オリンパス L-10
なんと本カメラはジャンク籠の中で100円で転がっていたものである。このジャンク籠が非常に安いのかというとEOS100とかα8700とかには2000円位の普通な年段がついているので、たぶん気まぐれに適当に100円にしてしまったのだろう。拾う側としてはありがたい話だ。
状態はグリップのゴムが少々剥がれているがそんなことはどうでも良い。手持ちのCR135Aではエンプティを表示したので新しい電池を下ろしたらちゃんと動いた。たぶん撮影もできるだろう。フィルムカメラの価値を再確認した次第である。
本カメラはレンズ一体型のL字型ボディ。シャッタースピードや絞りのついたダイヤル類は無く、イメージセレクタの十字ボタンキーがあるだけである。これでマクロが寄れたらたいしたものなのだがどうだろう。
ルックスは先代のL-1を寸詰まりにしたみたい。レンズは28~110mmとちょっと短かめな焦点距離である。ここであと少し135mmまで伸びればなどと思うとレンズが重くなったり暗くなったりするので、この辺りが良い按配なのだろう。撮影者側に写真のメカニズムを意識させないカメラというのが当時のオリンパスカメラのイデオロギーだった。それが正しかったかは兎も角、もう少し成功しても良かったカメラと思うのだ。この種のブリッジカメラは海外では結構好評らしいのだけれど。
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コメント
これブリッジカメラなんですけど
ファインダーが一眼風じゃないんですよね。
それが何とも不満です。
使ってやってないなぁ(笑
投稿: めだか猫 | 2009年3月 6日 (金) 20時01分
これとL-20、使ってます。広角28mmは魅力ですし、ホールディングと操作性良好。いいスナップ機ですよね。
http://doraku.asahi.com/kiwameru/camera/060719.html
3台のL-10を愛用する水木しげる先生。さすがお目が高い。
投稿: まさ | 2009年3月 7日 (土) 19時01分
どもども、めだか猫殿。
いやいや、「一眼風」ですよ。少なくても後世の「一眼風デジカメ」に比べたら。
しかし、作為的に使おうとしても何も出来ないカメラですねえ。それでもスポット測光があるのがご愛嬌ですが。
どもども、まさ殿。
おおお!!あの水木先生のご愛用品とはびっくりです。これは簡単に手放す事のできないカメラになってしまいましたねえ。
先日、菜の花畑を撮影してきました。やっぱり28mmはあると使いますね。レリーズショックも少なくスナップには使いやすいです。
できばえを楽しみに待っています。
投稿: Rikkie | 2009年3月 9日 (月) 19時51分
この手のレンズ一体型一眼は銀塩時代は冷遇されました。デジタル時代になって花が咲いたカメラですね(EVFですけど)。
L10はコストダウンがもろ外装に表れてしまったのが見ていて辛かったです。
投稿: 大佐 | 2009年3月11日 (水) 22時30分
どもども、大佐殿。
この種のブリッジカメラは一眼レフデジが普及する頃には廃れてしまうと思っていたのですが、案外ニコンD40がびっくりするほどの安価で転がっていても存在感を示していますね。
カシオの連射ものとかユニークな機能付きで興味深いです。
外装の樹脂は当時の廉価コンパクトカメラ並ですね。もっとも、拙僧が問題だと思っているのが75cmしか寄れないんですよねえ。この種のカメラは女性が花を撮ったりするので残念だと思うんですけど。
投稿: Rikkie | 2009年3月13日 (金) 13時32分