« 2009年4月 | トップページ | 2009年6月 »

2009年5月29日 (金)

セミレオタックス

Dscn6519  レオタックスという名には華がある。それも牡丹や菊といった正統的な和の花だ。野に咲くユリやタンポポの美しさではない。それはライカに追いつかんばかりの高度な技術もあるのだけれども、まあ、拙僧のような生まれたときから一眼レフ世代がレオタックスに想いを耽るのも長徳氏の著書の影響だろう。しかし、レオタックスという名前は良い。レオというところが総天然色アニメの草分け「ジャングル大帝」をも思い出させる。もっとも、ここでいうレオタックスというのはライカ判のいわゆるライカタイプのレオタックスである。そういうレオタックスは当然拙僧の手には届かないので、最早欲しいとも思わないのである。しかし、そこに「セミ」という名が付くと途端に魅力的な野花になるのである。

Dscn6526  一時期、距離計レスの目測蛇腹カメラを買わなければという脅迫感に襲われたことがあったのである。まあ、勿論それは病気なのだけれども病気ならば診療所なりお薬などに頼って治さなければならない。自然治癒という可能性もあるけど、こういうのは適度なところで手を打たないと妄想がどんどん広がって手がつけられなくなってしまう可能性があるのだ。そこでライラとかファーストとか危なげな物件に手を出してしまうのだけれども、不思議とシャッターがちょっと粘ったくらいで蛇腹の程度の良い物が手に入った。大抵、ネットオークションの中判カメラの相場は高いが、流石に距離計も付いていないプリミティブなスプリングカメラは安く、1000~2000円程度の出費で収まった。しかし、収まらないのが物欲である。ライラでは満足いかないのだ。そこに現れた救世主がセミレオタックスである。あの、憧れのレオタックスが距離計を外してセミが付いたら拙僧の手に入る価格帯で手に入るのだ。確か1600円位で落札したと思う。
 ライラにしろファーストにしろ、そこここに錆が浮いてギコギコと精密機器とは線が異なる操作感であったが、そこはレオタックスである。凛とした雰囲気は保っていた。ブツは確かに最後に使用してから随分と日の経つ様子で、鉄製の錆びたスプールなどが入っていたが、レンズもシャッターもしっかりしており。もっとも心配された蛇腹もちゃんと生きている様であった。レンズを収納して手に乗せた姿はコンパクトで後年のオリンパスXAを思わせる。レンズシャッターをぱちんと切れば、あの頃に想いが馳せてしまうのだけれども記憶が生まれる前に飛んでしまうのは何故だろう。

Dscn6524  パタンと折りたたむファインダーがクラカメ然としていて良い物である。しかし、撮影となれば別問題だ。実際には距離計兼露出計のAE一眼レフカメラと同伴となるのだろうが、それでは折角のコンパクトさと粋が台無しである。せめて単独の距離計位は欲しいと思うのだが、これまたカメラ本体の数倍の価格帯になってしまうのである。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年5月26日 (火)

カールツアイスイエナ テッサー50mmF2.8

Img_7787  本レンズは、もう2年前くらいに紹介したことがある。M42マウントのテッサー50mmである。多分、プラクチカ辺りの標準レンズだったのだろうけれども詳しいことは分からない。物件は絞りがF5.6位までしか絞り込まれないジャンク品である。これでも当時はちょっと弄れば簡単に直るだろうし、3000円なら安い買い物だと思ったのである。しかし、現在の様にフィルムカメラ物が暴落する世の中ではちょっと高い買い物になってしまった。それに、粘っているのと違って、こういう機械的に引っかかっている絞りというのは意外と直り辛いのだ。それは後日買ったドミプランで経験済みである。なのでこのままで使っている。
 既に撮影には使ったのだが、撮影枚数が増えてからコンテンツを作ろうと思って遅々として進まない。なので再びブログ上で報告させていただくことにした。
 撮影はEOS100にアダプターをかまし、モノクロを詰めた。多分、ラッキーパンだと思うのだけれども記憶にない。20枚ほど焼いたが、期待していたような感動はなかった。もっとも、こういう結論は少なくても60枚は焼かないと不誠実であろう。普通によく写るが現代のコントラストが付きすぎて焼き辛いということはなかった。いい意味で肩の力が抜けたレンズであろう。
 *istDLがあるのデジタルでカラー画像を撮影するのも一興かもしれないな。
 Image22 Image24 Image26 Image27 Image28

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年5月22日 (金)

フジカ AX-1

Dscn6437  フジカAXシリーズは欲しいカメラだった。と言うのは以前ジャンクで拾ったAX-3のレンズが残っていたからである。AX-3の方はなんともならない完全ジャンクであった。考えてみれば、このときにレンズだけでも売り払ってしまえば何の問題も無かったのだ。
 それでAXシリーズはネットオークションで探したのだけれども中々出ものが無いのだ。あっても店で売っているくらいの値段がする。ならば店で買ってもと上京の折には考えるのだけれども、実際のプライスタグを見ると躊躇していしまう。義理だてしているのはたった1本の標準レンズなのだ。それで、たまにネットオークションを眺めていたら3年が経ってしまった。1回だけ、適価な物を見つけたのだが、それは競り負けてしまった。そもそも、ネットオークションもキリが無くなってしまうので遠ざかっていたのだけれども、眠っているフィルムカメラや低画素数デジカメなどが完全なゴミにならないうちにと売る方でネットオークションを再開した。しかし、売るとなると相場を知る為に買うと言う立場でも見てしまう。これが悪夢の始まりだったのである。
 ある日、AX-1を見つけた。価格はちょっと高めだったが電池を入れてシャッターチェックを行ったと言うのである。AXシリーズは4LR44を使うので、例の「おじいちゃんのカメラです。使い方は分かりません。」が多いのでこれは福音だと思った。既に月の小遣いは使い切っていたが、ちょっと言えない程安い値段で拾ったマミヤ645のフィルムバックが出品金額を上回る値で売れて上機嫌だったのでビットを入れたのだ。そして、それはそのまま落札されて速やかに拙僧宅に届いた。ブツはケース付の美品でその時は喜んだ物である。
 早速テスト撮影に入った。テスト撮影といっても1本のフィルムを複数のカメラで使いまわす簡素な物だ。結果はフーテージにホワイトボードに「AX-1」と書いたカットが1枚写っていた。・・・おかしい、AX-1のテストカットは2枚撮影したはずである。裏蓋を空けてのテレビを使ったシャッターチェックを行っても問題は発生しなかった。ちなみに、この時、ミノルタXG-Eに問題が発生して、シャッターチェックをしたら明らかにシャッターが開いていない時があった(涙。おかしい。念の為、今度は3カット撮影して現像に出した。そして帰ってきたフーテージには「AX-1」のタイトルが写っていたのは一カットだけだったのである。やられた!!!フィルムを1本通した本撮影をしたら見事に2~3カットに一枚しか撮れていない。完全ジャンク物を掴んでしまったのである(涙。
              ☆              ☆
 文句ばかり垂れていても情けなくなってくるので本カメラの生い立ちなども紹介しよう。
 それまでM42マウントのカメラを出していたフジが時代の流れに乗ってバヨネットマウントにしたものである、時代の流れと言うのは、ちょうどミノルタXDが両モードAEを実現させた頃で、流石にスクリューマウントでは対応できなくなってきたと言うことらしい。そこで登場したのが両モードAEを搭載したAX-5であり、絞り優先モードAEとマニアル露出に限定された廉価版のAX-3であり、更に絞り優先モードAEのみを搭載した最廉価モデルが本カメラAX-1ということなのである。マウントはXマウントと言うらしいが、まあ、なじみのないマウントである。しかし、後発のマウントと言う事で大口径でよく考えられたものだそうだ。特に、純正のST(M42)マウントアダプターが凝っていて、取り付けるとスクリューマウントのレンズも自動絞りが連動するのである。ペンタックスの場合、シンプルなリングで絞りはマニアルで操作していたからよく出来た代物である。
 ボディはペンタックスMEに比べても安っぽさが隠せないが、MEは同じ絞り優先AE一眼レフでも金属ボディの時代だったから単順には比較できないだろう。例えばライバルのミノルタX-7と比べて特に劣るという事は無いのだけれども、この種のカメラを見るたびにニコンEMはよく出来ていると思ってしまうのは身びいきだろうか?
 カメラを構えて左側のダイヤルが感度設定で右側のダイヤルが「OFF」「AE」「60x」「B」とシャッターモードダイヤルとなっている。1/60と言うのはシンクロスピードとしては遅い方だろう。また、バルブもそうだがペンタックスMEやニコンEMと違ってメカニカルシャッターになっていないので電池が切れればそれまでである。LR44を使う前者に比べ本カメラは4LR44を使うから予備も高く尽くしどこでも手に入る物ではない。これは注意が必要だろう。シャッター速度は1/2~1/1000と特にスローで物足りないが、まあ、フジの廉価カメラはこんなものだろう。
 本カメラの明確な欠点は測光時にある。露出計は赤いダイオードの点灯で表示されるが、レリーズボタンを半押しするまで露出計は表示しない。レリーズボタンを半押しすると適切なシャッタースピード表示の横にダイオードが表示されるが、今度はそれが固定されてしまうのである。つまりAEロックされるのだが、普通、そういうのはフレーミングによって変化する露出をレリーズボタンの半押しによって固定(AEロック)すると思うのだが、フレームの各部分の露出を測る為にはスポットメーターのように各部でレリーズボタンを半押ししなければならないのでちょっとイライラする。こういうのは電池の消耗の対応とかコストダウンになるのだろうか。
 まあ、拙僧は外れを引いてしまったのでネガティブな面がどうしても見えてしまうのは致し方ないな。ちゃんと写っていれば流石のフジノンで鮮やかな写真を写し出す。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2009年5月15日 (金)

リコー ハイカラー35

Dscn6502
 4月の初め、妻と神戸へバス旅行に行った。集合時間が7:20なのに起きたのが7:00過ぎというので多いに慌てたが。レガシーを回してどうにか間に合う。危なく旅行代金がパーになるところであった。
 主力はペンタックスME+トキナー20~35mmに300万画素級トイデジカメ日立リビングサプライHDC303X。急いでいたので期限が大幅に過ぎたカラーネガISO400一本きりだったのが不覚であった。まあ、本題ではないので割愛するが楽しい旅行であったことは付け加えておく。
 さて、折角なのでポートタワーに上ったのである。景色は昼間と言うこともあって、まあ、それなりであったが、麓の駐車スペースでフリーマーケットをやっているのを見つけたのである。これはしたりである。しかし、ここでまともに物欲を押し出すと、なんていったって今回は妻と同伴だから具合が悪いのである。なので、いいものがあるといいね(勿論、カメラとは一言も言っていない)と妻と向かうのであった。

Dscn6506
 当初、「古着はいやだ」などと嘯いていた妻だが、格安のブラウスなどを眺めていくうちに乗ってきたようだ。妻の注意がそれたのを見計らって拙僧も物色に入る。実は、拙僧はあまりフリーマーケットを利用したことが無い。別に抵抗感がある訳ではないのだが、そういう情報を入手するのが面倒なのだ。それは兎も角、ブースを眺めていると、まあ、素人の方々の値付けなのでペンタックスZ50が1万円越えとか実情に反しているのだけれども、目ざとく「カメラ1台500円」の段ボール箱を見つけたのだ。中に入っていたのはコニカSⅡとコニカEEマチックとリコーハイカラー35だった。拙僧が手に取ったのはリコーハイカラー35である。コニカEEマチックも動作品の様で気になったのだが、ここは妻が横に居るので2台を手に取ることは出来ず、泣く泣くスルーすることにした。

Dscn6505
 さて、問題の物件だが光学系は年式の割には綺麗な物のヘリコイドが無限のまま固定されていて動かない。本カメラは不思議とヘリコイドの固着がメジャーなトラブルで、実はリコーハイカラー35はもう一台持っているのだが、こちらも固着しているのだ。送り側のスプロケットを回すとシャッターのチャージの手ごたえはあるものの、レリーズボタンを押してもシャッターは開かない。しかし、ビハインドシャッターなので単純にベンジンを垂らすだけでシャッターは開くと思われた。拙僧が気になったのはぜんまいモーターの方で、これの動かし方がよく分からないのである。壊れているのかと思えば、ふと動き出したりする。これはフィルムを入れないと正常に動かないのだと検討をつけた。実際、リコーオートハーフもそうだった気がする。問題はモルトがぼろぼろなのだけれども、これは思い切って張り替える覚悟が出来た。なので500円で拾い上げた。コニカEEマチックも惜しかったがデラックスを既に持っているのでここは泣く泣く撤退だ。
 帰宅後、シャッターはベンジンを垂らすだけで生き返った。ヘリコイドはドライヤーでひたすら熱してゴム板で押し付けまわしたら動くようになった。気をよくしたので既に持っている物件も同様の手順で復活させた。後は、ぼろぼろのモルトを剥いで貼りなおして一丁あがりである。残念だったのは電池を入れてもAEが動かなかったことだが、まあ、撮影できないわけではないのでよしとする。これがハーフ判カメラだとシャッターが1/30に固定されてしまったりするのだけれども、本カメラは1/300までシャッターが選べるのだ。モーターは案の定、フィルムを入れたら正常に動いた。ブラボーである。

Dscn6501  こうして撮影の出来るリコーハイカラー35リコーハイカラー35が2台になった。フリーマーケットもなかなか楽しく、今後はチェックしようかと思う次第である。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2009年5月11日 (月)

ミノルタXG-E と XG-S

Dscn6376  本カメラを最初に見つけたのはHオフだった。例によってビニールでぐるぐる巻きにされた怪しい物件だったのだが、純正皮バックが新品同様なのと50mmF1.7とフラッシュが付いてレンズキャップもボディキャップもフードも付いて取り説も付いていたのに心が動いた。ちなみに黒ボディで見た目は綺麗。しかし、勿論、電池は入っていないため動作チェックは不可能。もっとも、ビニカメなので細かなチェックはそもそも出来ないのだ。価格は強気な5000円台だったが、純正のバックと50mmF1.7だけでも3000円くらいの価値はあると思って拾い上げた。拙僧にしては清水ものである。帰宅後、早速チェックをするとプリズムに横一本の薄い黒い筋が入っていた。まあ、これは実際に撮影する時にはそれほど気になるほどではない。シャッターチェックはOK、その時はOKだった。フラッシュも光った、その時は光った。皮バックは傷一つ無く内側の赤いビロードも経たりが無く綺麗。その時は得な買い物だと思ったのである。
 それから2~3年。何度目かの粛清にて手持ちのカメラの動作チェック、つまりテスト撮影をする必要に迫られた。拙僧は手放すカメラを一応テスト撮影することにしている。もっとも、こういう機会には手放すカメラだけではなく、普段使わない手放す予定の無いカメラも一緒にテストするのだ。とは言っても本カメラに付いては別に心配していなかった。テレビを使ったシャッターチェックでも問題なかったし。ところが女神は拙僧には微笑んでくれなかったのである。
 テスト撮影と言ってもフィルム1本を一つのカメラに通すようなことはしない。撮影しては巻き戻して、空シャッターで送る。つまり1本のフィルムで複数のカメラをテストするのである。こういうテストだと、モルト不良だとか時々起こる不具合のチェックは出来ないが、そういうチェックは目視や空シャッターでも見つけることは出来るので、まずは写っているかどうかが問題なのである。ところが帰って来たフーテージを見ると明らかに写っていない空間がある。さて、これはどのカメラだろう?拙僧は鳥頭なので撮影したカメラの順番など覚えていないのだ。消去法で頭を回転させると背筋に冷たい物が走った。ミノルタXG-Eだ!試しにテレビを使ったシャッターチェックを行ってみると、確かにシャッターが開いていない時がある。なんてこったい、この2~3年でジャンクになってしまった。フラッシュを試すとこれもNG。使っていないと壊れる典型的なパターンである。辛い定めの杖一つ。なのでレンズだけ残してジャンクでネットオークションに出品したのである。無論捨て値であるが、あの皮バックは価値の分かる方には目に留まるだろう。

Dscn6471 どうも、悪いことは重なるようで買いの方のネットオークションでも外れを引いてしまった。なのでオークションは控えようと思った矢先に前述のHオフとは別のHオフで今度はXG-Sを見つけてしまったのである。XG-Eとどこが違うのかはサッパリ分からない。35mmF2.8付で2100円。これは見過ごせない物件である。MDロッコールの35mmF2.8ならレンズだけでもこの値段でいけちゃうかもしれない。ちなみに今度のボディはシルバーだ。さほど逡巡せず拾い上げ。試しに電池を詰めてみるとシャッターもきちんと下りる。ブラボー!拙僧は勝利したのだ。

Dscn6475
 いやいや、まだ分からない。簡易シャッターチェックOKな物件がフィルムを通したらがっかりという例を最近では幾つも経験しているのだ。なので、女神に祈りながら本撮影を待つ日々なのである。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2009年5月 7日 (木)

マミヤ RB67

Dscn6597  今回の帰省では大佐殿との合流が叶わなかった。なので歯止めが利かなくなってしまったのである。本当はマミヤかブロニカ645が欲しかったのである。めだか猫殿のマミヤに触発されたのだが、別にフジのビューファインダーものでもよかったのだがこの物件が目に留まってしまったのである。

 丁度、似たような物件がネットオークションに出品されていたのだけれども、ずーっと便宜のである。一度、ハードオフのバケペン6x7に手を出そうとして我を取り戻したのだけれども、今回は極上。恐らくスタジオ使用だったのだろう。レンズシャッターも機械式なので安心感がある。ブロニカS2だって面倒くさがって使わないのにこんな重いカメラを使うの?という疑問も吹き飛びご購入。その後、アルプスに行ったらTTLファンダーがジャンク2000円で転がっていたので速購入。電池を入れたら動いた。これはやはり縁だったのだろう。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

« 2009年4月 | トップページ | 2009年6月 »