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2009年5月29日 (金)

セミレオタックス

Dscn6519  レオタックスという名には華がある。それも牡丹や菊といった正統的な和の花だ。野に咲くユリやタンポポの美しさではない。それはライカに追いつかんばかりの高度な技術もあるのだけれども、まあ、拙僧のような生まれたときから一眼レフ世代がレオタックスに想いを耽るのも長徳氏の著書の影響だろう。しかし、レオタックスという名前は良い。レオというところが総天然色アニメの草分け「ジャングル大帝」をも思い出させる。もっとも、ここでいうレオタックスというのはライカ判のいわゆるライカタイプのレオタックスである。そういうレオタックスは当然拙僧の手には届かないので、最早欲しいとも思わないのである。しかし、そこに「セミ」という名が付くと途端に魅力的な野花になるのである。

Dscn6526  一時期、距離計レスの目測蛇腹カメラを買わなければという脅迫感に襲われたことがあったのである。まあ、勿論それは病気なのだけれども病気ならば診療所なりお薬などに頼って治さなければならない。自然治癒という可能性もあるけど、こういうのは適度なところで手を打たないと妄想がどんどん広がって手がつけられなくなってしまう可能性があるのだ。そこでライラとかファーストとか危なげな物件に手を出してしまうのだけれども、不思議とシャッターがちょっと粘ったくらいで蛇腹の程度の良い物が手に入った。大抵、ネットオークションの中判カメラの相場は高いが、流石に距離計も付いていないプリミティブなスプリングカメラは安く、1000~2000円程度の出費で収まった。しかし、収まらないのが物欲である。ライラでは満足いかないのだ。そこに現れた救世主がセミレオタックスである。あの、憧れのレオタックスが距離計を外してセミが付いたら拙僧の手に入る価格帯で手に入るのだ。確か1600円位で落札したと思う。
 ライラにしろファーストにしろ、そこここに錆が浮いてギコギコと精密機器とは線が異なる操作感であったが、そこはレオタックスである。凛とした雰囲気は保っていた。ブツは確かに最後に使用してから随分と日の経つ様子で、鉄製の錆びたスプールなどが入っていたが、レンズもシャッターもしっかりしており。もっとも心配された蛇腹もちゃんと生きている様であった。レンズを収納して手に乗せた姿はコンパクトで後年のオリンパスXAを思わせる。レンズシャッターをぱちんと切れば、あの頃に想いが馳せてしまうのだけれども記憶が生まれる前に飛んでしまうのは何故だろう。

Dscn6524  パタンと折りたたむファインダーがクラカメ然としていて良い物である。しかし、撮影となれば別問題だ。実際には距離計兼露出計のAE一眼レフカメラと同伴となるのだろうが、それでは折角のコンパクトさと粋が台無しである。せめて単独の距離計位は欲しいと思うのだが、これまたカメラ本体の数倍の価格帯になってしまうのである。

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コメント

おぉセミレオタックスですか、実に渋い。
今の時代にこういったプリミティブなカメラを
使うというのは、ペットボトル入りのお茶を飲む隣で悠然と茶を立てる風情があります。まさに茶道ならぬ写道!

投稿: 大佐 | 2009年5月30日 (土) 21時27分

セミレオタックスで撮影をすると言うのは殆ど都市迷彩になって目立たないですね。
渋いですしよく出来ています。ただ、フィーと表示なんですよねえ。どちらにしろあてにならない目測撮影なのですが。

投稿: Rikkie | 2009年5月31日 (日) 19時28分

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