旧世紀、オリンパスの黄金時代というのが確かに存在した。それは35万画素の黎明機から初期から300万画素時代に前期に値する。本カメラはその黄金時代の後期に発売された300万画素級デジカメだ。
まず、1999年に発売されたC-2000/C-2020という200万画素時代の名機が存在する。これはライカ判換算で35~106mmF2~2.8という明るい3倍ズームレンズを搭載しており、ブリッジカメラで一時代を築いたオリンパスらしい完成度の高いデジカメであった。豊富な機能と虹彩絞りを採用したのが特徴で、同時期のライバルとしてはクールピクス950が上げられるが、強力なマクロを搭載したニッコールレンズが魅力だが、クールピクス950の絞り優先AEは絞りが3種類しか選べないからC-2000/C-2020には大きなアドバンテージがあった。本カメラはそのC-2020のボディに300万画素級の受光素子を搭載したものだ。
基本的にはC-2020のパッケージングを踏襲しているが、32~96mmF2.8とやや広角側にふった3倍ズームレンズと音声付動画を記録できるのが特徴的だ。レンズはやや暗くなってしまったが、広角によっているのを評価する方は多いだろう。色再現がややあっさりしており、ラチュードが神経質だがホワイトバランスも正確でAFも外れが無く完成度は高い。
問題となったのは記録媒体がスマートメディアだったことで、本カメラの発売時には64MBが最上限だった。音声動画を撮影するには頼りない。その後、128MBのものが登場するがスマートメディアの発展はそこまでで、その後、スマートメディアを採用していたフジフィルムとオリンパスはxDピクチャーカードを開発するが、単価が高くて本体が投売りされるなど黄金時代から一転して苦戦する。
現在では、一時期はどうなるのかと心配していたフォーサーズも定着して小型軽量一眼レフが市場の一角を形成していて一オリンパスファンとしては安心している。フィルム世代のカメラ民族はあまり評価は高くないようだが、20代や30代前半の若い世代には普通に浸透しているようだ。これにはフォーサーズの小さなファインダーが目にストレスにならない若さが影響していると思うのは拙僧もアラフォーの呼び声を聞くようになったからだろうか?
コンテンツもご覧頂きたい。
最近のコメント