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2009年11月27日 (金)

フジ ファインピクス40i

Dscn4207  デジカメの黎明記にはスチル画像を撮影するほかに色々な付加機能を持ったカメラが登場した。例えばボイスメモや文字撮影、クールピクス300のような画像にメモができる物まで様々である。それらは結局、コスト高に繋がったり使い勝手が悪かったりしてデジカメの進化はカメラの基本性能の向上といった割と正しい路線に修正されていったようである。後年になって、割と成功したほうではMPEG4動画が撮影できる物があったが、そういうムービー指向のデジカメはパナソニックのムービー一眼の例に漏れず、現在でも有効のようだ。

 旧世紀末。フジから登場した本カメラはMP3プレイヤーとしての機能を持っていた。それ以前もコーワのラメラのように音楽系端末のラジオとカメラが融合したケースはあるが、これは単品のそれぞれを単純にくっつけただけで共有性は無い。同じ記録媒体に音楽と画像の異なるデータを記録して同じ端末で再生しようと言うのがデジものらしい発展として開花したのが本カメラだ。

 とは言っても、拙僧は携帯音楽レコーダーを持ち歩く趣味が無いため、本カメラをMP3プレイヤーとして使ったことは無い。なんでも64MBのスマートメディアで60分の音楽データを記録できるそうだ。勿論、ジャンクで拾ったのなら転送ソフトもリモコンも無いから無用の長物になっているのだろうと言うのは正しい。実は興味があって元箱付きジャンクを拾ってはあるのだ。しかし、実際に音楽を聴きたいのなら今では携帯電話で苦労無く実現できるのだろう等と思うと実行に至れないのである。

 だが、本カメラはいいカメラだ。カメラとしての基本性能が良いのである。本カメラの心臓部である受光素子はあの水増し400万画素と言われたファインピクス4700Zと同じ物なのだ。水増しとは言え400万画素には及ばない物の、並の200万画素級デジカメより良い画像を得られるのは確かなのである。

 フィルムカメラ時代を経験した方なら単焦点レンズを搭載した素性の良いコンパクトカメラというのは、それだけで興味の対象となると思う。スーパーフジノンと言うだけで心が躍るではないか。

 そういう訳で(?)コンテンツも見ていただきたい。

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2009年11月24日 (火)

ペンタックス 6x7 + タクマー105mmF2.4

Dscn7681  以前、ペンタックスMEの紹介時にペンタックス熱が一段落したという報告をしたが、その後、大きな波に襲われた。それが本カメラである。

 いつものキタムラに転がっていた姿は貫禄が有り、一発で惚れこんでしまった。実は以前、マミヤRB67を購入した際も本カメラは候補に挙がっていたのである。ただ、高額なのと電子シャッターの信頼性が如何なものかと二の足を踏んだのである。なんて言ったって40年も前に登場したカメラなのである。それにこの個体はいわゆるミラーアップが出来ない初期のタイプで一層シャッターには注意であることを知っていた。ボディのみで4000円。ジャンクとしては安くは無い。しかも、レンズは見当たらなかったから、もしや前オーナーは壊れたボディのみを処分したのかとも勘繰った。しかし、ジャンクでもネットオークションならそれなりの価格は付くだろうと考えて拾い上げた。

 帰宅後、早速キヤノンAシリーズ用の4LR44を詰めて空シャッターを切る。切れない。大きく焦る。バッテリーチェッカーは点灯するのだ。それに巻き上げてもシャッターのチャージの手ごたえが無い。成るほど、フィルムを装填しないとシャッターが切れないカメラなのかと思い楽凱の120判モノクロフィルムを詰めてみる。幸いなことにボディキャップが付属していたのでフィルムを無駄にせず空シャッターが切れる。しかし、シャッターは切れない。そこで壊れるのを覚悟で硬い巻き上げレバーを巻き上げてみた。するとシャッターが切れた。高速側も低速側もそれなりのスピードで切れているようである。TTLファインダーの露出計は不動だったが、これは設定がおかしいのか壊れているのかは分からない。図書館に「ペンタックスの使い方」が有ったから今度借りてみることにした。

 さて、シャッターが切れるとなると実際に撮影したくなる物である。とは言え三河にバケペンの中古レンズなんて売っていないし、仮に名古屋で売っていたとしても高額だろう。そこでネットオークションと言う事になるのだが、やはり安くは無いのである。拙僧がビットを入れたのは6000円のタクマー105mmF2.4。その前にビットを入れた物件はたちまち8000円越えになってしまい手が出なかった。しかし、今回はビットを入れたそのままの価格で落札と相成った。不思議だなあと思っていたら出品者からのメールが届いたのだけれども、ちょっと驚いたのが出品者はxxxビッチと言ったロシア名なのである。口座の名前がそうなので本当にロシア圏の方なのだろう。拙僧は中国や北挑戦とは取引があってもロシアとは無い。拙僧は小心者なので、一抹の不安を抱えながら待ったのであるが、配送業者の不手際は有ったもののとりあえず実用になるブツが届いた。

Dscn7602  ペンタ部を取り外すと大きなマット面が眩しいのである。この上にぶっといのどごしのペンタプリズムが乗っかっていると思うとビリビリきてしまうな。二眼レフやブロニカS2のようなウェストレベルとは違う軽快感がある。拙僧はマミヤRB67もTTLウェストレベルファインダーを常用しているのだ。仕上がりは満足な物であった。

I10  距離計連動機のホースマン670も意外と撮り回しがよいのだが、本カメラの機動性の良さはやはり特異なものだ。レンズとボディで1万円なら満足な買い物だったのでは無いだろうか?そぞろ、広角レンズも欲しいと思うのだが果たして。

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2009年11月20日 (金)

ペンタックス A3デート

Dscn7645  ミノルタがXDでマルチモードAE搭載カメラを世に出し、翌年キヤノンがA-1を発売し世に広まった。しかし、ペンタックスはMシリーズが好調なため出足が遅かったようである。こういう傾向はペンタックスには有りがちだ。APSも最初は不参加を表明していたのに中途半端に参戦したため被害を受けたし、デジカメ参入に二の足を踏んで他社の後塵を受けたのは記憶に新しいところである。1983年、スーパーAを筆頭にマルチモードAEを搭載したAシリーズが登場し、レンズはKAマウントとなった。本カメラはそのAシリーズの末弟にあたる。

 大きなコマンドダイヤルにはバルブやフラッシュ用の1/60の他はプログラムの位置しか存在しないので、キヤノンT-50のようなプログラムAE専用機かと思いきや、KAマウントのレンズで絞りリングを「A」から外すか、従来のKマウントレンズを使用すると絞り優先AEとして働く。実はマルチモードAEカメラなのである。それをそうと大げさに表記しないのがペンタックスの慎ましさと言えるのだろうが、こういうのはもっとアピールした方が好いだろう。プラ製外装はいかにもチープだが、実際にはショックを吸収し電子部品を保護するというメリットがあったようだ。

 本カメラはペンタックス初のモードラ内蔵カメラでDXにも対応しており、マニアル露出が出来ない点が大きく異なるが、ニコンで言えばF301に相当するだろう。ニコンとペンタックスではこのタイミングのカメラの扱いが異なる点に興味が湧く。

 コンテンツもご覧頂きたい。

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2009年11月17日 (火)

リコー DC-2E

Dscn7492  カシオがQV-10を登場させた1995年の同時期にリコーが発売開始したのがDC-1だ。これはオペラグラススタイルというか、我々に分かりやすい説明をすると110判ポケットカメラのようなスタイリングで液晶ビュワーは標準装備していないものの、ライカ判換算で50~150mmF2.8の光学3倍ズームレンズを搭載し、受光素子も倍の41万画素の物を搭載した贅沢なカメラで、価格もPC接続キットやら外付け液晶ビュワーやらを揃えると平気で20万越えだったというからおいそれと手の出る代物ではなかった。それでいて液晶ビュワーは再生専用で撮影時には使えなかったそうだ。エプソンCP-200と同様である。これほど明快なコンセプトの違いは無いだろう。

 これではいかんと思ったのか翌年登場したのがDC-2Lである。液晶ビュワーを標準装備としないDC-2というモデルも有ったが、とりあえずDC-2Lは脱着式の液晶ビュワーを搭載し、勿論撮影時にも使用できた。電源も特殊な専用電池だった物が汎用性の高い単三型電池4本となった。光学ズームレンズは二焦点レンズになってしまったが、価格もぐんと下がって手が届き安くなっている。それでも同時期に発売されたQV-10の後裔機QV-10Aに比べれば随分高かったが、それはやはりコンセプトの違いによる物だった。それは記録画像のサムネイル表示やズームアップ表示などの遊びの部分でユーザーをひきつけたカシオに対してリコーが特化したのはあくまでも画質だった。41万画素の受光素子は譲っていない。それは撮影時の1cmまで寄れるマクロやカシオの固定焦点(パンフォーカス)に対するAFユニットの搭載、さらにMFも可能にしていたから出来上がった画像のクオリティの差は明かだった。フラッシュも搭載していたから撮影シーンも大幅に広がっている。第一、PCに表示した画像サイズからして全然違う。25万画素と41万画素ではまるで違ったのだ。但し、撮影可能枚数は90枚以上の画像を撮影できるQVシリーズに対して内蔵メモリのみだとノーマルクオリティで19枚しか撮影できない。しかし、DC-2Lは外部記録媒体としてPCカードが使えたし、何しろ画質の良さには返られない。

 本カメラはそのDC-2Lの二焦点を広角側の35mmF2相当の単焦点にし、フラッシュを省略した廉価版である。それでも41万画素の受光素子は変わりないし、1cmまで寄れるマクロやMF等、撮影時に必要な機能は省略されていなかったからかなり使い応えはあった筈だ。但し、DC-2Lと同様、分割サムネイル表示とかズームアップ表示とかは出来ない。むしろ可能なのはリモコンによる遠隔操作で、これによってTVやプロジェクターに映し出される画像がプレゼンテーションに役立ったのは想像に難しくない。これもDC-2Lと同様である。

 残念なのが記録画像のファイルフォーマットが特殊(.j6i)なのである。変換ソフトは簡単にフリーの物が手に入るのだが、変換後の画像がどうも横に間延びしてしまうのである。これがそもそもそういうものなのか、変換ソフトの問題なのかはよく分からない。

 しかし、本カメラで映し出された独特の色調の画像は魅力がある。是非、コンテンツもご覧頂き、QV-10と比べて欲しい。

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2009年11月13日 (金)

DNPフォトマーケティング センチュリア200

Dscn7694  とうとう、「その時」が来てしまった。行きつけのキタムラで98円で売っていたDNPセンチュリア200の24枚撮りが終了してしまったのである。換わりに売っていたのはコダックのISO100の24枚撮りが147円。いきなり50円弱の価格アップに戸惑っている。とりあえず、他のキタムラでセンチュリアが120円で売っている所があるので確保に走ったが、ここも今回の仕入れが最後だそうだ。フィルム環境は徐々に確実に悪くなっている。

 尤も、フィルム環境は三河のような中途半端な地方より名古屋のような都心の方が悪化が進んでいるようだ。以前、名古屋の若い方々の撮影会に参加したが、450円もする中国製のラッキー(楽凱)の36枚撮りのカラーネガを使っていた。今時はフィルム写真の趣味はリッチな趣味なのである。

 当方と言えば、去年、中国的朋友から頂いた大量のライカ判と120判のラッキーパンが残っているのでそれ程困らない。しかし、カラーも使いたいし将来の事を考えると重い気分だ。撮影会では若い方にフィルム一眼を安く譲ってくれと依頼があったが、悪いことは言わないから中古のデジ一眼をと薦めた。この界隈でもオリンパスのE-410がレンズ付きで2.5万円くらいである。彼らは0円プリントなんて使わないから、フィルムを十数本プリントに出したら元が取れてしまうのだ。

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2009年11月10日 (火)

ペンタックス ME

Dscn7636

   最近、Kマウントづいているという話は何処かしらのコメントで報告した。皆さんもご存知の通りKマウントはユニバーサルマウントとして広く普及したからいい加減に区切りをつけなければならない。FL/FDマウントはAE-1で区切りを付けた。だからと言うわけではないがKマウントの区切りは正統系のペンタックスMEで付けることが出来たのは幸いだろう(?)。

Dscn7621  それにしてもフィルム一眼レフの価格の下落は涙が出てくる。勿論、AFプラ一眼の価格の下落は拙僧も知っているのだが、本カメラのような正統系MF一眼はそれなりの価格帯を形成していると思っていた。しかし、本カメラの落札価格はボディのみで1000円だったのである。拙僧の出品しているキヤノンT-70が売れないはずである。これなら、その前に落札した機械式シャッターのコシナ物よりも随分安い。まだ撮影には至っていないが電池を詰めて空シャッターを切った限りでは大丈夫そうである。ちなみにコシナ物も撮影はまだだ。機械式シャッターのボディは電池が無くても撮影できる利点があるが、ニコンEMでカメラ趣味に目覚めた拙僧には絞り優先AEは感覚的に使い易く魅力があるのだ。

Dscn7629  ちなみにタムロンの35~70mmF3.5は別の機会にキタムラのジャンク籠に500円で転がっていた物である。実はこのレンズはカビ有り物を持ってたのだが、アダプトールKマウント付きのカビ無し物が500円なら迷うことは無かった。

Dscn7632  これで一先ずはKマウント熱には区切りが付いたのだがペンタックスの気分はまだ安定化しないのである。現在、有用な物件を落札し待っているところだ。無事の知らせの報告が出来ることを願う。

P.S.

 本稿執筆時にペンタックスがビクター傘下に入ったと言うニュースをネット上で知った。デジカメ部門はホヤには荷が重すぎたと言うことらしい。

 ビクターはあまり知られていないが旧世紀には個性的なデジカメを出してた。なんでも浜パナソニックのDMC-F7の画像処理プロセッサはビクターから買い取った物らしい。ビクターは現在でもムービーデジカメの一角を担っているのだから、今後が楽しみである。

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2009年11月 6日 (金)

フジ ファインピクスA310

Dscn7412  フィルムメーカーの作ったカメラは写りが良いとされる。それは良い写りで無いとフィルムや感材が売れないからだ。なのでフジやコニカのカメラはボディでの評価はイマイチでもレンズは評価されてきた。同じようなことはデジカメ時代にも継承され、フジのファインピクスシリーズやコダックのデジカメは独特の美しい発色や豊かな諧調で指示されてきた。特にファインピクスF401辺りから力を入れてきた高感度撮影機能については一時期は抜き出ていた。多分現在もそうだろう。

 しかし、ファインピクスシリーズには致命的な欠点もあった。兎に角、壊れやすいのである。勿論、売れていたからジャンク籠にも転がっていたのだろうが、それにしてもCCDの不良やレンズカバーの不良が多すぎる。分解してみると分かるのだが、このアルミ板1枚がスライドするレンズカバーのギミックは非常に華奢で強度が足りない。本気モデルの4900系ボディなどにレンズカバーが内蔵されていないのは、そういう所で壊れないためなのかと勘ぐってしまうな。

 本カメラなど、のべ7台が拙僧の手元に来たが無事に羽ばたいていったのはたった1台だけだった。AFエラーやら、絞りの不良やらで途中で壊れてしまうのである。勿論、落下させたりぶつけたわけではない。写りはいいのに困ったものだ。

 そういう訳で手元に残ったのも先日壊れてしまった。全く、ジャンクになるなら処分した後になって欲しい。

 コンテンツもご覧頂きたい。

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2009年11月 3日 (火)

紅梅 HM-1

 3年ほど前からモルモットを飼いだした。初めは白と茶色の二匹。白は白琳(パイリン)、茶色は紅梅(ホンメイ)と名付けた。残念ながら白琳は1.5年ほどで亡くなってしまったが、紅梅は健在である。

 紅梅と名付けたのは色が赤茶だったからだが、それだけではない。紅梅というカメラがあるのだ。これは、長らく欲しかったのだが中々手に入らず、北京に行く際に探していたのだが、ふとネットオークションを見たら出品されていたのである。値段は送料コミで300元くらい。少し高いが中国でも中々クラシックカメラは手に入り辛いし、第一吹っかけられる可能性は大いにあるのでビットを入れた。

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 距離計が無く、前玉回転式の本カメラは普及機として作られた人民カメラだろう。蛇腹は人工皮が使われているように見える。旧マミヤ6みたいにセミ判マスクを内蔵しているのでセミ判でも撮影が可能だ。

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話題が前後するが本カメラは金属製のパトローネに入っている一般的なフィルムではなく120判(ブローニ判)というフォーマットの大きな紙で保護されたロールフィルムを使用する。フィルムの入手、現像はキタムラなどの量販店で普通に可能だ。

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 本カメラの魅力は漢字で刻まれた名前にあろう。カタナや隼、忍者などといったオートバイがあるのだから日本語表記のカメラがもっとあっていい。

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ちなみにこれがモルモットの紅梅である。

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