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2010年3月29日 (月)

オリンパス ペン EE-3

Ee3  最近、安デジカメが続いているので皆さんの食いつきも弱いのではと心配していたけれども、ありがたいことにコメントを頂いた。無論、本ブログは光の当たらない地味なプラカメを取り上げるのに重点を置いているのだけれども、やはり金属外装フィルムカメラの魅力は離れがたい物があり、この名機を取り上げたいと思う。

 最近の「ペン」銘のデジ一眼(このデジ一眼というカテゴリーも如何なものかと思うのだが)やペンタックスのオート110めいたコンパクトデジカメを見ると、コンセプトには共感する物の、もう一声と思ってしまうものである。それはサイズなのだ。無論、メーカー側からすれば、大型液晶ビュワーの搭載を前提とすればそれなりの表面積が必要なのはわかる。しかし、「ペン」と言われて想像するよりも些かサイズが大きすぎるのは失望しざるを得ない。

 拙僧はリアルな世代でないので確信的に語るのは不適切かもしれないが、カメラをどのようなカテゴリーで分けるのかは考えてしまう物である。例えば拙僧のコンテンツでは中古カメラは「一眼レフ」「レンズシャッター」「中判」「レンズ」のカテゴリーに分けているが、これも問題がある。例えばライカのようなフォーカルプレンシャッターの距離計連動機には該当が無い。勿論、ライカなどと言う高級カメラは戦列に加わる予定は無いと言ってしまえば簡単だが、フェドやゾルキー(ミール)だってあるのだ。一眼レフでないカメラを「コンパクトカメラ」として分けている方もいらっしゃる。しかし、ヤシカエレクトロやキャノネット(初代)はコンパクトカメラとするのを躊躇する大きさである。現在のデジカメも一眼レフデジカメやデジ一眼とコンパクトデジカメの間にある高倍率ズームレンズ搭載機は微妙である。一昔前なら「ブリッジカメラ」というカテゴリーが存在したが、デジカメ時代にそんなことを言う方はいないようだ。

 コンパクトカメラが運用面も含めて本当にコンパクトになるのはオリンパスXAの登場を待たなければと思うのだが、一つのマイルストーンとしてハーフ判カメラを上げることができるのではないか。これも、やはりオリンパスが起爆剤となって爆発的にヒットした物だが、同じボディマスのライカ判カメラのローライ35が登場したり、フィルムの単価が下がったりして下火になったサイズである。コンセプトとしてはシネフィルムの1コマを流用したものは古くからあったが、これが流行ったのは日本とソ連くらいらしい。現在でもロモグラフィ系の若いカメラ民族向けにハーフ判とスクエアサイズ(と言うのは若い方々の表現で、我々の言うところのロボット判)の切り替えが出来るおもちゃカメラと言うのが存在するようだ。拙僧などは、そのようなカメラに5000円前後の金を掛けるくらいなら、ペンEEシリーズでも適価に拾ったほうが良いのではと思うのだが、そういうのはアラフォーの冷や水なので言わない。この間、キタムラで拾った錆びだらけだけど一まず正常なペンEESは100円だった。

 話はぐっと飛んで、今回ペンEE-3を報告させていただこうかと思ったのは、古い写真を眺めていたら与太郎殿のベースの横須賀にある三笠の写真が出てきたのだ。三笠と言えば年末に予定されるNHKでも主役として登場するはずなので俄然興味深い。実は、拙僧の妻は日露戦争の前の戦争で皇国に破れた属性を持つので三笠の乗船には酷く抵抗感を持っていたのだが、結局は満足だったようである。勿論、拙僧はリベラルはだから左局のミンスクにも乗ったぞ。

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2010年3月25日 (木)

カシオ エクスリム EX-Z55

Dscn7900  QV-10で覇権を握ったかに思えたカシオだが、その後の画質競争で出遅れてたちまちマイナーな地位に甘んじてしまう。実際には光学8倍ズームを搭載した回転レンズ機のQV-2800UXやQV-2900UX、G-SHOCKを思わせる対衝撃・防水性のGV-10AやGV-20でニッチな市場を賑わしたが、やはり幅広いコンシューマ層へのヒットには繋がらなかったようだ。しかし、21世紀も2002年になって衝撃的な超薄型カードサイズデジカメのEX-S1/EX-M1がヒットする。130万画素級で単焦点、固定焦点(パンフォーカス)と割り切った使用だったが、これでエクスリムの名が市場に認知されるようになった。

 その後に200万画素級、300万画素級と発展していくが、特異なパッケージングの為に発展はそれまでかと思われた。しかし、市場は良い方向で裏切られることになる。光学3倍ズームを搭載した薄型300万画素級デジカメ、エクスリムEX-Z3の登場である。ボディサイズはそれまでのプリミティブなエクスリムに比べると2倍以上になったが、何しろ伸長するレンズより薄いボディと言うのは衝撃的であった。これには光学的な工夫があり、レンズの中群が格納時にボディ上部に待避すると言う高度なギミックが採用されている。このレンズユニットはペンタックスが供給しており、EX-Z3とほぼ同じ構成のオプティオSが同時期に発売されていた。光学メーカーと電子メーカーの理想的なコラボといえよう。

 エクスリムは順調に進化し、本カメラでは500万画素級になった。固定焦点の頃の快適なレスポンスも継承した優良機である。本カメラは大型液晶ビュワーを搭載したスタンダーなモデルだが、カシオはその独特のユニークなアプローチのデジカメを輩出しており好感が持てるメーカーである。

 では、コンテンツも見ていただきたい。

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2010年3月22日 (月)

パナソニック ルミックス DMC-FX1

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 それまでも高倍率光学ズームレンズ付きのデジカメには手ブレ補正機構は搭載されていた。故にそういうカメラは高かった傾向にある。高倍率ズーム機の裾野を広げたのはオリンパスのC-700だったが、これには手ブレ補正機構は非搭載だったのである。コンパクトな高倍率ズーム機で手ブレ補正機構を搭載したカメラと言うとパナソニックのDMC-FZ1があるが、これは受光素子のサイズも小さく、画質のオリンパスかギミックのパナソニックかと論議があったようだ。

 本カメラは標準的な光学3倍ズームレンズを搭載したデジカメとしては初となるらしい。手ブレ補正機構も廉価に供給されるようになったのだろうが、サイズ的にはもう一歩だったらしく、平面基調の本カメラの背部の液晶ビュワーの部分は張り出している。しかし、後裔機のDMC-FX7がぐっとモダンなデザインになるのに対し、DMC-F7のデザインポリシーを継承した姿はやや野暮である。しかし、それゆえに本カメラには光学ファインダーが残されており、こういうのはカメラ者は良心を感じるのだ。手ブレ補正機構が合っても、ブレを防ぐにはファインダーを覗き、ボディを額につける方法が有効だからだ。

 画像は多少誇張があるが綺麗である。しかし、逆光には弱いようだ。こういうのはパナソニックの特異なムービーカメラの技術が投入されているのだろうけど、動画では見過ごししてしまうフレアやシャドウの省略もスチルカメラでは残ってしまうから手は抜けないな。

 コンテンツもご覧頂きたい。

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2010年3月18日 (木)

キヤノン EOS IX E

Dscn8703   いい加減APSカメラには見切りをつけようと考えている。最早消えつつあるフォーマットだし、運用もコスト高だからだ。しかし、APSカメラのパッケージングはなかなか魅力的なのである。APSが登場したとき、コンピュータ業界にいた拙僧は何れはデジカメにシフトするだろうに今更と思っていたが、メーカー側は新しい可能性に希望を抱いていた。そのデザインは各社個性的で未来志向でカッコいいのである。

 本カメラも、これがネットオークションだったらセットものでもいらないと思えるものだ。しかし、現実的に目の前に転がっていると、そのステンレス合金と呼ばれる外装も、IXYに通じる直線基調と円で構成されたデザインも魅力的なのである。価格は500円。勿論、電池やフィルム代に比べても高いのだが、本カメラには生きた電池が入っていた。これなら手持ちの期限切れで安く買ったフィルムを組み合わせれば運用費は問題となら無いだろうと思い拾い上げることにする。

 本カメラはAPS一眼レフカメラとしては上位機種として発売されたもので、外装だけでなくマウント座金も金属である。プロネアSでもマウント座金は樹脂であるから、これは相当奢ったカメラである。視線入力と言うのを真面目に使ったのは初めてだが、眼鏡を使用する拙僧の駄眼でもよく合うのである。これは感心した。廉価カメラが多いAPSカメラだが本カメラの本気度は高い。

 110判やシングル8といった慈善事業は流石のフジも難しくなった昨今、APSフィルムの未来は明るい物ではない。しかし、500円でこれだけ本気のカメラを使えるのは最後の贅沢かもしれないな。今なら同時プリントも0円プリントで850円である。

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2010年3月15日 (月)

コダック ブローニー ホークアイ その2

Dscn5554_2  定期的に単玉レンズやボックスカメラが欲しくなる。これは正確かつデリケート、高度に電子化されたデジカメを弄っているとアンチテーゼとしてシンプルでおおらかなカメラに興味がいってしまうのだ。

 本カメラなど形はユニークで愛嬌があり、つい欲しくなってしまう。レンズは勿論単玉で固定焦点(パンフォーカス)。レンズナンバーもF値も表記されていない。シャッターも単速とバルブの2つのみでシャッタースピードの表記も無い。

Dscn5562_3  一見2眼レフに見えるが固定焦点なのでウェストレベルファインダーはコンデンサーレンズのみである。これは少し離して見たほうが見やすい。極めて軽いカメラなので手ブレは誘発しがちなので要注意だ。

 困ったのはシャッタースピードが遅そうなのだ。本カメラの登場時のフィルムはISO25辺りが一般的だっただろうから現在のフィルムだとオーバーになってしまう。それでもモノクロネガだと救えない事も無いが、やっぱりISO100でも早すぎる気がする。

 フィルムは620で120を巻きなおして使っている。ボックスカメラには620が多い。面倒ではあるがこういう儀式も楽しいものである。

 以前にコンテンツを紹介したが、後に多くの撮影結果を追加したので見ていただきたい。

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2010年3月11日 (木)

エプソン CP-800

Dscn7577  流石の拙僧も300万画素以下のデジカメに手を出すには慎重になってきた。何故ならネットオークションで捌けないからである。なので以前興味が有ったタッチパネルで撮影画像に文字や絵が書き込める東芝のソラT20(ボディのみ)が転がっていた時もスルーした。まあ、あれは500円と高かったのも理由の一つではある。何せ、バッテリー付き完動品のパナソニックのルミックス DMC-FX7だって500円なのだから、これは穏やかでない。500万画素級の手ブレ補正機能付きデジカメだって500円なのだ。だから本カメラが100円でも一度はスルーした。既にコンテンツで紹介したカメラを拾っても意義は無いのである。しかし、よく見るとちょっと違う。拙僧がコンテンツにまとめたのはCP-800Sで本カメラはCP-800なのである。「S」が付いているのだ。これはGSX-400RがインパルスでGSX-400Sがカタナ400なのに通じているのか?まあ、それは冗談なのだけれども、その微妙な違いに引っかかったのである。

 実際にはCP-800とCP-800Sはデジタルズームのファームウェアがバージョンアップされているくらいで全く一緒と言って良いカメラだった。それは予想通りだったのだけれども、以外だったのはCP-800Sを弄っていた時には気づかなかったのだが、本カメラは本格的なマニアル撮影のできるカメラだったのである。マニアル露出は勿論、ゾーンフォーカスと限定的ながら任意のフォーカスを選択できる。こんなコンパクトデジカメは現在においてもそうは無い。また、特異な操作系も慣れてしまうと痒いところに手が届く。viやズゴックみたいな人を選ぶカメラだな。

 そういう訳で、かつてのエプソンの本気印を垣間見ただけでも100円を払った価値は有ったと思えるのである。

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2010年3月 4日 (木)

コシナ 28~200mmF3.5~5.6(Kマウント)

Dscn7335  コシナCT1EXに付いてきた純正の高倍率ズームレンズである。廉価な物であり、それなりのパワーのレンズであるが、物は使いようだ。ボディとのパワーバランスも良い。伸長すると全長が長くなるのと、最短撮影距離が2.5mなのがネックだが、屋外での子供の発表会などでは引きも寄りも充分である。勿論、コンタックスT2のゾナーと比べてもシャープネスだとか階調が良いなどというつもりはない。適材適所だと言うことなのだ。ボディ込みで39800円だったと言うからコストパフォーマンスは高いだろう。

 では、コンテンツもご覧頂きたい。

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2010年3月 1日 (月)

コンタックス T2

Dscn8084  38mmという焦点距離は中途半端にかんじるけど、かつてのコンパクトカメラではよく採用されていた。今のデジカメのズームレンズもライカ判で38mm相当からのズームは結構有る。一眼レフだと35mmが普通だから、この3mmが設計のしやすさやコスト面で有利なのだろうか?

 それは兎も角、フジのGEの38mmが欲しくなったのはSyari殿のブログであった。無論、ネットオークションで出品されている物は多いが、なかなか高額なのである。送料込だと1500円くらいする。プリズムに腐食の無いオリンパスOM-1が1000円なのに、これはちょっと出しづらい。そこで例のごとくジャンク籠を漁っていたのだが、ふと中古コーナーの本カメラに眼がいった。

 ゾナーである。拙僧にとってはTスターなどと言う冠は大して興味のないものだが、ゾナーと言う語感は雅である。かつては高級コンパクトカメラの草分けとして君臨し、そんな金を払うくらいならユニバーサルプレスやミノルタオートコードを買うっすねという価格だった宝石が、世紀も跨いだら拙僧の購入可能範囲で転がっていたのである。無論、安くは無いが、ネットオークションの標準的な価格帯よりは安かった。ゾナーを手に入れるのは最後の機会かもしれないと思い購入。

 店員の「これはデジカメじゃありませんよ」の言葉が本カメラの現在の存在価値を表している。コンタックスのブランドは既に消滅し、現在ではツアイス・イコンの名のMマウント機が登場しているのだからややこしい時代になった物である。しかし、今更ながらコンタックスにゾナーのブランドが手に入ったのは嬉しい。それは別に中身が日本製だなどという事は全く問題ではない。日本ブランドのマレーシアや中国製のカメラはゴロゴロ転がっているのだ。

 コンタックスのブランドは当面復興しそうに無いがコシナがフォクトレンダーを復興したように何時かは蘇るであろう。但し、それが日本メーカーによるものなのかは大いに疑問である。

 コンテンツもご覧頂きたい。

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