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2010年4月29日 (木)

コニカ KD-510Z

Dscn8660  2003年、コニカとミノルタが統合されてコニカミノルタとなる。このややこしいダブルネームが何時まで続くのかは当初から心配だったが2006年には写真産業からは完全撤退してしまう。くしくも、同じ頃ニコンがフィルムカメラの大幅縮小を宣言したから、フィルム者にとっては衝撃続きだ。

 コニカは本邦の写真文明を黎明記から支えてきた老舗である。そのブランドが消えるのは悲しい。或いはツアイスイコンがMマウントカメラを出すように、コニカミノルタブランドのカメラなり感材なりが発売されないとも限らないが、別に会社時代が消滅した訳ではないし難しいだろうな。

 そんなことも合って、統合前のコニカのデジカメが欲しかった。光学メーカーの中ではコニカ、ミノルタ、ペンタックスは遅れていたが特にコニカの生産は寂しい。そんななか拾ったのが本カメラである。統合前の直前に発売されたカメラだ。内蔵メモリ搭載でバッテリーも付いていたから、その辺を撮影して動作チェックをし、迷わず拾った。500万画素級のデジカメが500円なら迷うことは無い。

 以外だったのは、本カメラはなかなか硬派なのである。何とマニアル露出が設定可能なのだ。カシオのQV-R40のようにマニアルフォーカスができるのと、どちらがコスト的に難しいのか分からないが、AFは大抵の場合満足に合うので露出を弄れる方がうれしいだろう。勿論、彩度やコントラストも設定できる。

 熟練の方にこそ本カメラを手にとって欲しい。

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2010年4月26日 (月)

キヤノン EOS10QD

Dscn6189  本カメラは1990年に発売されたEOS-1を頂点とする10の倍数系EOSのアッパークラスであり、600系EOSに続く第二世代のEOSである。EOS-1に続いて発売されたがEOS-1は別格であり、事実上10の倍数系EOSの切り込み隊と言えるだろう。枝番の前にハイフン(-)の付くEOSはEOS-1とその後裔機のみである。

 本カメラの大きな特徴はシーンモードダイヤルと3点の複数フォーカスポイントの採用であろう。シーンモードは実際にはT-80などにもピクトグラフ方式としてイメージアイコンによるシーンモードを搭載していたが、どうやらコマンドダイヤルにマルチモードAEと並列して搭載したのは本カメラが最初のようだ。また、複数フォーカスポイントも本カメラが最初であるらしい。これは当時としては画期的なことだったであろう。拙僧のようなロートル人間にとっては暗くてもピントの合わせやすいEOS630のファインダーに軍配を上げたくなるが、スーパーインポーズで表示されるフォーカスポイントは後発のEOS100QDより定価ベースで2万円を余計払っても良いと思えるだろうな。

 残念なことに拙僧は本カメラをロクに使わず手放した。家庭内小紅旗による大粛清の為だが、フィルムAF一眼レフカメラが徹底的に価値が落ちる前に手放したので、それなりの価格帯で手放せたともいえる。先日、シャッターにモルト崩れの無い個体が1000円でジャンク籠に転がっており、外観も綺麗なため悩んだが拾うには至らなかった。フィルムAF一眼レフカメラを拾うには勇気の要る時代になったのである。

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韓国に行く

 既に公知させていただいたが、GWは韓国旅行と決めた。とは言っても、チケットが取れなかったので4/28出発の5/2帰りと言うかなり忙しい旅だ。実質的には3.5日しか滞在できない。しかも、妻の友人宅に泊まったり、夕食を頂いたりをケチな旅行である。それでも、半島に上陸するのは楽しみな物である。

 それで、我々カメラ民族が優先的に考えてしまうのは、どのカメラを持っていくかなのである。現在の想定は下記の通りだ。

1.メインフィルムカメラ ・・・ 旧マミヤ6(モノクロ主体)

2.サブフィルムカメラ ・・・ コンタックスT2(スーパープレスト1600を詰めて夜景スナップ)

3.メインデジカメ ・・・ シグマDP1(デビュー戦)

4.8mmシネ ・・・ フジカZXM300

 しかし、これだと望遠系焦点距離が無いのである。それにメインが旧マミヤ6というのもプリミティブすぎる気がする。そこで光学3倍ズームのコンパクトデジカメか、いっそのことフィルム一眼レフ(ニコンEMが有力)を動員するか悩んでいる。何せ、今回は3.5日しか滞在しないのでカメラ多くても使わないだろうから過剰も禁物だ。いつも使わないカメラがあるし。

Dscn7998  ところで、今回の旅行では板門店を考えている。例の気の毒な連中でも見ようというのだ。当初、妻の国籍では見学が不可というので止めたのだが、妻がエステに行きたいと言うので、女性のエステを待つほどつまらないことはないので一人で行くことにしたのだ。

 しかし、このようなカレンダーを貼っている拙僧が行ってもいいのだろうか?

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2010年4月22日 (木)

NEC ピコナ

Dscn7641  NECと言えばキューハチである。勿論、PC-9801シリーズの事だ。拙僧が青春時代、パソコンと言えばキューハチ。ユーティリティソフトと言えば一太郎と花子だった。もっとも、どっこい今でも一太郎は官庁方面で現役で、未確認の拡張子を持った文章ファイルがメールに添付されて驚くなどと言う事件は今の現場でも起こっているだろう。

 デジカメも黎明期では主要光学メーカーはあまり積極的ではなく、電子機器メーカーや家電メーカーが意欲的に個性的なカメラを出していた。カシオのQV-10などはその最たるものだろう。エプソンも鮮やかな発色で気を吐いていたし、シャープも一角を担っていた。そしてNECもデジカメを出していたのである。

Dscn4717  ピコナはそんなNECのデジカメの第2弾である。第1弾はCマウント(!)を採用したヘビー級一眼レフで、その存在感は兎も角、キワモノとして浸透しなかったようだ。一転して本カメラは当時最軽量にして最コンパクト。当時としては稀な単三型電池2本を使用するライト級デジカメとして登場した。そのルックスはスチルカメラと言うよりはデジタルムービーカメラをふた周りほど小さくした物で、そのミニチュア感が拙僧の物欲を欲していたのである。手に入れたときには、まだまだ35万画素級デジカメも高くて500円もした。

 デジタル画像を楽しむ趣向は多彩であり、いじっていて中々楽しいカメラだ。撮影画像は鮮やかさはエプソンのCP-200に劣り、シャープネスでフジのDS-8に劣るがそんな事は問題ではない。問題なのは手ブレを誘発するレリーズボタンの位置や操作ボタンの感触である。こういう結果になったのは、恐らく設計者がカメラ好きではなかったのだろう。

 本カメラは秀作ではあるが完成度は今一歩と言った所であろうか?

 残念ながらNECのデジカメは本カメラで途絶えてしまった。PC-9801の互換機で勃興したエプソンのデジカメが発展していくのも因縁であろう。

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2010年4月19日 (月)

パナソニック ルミックス DMC-FX7

Dscn7588 旧世紀にはイマイチ煮え切らないデジカメばかりを出していたパナソニックだったがルミックスDMC-F7辺りから本気印を出しつつあったようだ。しかし、どちらかと言うとライカブランドや高倍率ズームなどミーハー路線に偏っていたと思わざるを得ない。

 そんな、パナソニックが2003年に出したのがDMC-FX1/5である。常識的な3倍ズームのコンパクトデジカメに手ブレ補正の組み合わせと言うのは意外と無く、一定以上の評価を得たようだ。本カメラは2004年に登場した500万画素級の後裔機で外観は一層スタイリッシュになり、完成度を高めている。バッテリーが小さくて撮影可能枚数が抑え目な他は、実に非の打ち所が無いカメラだ。

 ところが、そんな万人に受けると思っていたパナソニックのデジカメも、北京っ子の姪に勧めたらレンズがいいからとソニーを選んだ。そういえばソニーはツアイスである。パナソニックや浜アユの眼光も万人に通じるわけでは無さそうだ。

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2010年4月15日 (木)

コダック スナップキッズ

Dscn9125  現在、GWの韓国行きに投入するカメラを選択中だ。コンパクトデジカメにはシグマDP-1、コンパクトフィルムカメラにコンタックスT2、中判は旧マミヤ6、8mmシネはP-300の予定である。ところがメインの一眼レフをデジタルにするかフィルムにするか悩んでいる。デジカメなら枚数を気にしない撮影が可能だろうし、フィルムなら19mmから始まる超広角撮影が可能だ。両方とも持って行きたい気もするが、今回は4泊5に日と滞在期間は短いので、両方とも持って行っても使わないだろう。ズームレンズを搭載したコンパクトデジカメとフィルム一眼レフにする折衷案も考えているのだが、もう少し楽しむことが出来そうだ。
 ソウルは深夜でも屋台街や商店街が開いていると言うので、夜景スナップも期待できる。なので高感度フィルムを買いにキタムラに走ったのだが、ISO1600のカラーネガが高いのである。それでスーパープレスト1600を1本だけ購入したのだけ。ところが、後日、再びキタムラに脚を向けるとコダックのレンズ付きフィルムの「スナップキッズ」が100円で転がっているのである。注目すべきはISO800の27枚撮りフィルムが装填されているのだ。ISO800のカラーネガの標準的な価格帯からすると激安である。24枚撮りのコダックゴールド100だって178円もするのだ。これが未感光のまま取り出せればローコストで効果的な撮影が可能と思い、取りあえず2個拾ってきた。
Dscn9126  良く知られているように、レンズ付きフィルムは巻上げならパトローネにフィルムを戻す。つまり、プリワインディングされているわけだ。フィルムを未感光のまま取り出すためには、暗室の中で空シャッターを切り、巻き上げ続ければよい。完全な暗室を作るのが難しかったので日が落ちるのを待ち、布団の中で巻き上げた。その後、ボディーのカシメをドライバーで破壊し、内蔵されている単三電池とフィルムを取り出す。巻き戻し中にフラッシュチャージボタンを押していることがあり、コンデンサーに帯電している場合があるので気をつけなければならない。シャッターのチャージはアパチュアの右上の送りスプロケットで行われるので、空シャッターを切って放電するのが安全だろう。
 取り出したフィルムには27枚撮りのISO800カラーネガフィルムである記載がなされている。シングルユースとも書かれているので、恐らくレンズ付きフィルム用なのであろう。想像していた通り、DXコードには対応していないのでコンタックスT2には使用できない。それでも100円なら満足である。気になるのは内蔵されている単三電池で、2つとも異なる電池が入っていた。ロットで違うのであろうか?
 味をしめたので、もう5~6個確保しようと翌日キタムラに再来したら、山のように積まれていたブツは一つも残っていなかった。敵は多いようである。

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2010年4月12日 (月)

カシオ EX-Z40

Dscn8417  カシオの400万画素級デジカメである。単焦点、固定焦点で興ったエクスリムシリーズだが、ペンタックス製の中群をスライド格納する光学3倍ズームの搭載で正常進化した。本カメラは更に専用リチウム電池を大型化し、ロングライフを実現した物である。実際、電池の持ちはよく、こういうカメラを稼動させると単三型電池の利点も薄らぐ物だ。

 カシオ自慢のベストショット機能も搭載する。これは一種のシーンモードで予め用意されたシーンの他に、過去に撮影した画像の諸設定を呼び出すことができる。正直、拙僧は使わない機能だが、脈々と受け継がれているから好評なのだろう。

 後裔機のEX-Z55では液晶ビュワーが大きくなって操作ボタンが小さすぎるが、本カメラが程よくバランスが取れている。

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2010年4月 8日 (木)

KMZ ゼニット-C

Dscn9027  あるべき常識的なスタイリングと言うのが工業製品にはある。カメラで言えば一眼レフはニコンFやペンタックスSPのようなものを思い浮かべるし、コンパクトカメラと言えばコニカC35オリンパスペンのようなものを思い出すだろう。しかし、そういった常識的なスタイリングを逸脱したカメラのジャンルがある。それがソビエト製カメラだ。言い換えれば西側の美意識と相反するスタイルと言うのだろうか。
 ソビエトの技術と言うのは単純に大きくしたり小さくしたり、或いは簡単にシンプル化したり束ねたりする技術である。それは例えば航空機で言えばSu-17に対するTu-22Mであり、Mi-8に対するMi-6だろう。単純に束ねた例としてはロケットなど賑やかに噴射口が並んでいるのが特徴的だ。
 もう一つ、ソビエトの得意な技術がある。それは単純に組み合わせるというものだ。本カメラはLマウントのライカコピーである距離計連動機のゾルキーに単純にミラーボックスを組み合わせたものである。という事はライカにビゾフレックスを組み合わせたものになるだろうか。フォトスナイパーとどちらが先なのだろう。ニコンFもニコンSPにミラーボックスを組み合わせたものだが、ニコンFが洗礼されたデザインなのに対し、本カメラはあまりにも場当たり的である。しかし、それが我々の常識的なデザインを逸脱して愛らしい。ベースがLマウントのライカボディだから非常にコンパクトである。モビルスーツで言えば、まずアッガイと言っていいだろうな。

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 本カメラはネットオークションで拙僧にしては頑張った6000円台で落札した物である。ソビエトカメラと言えば信頼性に大いに問題があるとされるが、本カメラも例外ではない。もっとも、設計思想が戦前のライカを踏襲しているから、案外トラブルと言うよりは仕様なのかもしれないな。フィルムの装填は底蓋を外して底から挿入するのだが、これにはLマウントのライカ同様、フィルムの下部を大きく切り取る作業が必要である。これはかなり大きく切り取らなければならず、これが上手くいかないとフィルムの下部をフォーカルプレンシャッターが噛んでしまうのだ。本家のライカがどうなのかは知らないが、これを拙僧は初めはトラブルだと思った。また、この状態でシャッターが中途半端な位置に留まると、巻き上げも出来ずレリーズボタンも反応しない。それで完全ジャンクとして老後の分解の楽しみにして放置していたのだけれど、図書館で借りた朝日ソノラマの「カメラメカニズム教室」でライカ型フォーカルプレンシャッターの件(くだり)でシャッターダイヤルがフィルムドラムに直結している事を知る。現在では1軸不回転等間隔ダイヤルが普通だが、このプリミティブなシャッターはシャッター速度の間隔は等間隔ではなく、レリーズボタンを押下するとシャッターダイヤルが回転する。そこで試しにぐりぐりシャッターダイヤルを回転させると、果たしてミラーが下がりシャッターがチャージされた。本カメラはクイックリターンでないのでレリーズボタンを押下した後はファインダーはブラックアウトし、再び巻き上がるまでミラーは降りない。ちなみに、ミラーの押し下げには1本の紐が使われており、そのあまりにもプリミティブな構造は一抹の不安を禁じ得ないが、とりあえず空シャッターを切っている限りでは十数回に一度シャッターが開かない程度で動くようである。50年代半ばから60年代初旬という半世紀も昔のカメラだと思えば上出来である。まあ、半世紀も前のジェット爆撃機を抱える北国もあるのだ。

Dscn9011  軍幹部にはキリル文字で「Зенит-С」のロゴが光る。「C」は「エス」と読み、初代ゼニットにシンクロ接点とシンクロデュレイダイヤルを追加した物である。シンクロデュレイダイヤルというのはよく分からないがストロボの発光タイミングにあわせてシャッターが遅れるのであろう。一見するとスローシャッターに見えるが、本カメラはガバナーは無いので下は1/25止まりで最速は1/500である。本カメラの後裔機のゼニット3/3Mになると巻き上げはノブ式からレバー式になり、フィルム装填も裏蓋を開閉させる常識的なものになるので使いやすくなるが魅力は薄れる。マウントはM39で、これはネジピッチはLマウントと同じだがバックフォーカスが異なるので事実上使えない。興味深いのは、当時特殊用途向けと思われていた一眼レフカメラをソビエトが大量生産したことだ。日本でもアサヒ(ペンタックス)が一眼レフの利点にいち早く気づいていたが、これは先見の目があったと言うことだろう。

 割といい加減なきっかけで直ってしまう(本当に直ったかどうかは怪しいが)のもプリミティブなカメラの魅力だろう。そう簡単に捨てずに取っておくのも一興であるな。

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2010年4月 5日 (月)

マイクロニッコール-P.C 55mmF3.5(非Ai)

Img_2374  過日、オリンパスE-500を拾った。全く、妻には申し訳が立たない。ぎりぎり一万円台だったのとコダックの受光素子に興味が勃興したのだ。E-500については後に報告させていただくとして、勿論、付いてきた標準ズーム以外にレンズを揃えるつもりは無かった。しかし、いつものようにネットオークションを見物しているとニコンF->オリンパスフォーサーズアダプターが目に入った。時に錬金術のように語られるマウントアダプターだが、拙僧は熱心ではない。それはかなり高価だからだ。平気で2~3万円するので、それならオリジナルのボディを手に入れたほうが良い気がする。ところが物件は即決4000円と比較的安いのである。これならランニングコストの安いデジ一眼レフの投資としては割に合うと思われた。それに、もしかしたら稼働率の低い、非Aiのニューニッコール50mmF1.4も使えるかもしれない。それでビットを入れてしまったのである。

Dscn8972_2  ブツは速やかに届いた。出品者は大陸系の名前で一抹の不安が無かったと言えば嘘になるが、工作精度もよく、ピンクの化粧ケースに入れられていたのもサービス精神を感じる。果たして非Aiのニューニッコールも付いたので一安心である。まあ、これで満足していれば罪は軽くて済むのだが、そうは収まらないのが悪質である。いい加減にしようと思っているのだが・・・。

Img_2377  ちょっとしたついでに大須の中古カメラ屋に寄ったのが運のツキだ。当初は欲しくもないヤシカエレクトロ35プロフェッショナルでも拾って満足していればよかったのだが、さっきショウウィンドウで見たマイクロニッコール55mmF3.5(非Ai)が気になるのだ。保障無しだが、ジャンクではないショウウィンドウの中にあり、キャップでレンズは確認できなかったが外観は綺麗に思われた。

 それで出してもらうと元箱・ハードケース付きなのである。当時ものの保証書まで付属していた。勿論、コンディションは申し分ない。こうなると断念する努力も虚しく、E-500用のマクロレンズが有るのも有効だと思われた。それにマイクロニッコールの語感の良さにも勝てないのである。価格は4980円と非Aiレンズにしては格別安くも無いと思ったが拾い上げた。

 デジ一眼レフにMFのレンズの組み合わせは、はし殿が見事な写真を掲載なさっている。猫を被写体とした作品は開放を生かして楽しみに拝見しているのだが、自分で撮影すると大違いである。本レンズはF3.5を開放でも、それほど明るいわけではないのだけれども、フォーサーズサイズで小さくAF用のファインダーは、そろそろアラフォーの呼び声を聞く拙僧の目にはMFが難しい。2時間も撮影すると眼がくたくたに疲れてしまった。年配の方が一眼レフより距離計連動機が見やすいと言うのが分かる気がした次第である。

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2010年4月 1日 (木)

ニコン F-501

Dscn8976  ニコンF-501はニコンの初のコンシューマ向けAF一眼レフカメラとして欲しい物であった。ニコンの初のAF一眼レフカメラとしてはF3AFもあるが、あれは専用レンズをつけるとAFが利くと言うもので、その後にシステムが発展して継続した物ではないので試験的なサブタイプと言えるだろう。F3AFで試みられたAF機構は、その後のAF一眼レフカメラの起源とされるもので、その意味では重要とされるのだろうが、今となってはネットオークションで見つけるのも困難だ。それで、まあ、F-501を手に入れたからといって、それで意欲的な撮影が叶う訳でもないのだが、ニコン者としては重要なマイルストーンとして欲しい願望はあった。勿論、まとまった金額を投資するつもりは無いので予算は1000円とした。過去には3000円程度で転がっていたのだが、前述の通りF-501で本格的な撮影をしたい訳ではないので長期的に待つとしたのだ。そして2010年の初春、奈良での一週間の精神修行の帰りに寄った名古屋コメ兵で1000円のF-501を見つけたのである。

Dscn8986  裏蓋にビニールテープの素人修理の痕が見られたが、これがどれだけ運用上影響があるかは分からない。しかし、案外場当たり的な処置がしてあるものと言うのは一先ず動く物が多いので拾うことにした。こういうつまらない欲求に耐えられないのだから、精神修行の結果は芳しくないな。帰宅後、電池とフィルムを詰めるとAFも駆動し、シャッターも切れ、露出計もそれなりの値を指しているようであった。ちなみに、F-501はフィルムを詰めないとシャッターが切れないタイプである。

 Dscn8987 本カメラが登場した当時、AFカメラは既にジャスピンコニカのようなコンパクトカメラで実用化されていた。しかし、一眼レフカメラにAFを搭載するのには各社慎重であったようだ。今から考えると不思議だが、一眼レフカメラのユーザーはある程度のスキルを持っており、AFなどなくてもフォーカシングに不都合は無いと考えられたようである。そういう従来尊重型の発想は、それ以前にも一眼レフカメラにAEが必要かという議論も有ったようだし、20世紀末に至っても高級一眼レフに内蔵フラッシュは要らないとされていたからありがちだったのであろう。ニコンは各カメラメーカーの中でももっとも保守的なポリシーであったから一層慎重であったようだ。そこでワインダー内蔵MF一眼レフのF-301と、それと殆ど外装が一緒のAF一眼レフの本カメラの開発を平行で行うことにした。一説によるとF-301には、そのままAFユニットが載るスペースが開いていると言う。これで本カメラが万が一残念な結果に終わっても、一応金型代位はでるのではとニコンも思ったのだろう。しかし、ミノルタα7000の登場によって事態は一変する。

 α7000は本カメラとは正に対照的なカメラであった。α7000のマウントは一新され、MF時代のレンズは取り付けできない。操作系はボタンによる物で従来のカメラとは異なる未来形のものであった。そしてパワーのベクトルはAFに集中している。本カメラはニコンらしく、マウントはそのままで従来のMFレンズも使用可能。操作系はダイヤルを主にするのもで従来のカメラの操作に慣れた方なら問題なく扱うことが出来る。また、ニッチなF3AFのレンズも使用でき、AFテレコンバータTC-16Aを使用すればMFレンズもAFで使用できた。全く、ニコンらしい男気に溢れたカメラである。しかし、肝心のAFへのベクトルはα7000に比べると、今一歩及ばなかったようで後塵を被ることになる。朝日ソノラマの「カメラメカニズム教室」を読んでもよく分からないのだが、本カメラが搭載したハウネルのAFモジュールの位相受光素子の画素数はα7000の半分以下の物で及ばなかったようである。拙僧が、空シャッターを切っている限りではそう違いは分からないのだが、歴史的な廃退は事実なのでそうなのであろう。

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 Fマウントを継承した本カメラはAi以降のレンズならMFレンズでも問題なく使用可能である。瞬間絞り測光を採用しているらしいのだが、これが非AiSレンズでもプログラムAEが利くのかは分からない。

 ところで、本カメラをコメ兵のショウウィンドウから出してもらった際、店員の態度が仰々しかった。同じ時にミノルタSR-7も出してもらったのだが、2つのカメラを出すのを露骨に嫌がられたのである。しかし、考えてみると、一週間の精神修行で伸びた無精ひげに、生活用品を詰めたキャリーバックを引きずった姿はダンボールハウス系ファッションであり、サービス業に携わる方にとっては警戒すべき人物と思われたのだろうな。

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