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2011年3月21日 (月)

オリンパス X-3

Img_0035  広州に出張中の妻に電話をかけてガックリ疲れている。いや、外出中でつながらなかったのだが、現地ホテルのスタッフの対応がいい加減なのである。発端は拙僧が受け取った電話番号が国内客向けフロントのものだったのである。だったら、海外向けフロントに回してもらえばよかろうと思うあなたは先進国のホテルしか利用したことが無いのであろう。「ソーリー、ソーリー」と笑われて、たらい回しにされてしまうのである。まあ、怒鳴りつけられないだけ、かの国も余裕が出来てきた。しょうがないので妻からの留守電に残っていた履歴を辿ると果たして海外向けフロントに繋がったのである。たどたどしい中国語で何とかメッセージを残すのだ。拙僧の英語と北京語のどちらがマシかは微妙なところだが、流石に外国人向けのスタッフはいい加減なイントネーションの北京語でも理解が通じたようだ。国内客と海外客では払う金額が異なるのだから、サービスも異なるのが当然だという理屈なのである。世界的に見れば日本的な「誰でも最善のサービスを」という姿勢の方が稀であろう。 

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 そういう訳だから一見同じように見える製品が国内と海外で結構違う価格で流通しているのは理由が無い訳ではない。しかし、金を払う方からすると素直に納得いけないものがある。なのでカメラに限らず、装飾品や自動車なども並行輸入が盛んである。当然、ディーラーで高く買った方は面白くないから排斥するのだけど、そういうのは東アジアに特有な文化だと思われる。別に卑下しているのではない。大抵の文化圏の方々が生まれ育った階層から逸脱するのは不可能に近いという程度の表現である。これを顕著にやってしまったのがオリンパスである。国内向けのC-800シリーズをかなり安く海外に供給していたらしいのだ。しかも、その海外向けをD-300シリーズとして国内にも日本語マニアル付きで安く売りさばいていたから話はややこしい。当時はカメラ民族として覚醒していなかった拙僧も、PC関連情報として耳に入っていたのだからメジャーな話だったのだろう。

Cimg0054_2 オリンパスの値付けの問題は他にもある。デジカメが200~400万画素級だったオリンパスの黄金時代、オリンパスのカメラは機能の割に高かった。しかし、それは瞬く間に下がるのである。本カメラの登場時は6万円台だったらしいのだが1年半後には1万円台になっている。これでは最初に買った方は不満だろう。搭載された機能も、積極的に投入したというよりは「載せればいいんでしょ」という声が聞こえてきそうだ。階層メニューに隠されたスーパーマクロ機能を掘り出しているときにそう思う。どうも、その頃までのオリンパスはコンシューマ層をバカにしていたと思える節がある。オリンパスファンの方は逆のことを言うのだが、フォーカスリングの無いシステムAF一眼レフというのはちょっと小ばかにしていると思う。どうにも、ベーシック層をなめているカリスマ技術者さんに反対できる方がいらっしゃらなかったのではないだろうかと思えてくる。別にそれは悪いことばかりではない。基本性能は抑え気味でも防水機能や高倍率ズームレンズを搭載したコンパクトデジカメがクリーンヒットして停滞していたオリンパスを支えた事実もある。

  ペンデジが女子供に受け入れられているのは軽さと機能多過が自分らしい存在感という琴線に触れているのだろう。そんな物は初めから存在しないのだが、「素人にはXXは要らない」的な父性権威主義が嫌われているのは確かのようだ。先の先駆者たるカリスマ技術者の方というのは去るべくして去ったのではと拙僧は思うな。

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コメント

うーむ、なかなか濃いお話ですね。
なるほど、東アジア的文化
そう言えば、最近そう感じる事が度々あります。
そして、多言語を操るRikkieさんの能力に脱帽です。

さて、印画紙の件
お返事したか思い出せない今日この頃
自分のオツムを殴り倒したい!
と言ったところで、
FBの多諧調も同じで良いです。
でも、オレンジライト不可です。
号数はオレンジライトOKなんですよ。

投稿: M | 2011年3月21日 (月) 01時45分

中々難しい話ですね。
つまり、同じカメラを違う値段で販売していたという事ですか?
そうなると企業としての姿勢を問われますね~(笑)

投稿: ロック | 2011年3月21日 (月) 10時17分

どもども、M殿。

あっしの僅かな海外経験から、大抵の文化圏では特定の階級層の人間は特定のブランドを逸脱できないと認識しています。独身で住んでいるのはワンルームマンションだけどポルシェのカブリオレに乗っていますというのは海外では説明しづらいですね。年収50000ドルでスーパーの切り身が半額になるまで待つのを説明するのはもっと困難ですが。
高級者に乗って偉くなった気分になれるのも偉くもない方が高級車に乗れるということですから、満更幸せな気がします。実用に乗るなら30万円の中古で十分ですからね。これが自国に自動車産業が無い国なら10万km超えのカムリに80万円も払わなければになります、桑原桑原。

うーむ、セーフティライトに対応していないのは残念ですねえ。東欧の印画紙に興味があるのですが。

あっしの中国語も英語も「メロンソーダ」を頼んで「レモンスカッシュ」が出てきても文句が言えないレベルですよ(^^;。

投稿: Rikkie | 2011年3月21日 (月) 15時34分

どもども、ロック殿。

メーカーに言わせると日本語マニアルと日本語サポートにお金がかかるということなのでしょうね。かつては海外向けに1/1000を省略した一眼レフがありましたが、あれなどは最高速を保証するのにコストがかかるというのは納得できなくもないですが、旧世紀とはいえデジカメなら仕向に対応したロムを焼くくらいしか違わないと思うのですが。いや、C-800時代なら日本向けもアルファベットだった気がするなあ。

ひとまず開発はできても量産品に一定レベルの品質を管理するのは大変なようです。初めて大陸に旅した時にデパートの屋上で「日本向け輸出品フェア」をやっていたのに不思議を感じたものですが、今でもハンドキャリーを頼まれてアマゾンジャパンから荷が届くので事情は変わらないようです。
200機ほどの弾道ミサイルを作るより数千万個の魔法瓶を作る方が大変なんでしょう。

投稿: Rikkie | 2011年3月21日 (月) 15時47分

こんばんは。
オリンパスは昔からちょっと変w
本来内蔵している機能なのに買わないと使えない
OM10のマニュアルアダプターや専用スマートメディアでないとできないパノラマ合成とか。
小型が売りになるはずのフォーサーズもテレセントリックに縛られて
小型化が進まなかったらしいですし一種の自家中毒でしょうか。

投稿: はし | 2011年3月22日 (火) 00時36分

どもども、はし殿。

テレセントリックってデジの場合はレンズを通った光が垂直に受光素子に当たらないと何かと都合が悪いお話でしたっけ?
小指の爪ほどの受光素子で受けた光をPC上で拡大して鑑賞するのですからフィルム時代とは異なるレベルのレンズの性能が求められているのは何となく理解ができます。
我々が酔狂にフィルム時代のレンズをデジ一眼レフに付けて色の滲みなどを楽しむのは罪が無いと思うのですが、メジャー誌がカラー数ページを割いてNEXに付けた距離計時代のコンタックスのレンズと今のツアイスのレンズの描写の違いを検証するというのは如何なものかと思います。こういう疑問を持つのも、あっしが年を取ったのでしょう。

ペンデジでヒットしたオリンパスも次の一手が難しいところですね。ペンデジやパナのユーザーでレフの付かない一眼に満足できない層は形成されているようですから。

投稿: Rikkie | 2011年3月22日 (火) 12時24分

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