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2013年8月 7日 (水)

キヤノン パワーショットS40

Dscn4408_2 先日は名古屋の若い方々のカフェ会に行ったのだ。東京は知らないのだが、名古屋ではカフェフォトというのが一つのジャンルになっていて、スイーツとかラテアートとかを撮るのがムーブメントらしい。それで、先日のカフェ会も主催者がフォト用に頼んだスイーツとかを撮り始めるのだなあ。拙僧は全く関心がないので、一人で白ワインを飲んでいたのだが、流石につまらないので、前席の女子にちょっと教えたのだ。

その女子は前日に生まれて初めて(デジタル)カメラを買ったそうな。最新型のソニーNEX。カメラ女子のミラーレス一眼は、多くの場合はペンデジなので、彼女は少数派ということになる。それまで、コンパクトデジカメも使ったことが無いらしい。多分、スマートフォンとかで撮っていたのであろう。なので露出どころか焦点距離という概念も分からない。それでも、スイーツのベリーにピントを合わせて背景をぼかした写真が撮りたいというので、紙ナプキンに図を書きながら説明したのだ。「世の中には適正露出という概念があります」から初めて「絞り(F値)とシャッター速度の関係」、「感度による適正露出の変化」、「被写界深度」、ここまでだって大変な作業っすよね。でも、いい機会なのでなるべく理解して頂けるように頭を捻ったのだ。拙僧は人に分かり易くものを伝える能力がイマイチなので練習も兼ねたのだな。最終的には「背景をぼかすには、レンズをなるべく望遠にして絞りを開いて被写体に寄る」というのをそれなりに理解したのか、ちゃんとそういう写真を撮っていた。うーむ、2時間弱の間にそれなりに理解するってのは、本人にもセンスがあるんだろうなあ。その後に、mixiの「お友達申請」を頂いたから、拙僧の言葉もそこそこに通じたという事なのだろう。率直に嬉しい話である。

Img_0228 拙僧も、複数の名古屋を中心とした写真コミュニティに参加しており、正直言って幾つのどういうコミュニティに参加しているのか全く把握していないな。しかし、今回のコミュニティの方々は本当に写真が上手くなりたいと思っているようだった。拙僧は大抵の場合は口を出さないのだ。ああいう、フォトポエム系の方々と言うのは写真を撮るのは好きなのだろうが、「上手い写真」を撮りたいなんてちっとも思っていない。なので、露出とか被写界深度なんてのは「アートモード」程には関心が無い。だから、拙僧は知っていても黙っているんだが、今回のコミュニティは本当に露出を駆使して思い通りの写真を撮りたいと思っているようだ。そういう方々に、拙僧も余計に歳ばっかりとっているから、少しくらいの知識はあるので、それで喜んでいただければ嬉しい物である。勿論、拙僧はカフェフォトには全く関心が無いから、説明の為にカメラを取り上げて試し撮りはしたが、自分のカメラでは1枚も撮影していない。それに、合流する前に、いつもの大須通りで1.5時間くらいスナップ撮影したしねえ。撮影欲は既に満たしていたのだ。

Img_0311 今や写真、というか画像はプリントするモノでもなければネットワーク上に掲示するモノでもない。カメラの液晶ビュワーに映し出された画像を、カフェ会で見せ合うのだ。いや、実際にはSNS系のネットワークに画像を添付するニーズはあるのだろうが、あれは拙僧の様なオールドタイマーからすると写真ではないな。あえて言えば添付画像であろう。そういう「つぶやき」に添付する画像にデジ一眼レフやミラーレス一眼はオーバースペックな気もするが、「ケーキのベリーにピントを合わせて、背景をぼかした画像」を撮るためにはコンパクトカメラでは至らないしなあ。

本カメラはデジ一眼レフがまだまだ高価で、市井の趣味人には高根の花だった時代のコンパクトカメラである。当時のキヤノンのフラッグシップは実質的にパワーショットG2だった。これはこれで、当時としては大したものだったのだが、値段も張るし、仰々しいスタイリングだった。本カメラは見てくれは全く同一性が無い物の、パワーショットG2のレイアウトを意識した操作系になっている。それ故に、窮屈で褒めがたいのだが、パワーショットG2に匹敵する豊富な撮影モードが七癖を隠す。つまり、本カメラは絞りやシャッター速度、感度と言った露出に関する様々なプロパティの設定ができるのだが、残念ながら「カフェフォト」には至らないな。それがコンパクトカメラの宿命なのだが、それでも夢を持ち、それが嘘だと知りながらも、あえて騙された方々も多かった。そういう時代もあったのである。

コンテンツもご覧いただきたい。

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コメント

こんにちは。
>「ケーキのベリーにピントを合わせて、背景をぼかした画像」を撮るためにはコンパクトカメラでは至らないしなあ。
それをなんとかやってみようと、望遠側で寄って撮れるように、アダプタがつけられるコンパクトデジカメを買って、アダプタにクローズアップフィルターをつけて撮ってました。
http://mi84ta.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/post-c0fa.html
デジイチの背景のボケにはかなわないムダな努力とわかりましたけど。
コンパクトデジカメでは、絞り開放にしてもこの程度でした。
http://mi84ta.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/aepss3is-2b58.html

投稿: mi84ta | 2013年8月 7日 (水) 10時01分

まいどです Rikkie師匠。

>露出どころか焦点距離という概念も分からない。
正直、自分もかなり怪しいです・・・。

>「上手い写真」を撮りたい・・・
そもそも、何をして"上手い写真"か?も良く
分かっていませんし^^;)。

"S番"はA番の上・G番の下って位置なのでしょうが、
A番もフルマニュアル可能だし、やっぱりレンズや
素子に差が在るのでしょうか?。

投稿: 鍛冶屋 | 2013年8月 7日 (水) 11時47分

どもども、mi84ta殿。

薔薇の方はそこそこボケていますね。
ただ、被写体そのものもしゃんとしないのが限界でしょうか。

今では中古の1200万画素級のデジ一眼レフのボディが2万円を切っていて。新品のキヤノンEF50mmF1.8が1万円かそこらですから、撮りたいと思ったらコンパクトカメラよりもデジ一眼レフの方が敷居が低いですねえ。

投稿: Rikkie | 2013年8月 7日 (水) 11時56分

どもども、鍛冶屋殿。

拙僧の認識では「上手い写真」というのは「撮影者のコントロールによって写し、他者が鑑賞して安心感を持つ」くらいの意味を持っていますね。大抵の方が「写真が上手くなりたい」というと、そのような事を考えているようです。

あっしの写真なんてのは完全にコントロールを外していますが:P。

G>S>Aですが、伝統的にはIXYデジタルの電源を単三型にして柄は大柄になっても使いやすく廉価に纏めたのがパワーショットAシリーズでした。
最近のモデルは知らないですが、一時期までは撮像素子はIXYデジタルと同じだと思います。レンズは独自の物と思いますが、どこかしらに供給しているかもしれません。
北米のようにぶっきらぼうで貧乏な連中にとって単三型電池仕様のデジカメは一定のニーズがありました。ただ、パワーショットAシリーズは、そのような廉価デジカメに比べると高い位置をキープしていましたから、オプティオEシリーズのような、素晴らしくエコでそこそこ写るカメラに対してどのようなアドバンテージを得ていたのかは分からないですね。
結局、ペンタックスもオリンパスも安カメラからは撤退しましたしねえ。

投稿: Rikkie | 2013年8月 7日 (水) 12時03分

ここのところ、ただただ平伏し、コメントを付けるのも恐れ多いとこちらのブログを拝んでおりました。
あんたはえらい(dans le style de MASAO KOMATSU.)

どうも背景をぼかして被写体を浮き上がらせる。。。というところに嗚呼世代が違うんだなぁ。。。と思います。

ぼかすなら望遠に逝きましたしね、昔は。
逆に感度がASA100だとカフェの中での写真はあきらめるのが常でありましたし、逆に被写界深度の浅さで何が撮りたかったんだかわからない、、、被写界深度を稼げない嘆きの方が多かったと思います。

もちろんロクロクなどを使えば標準が80㎜とかで自然に被写体が浮き上がって見えました。ヤシカマット124G位で満足しているうちはいいんですが、レンズのグレードを上げていくとフィルムの平面性の問題にとたんに泣かされることとなりました。

ってことで、、、ああ、フィルムの平面性の問題が起きないデジカメはえらいですわ。

そもそも銀塩写真は乾板の製造中止とともに終わったように思います。

このころの良いデジカメ、先日のオリンパスの1眼ブリッジカメラ的なものもそうですが、いかにもよく写っている感じがしてなんか潔いですね。

そう。先日UPされたバケペン45㎜と165㎜の写真へのコメントが、冷静になれず(ただ単に助平なだけなんです)なかなか投稿できません。後日偽名を使って必ずやコメントさせていただきたいと思います。

魅惑の2焦点カメラVIVITAR TW35の取説ときれいな個体を輸入しました。
これは以前赤坂カメラのジャンクコーナーでゲットしたものが欠損などがあったために手を出してしまいました。
完全なるカメラEDの前の悪あがきです。

投稿: 横須賀与太郎 | 2013年8月 8日 (木) 00時11分

どもども、横須賀与太郎殿。

いえいえ、あっしの薄っぺらなブログですから気さくにコメントくだされ。
それに、やっぱり調子が良くて時間があるときに書き溜めているんですよね。この2~3日、やっと体調が安定傾向なので、またコンテンツを綴ろうと思っているのですが。

キットでついてきたズームレンズでも望遠側で開放にして、なるべく被写体に近づけばそこそこボケますよ、とは助言させていただきました。今のズームレンズは結構寄れるんですよね。

カフェフォトっていうジャンルはデジカメの賜物でしょうね。薄暗い喫茶店で無灯でパスタを撮るなんてのはフィルム時代には不可能でしたから。そういう撮影と、夜間用にISO800を詰めたサブカメラを用意したりもしましたが。

今のデジ一眼(レフ)の撮像素子はAPS判が多いから、50mmF1.8級のリーズナブルなレンズでも中望遠になって、そこそこマクロ撮影できるんですよね。APS判よう35mmF2クラスのレンズも安いみたいですし。

「OM-D」が思ったように売れている風には見えないのですが、カメラ女子のデジペン率は素晴らしく高いですからね。やはり「宮崎あおい」さん効果でしょう。拙僧などはオールドタイマーですから、ニコンでもVの方が関心を惹きますが、実際には使わないでしょうねえ。あれを出す気力があれば一眼レフカメラを出しますから。

バケペンのブログもちゃちゃを入れてくだされば幸いです。横須賀与太郎殿の室内ポートレイトのクオリティには全く及びませんが。

「VIVITAR TW35」はイイですねえ。この安普請さに全く負い目を感じていない辺り、素晴らしいなと思います。

この間、オリンパスXAとニコンフォロワーから非承認の待遇を受けている安カメラEF100を同時に動員しました。
XAが少し光線漏れしていたのも問題なのですが、写りはEF100の方がイイですねえ。カラーの時は何とも思わなかったのですが。

投稿: Rikkie | 2013年8月 8日 (木) 08時10分

難解な解説を最後までしっかり聞いていた女子は立派ですね
うん、立派、立派
女子と仲良くなれるフォトサロンには自分も参加してみたですよ
田舎は、そう言うのがないからとても寂しいです

投稿: M | 2013年8月 8日 (木) 15時10分

どもども、M殿。

率直に聞く姿勢だったので、珍しく拙僧も真面目に写真のノウハウを考えましたね。

カメラ女子と仲良くなるために、1.7万円のレンズ付きルミックスG1を買おうかなんて一瞬だけ思ったんですが、迎合は嫌われるでしょうしね。それに、そんな機会は拙僧も僅かですよ。

そうそう、カメラ女子と仲良くなるのは大した問題にはなりませんが、人妻と仲良くなると何かと面倒ですね。

投稿: Rikkie | 2013年8月 8日 (木) 17時28分

どもども。
ほうほう「カフェ会」なるものがあるですか。
初めて知った私はつくづく情弱だわ。

「背景をぼかしたいの」

いまなら、アングルだけきちんと決めたら
適当に撮らせて、後はカメラ内臓の画像編集
ソフトで露出もカラーバランスもボケ味も
お好みしだいにできるので、撮影前に
設定できるなんて知らない人が多いかも。

投稿: 大佐 | 2013年8月 8日 (木) 23時54分

どもども、大佐殿。

カフェ会っていうのは名古屋の地域的なムーブメントなんですかねえ。

あっしも画像処理でどうにでもなると思っていたのですが、最近ちょっと考えを変えましてね。若い連中のネット上でそれなりのツールやアプリケーションを検索して組み合わせて、それなりのミッションをこなすというのはSNS的で割と好意的に見ていたのですが、結局、Facebookで気の利いたレイアウトのHPを作ろうとしたら伝統的なプログラミングのコーディングスキルがいるし、基幹的な知識も必要なんですよね。

若い連中のツールを迅速にマスターして、それなれりの成果を出すというのも効果的には限定的で、結局泥臭く伝統的で基本的な知識は不可避というのが拙僧の最近のスタンスです。彼らは新しいアプリケーションをマスターする能力は大したものですが、基幹的な知識が間違っているか、全く欠損していますからね。

そこまで本当に「思う様な写真」を撮りたいと本気で思っている方は稀なんですが、率直に学びたいという姿勢に拙僧も感銘を受けたんですよね。
実際にはナーバスな若い連中に指導するのは、言葉や表現を選ぶ必要があるので、コトな作業になるのですが。
拙僧も、構図や露出なんてどうでもいいと思ってから何年も経ちますから、襟を正して写真のメカニズムを最知するのは、割と良いモチベーションでしたよ。

投稿: Rikkie | 2013年8月 9日 (金) 00時20分

背景のボケた写真は
カメラを始めると最初に憧れる写真ですね。
昔だとコンパクトカメラなんて
ぶれない範囲で絞りますし、暗くなるとフラッシュ焚くしで
背景のボケたポートレートなんかは高級カメラにしかできないものだと信じてました(^^;)
(今のコンパクトデジカメの短い焦点距離もボケ写真は不利ですね)
なんで、一眼レフを買って最初に挑戦したのが
その背景ボケた写真ですが、これがフィルム数本撮ると
飽きてしまって・・・
私の場合、自分の趣味にはあわなかったようです(^^;)

今の若い方はイメージ的な写真が好きなんですね(フォトポエム系っていうんですか?)。
スィーツの写真を撮るなら
そんなぼかした写真よりも
しっかり撮ったほうが後々の自分の記憶の補填にもなるから
なんて思ってはいけませんね。アハハ。

しかし、Rikkieさんのカメラ女子の気持ちを掴み取る技は凄いです(^^

投稿: ボロッソン | 2013年8月 9日 (金) 13時51分

どもども、ボロッソン殿。

一眼レフデビューして最初に関心を持つのは「背景のボケ」と「望遠レンズ」ではないでしょうか。現在では400mmを超える高倍率ズームレンズを搭載したEVFデジカメも珍しくないですが、フィルム時代では500mmなんていうレンズは一眼レフならではの物でした。勿論、拙僧が手に入れることが可能だったのはシグマ500mmF7.2くらいでしたが、写り具合は遜色なしでしたよ。結局、拙僧のオフロードオートバイレースは、そんな長玉は必要なかったので、あまり稼働しませんでしたが。

これが、歳を重ねるとフォーカシングもフレーミングも面倒になって、広角レンズで絞り込み、ファインダーもロクに覗かずにテキトーに撮って「戦闘的スナップ写真」などと嘯くことになります。あまり、カッコいい大人の形ではありませんが。

若い連中はイメージ的な写真が好きと言うのもありますが、迂闊に人物でも写っていると「肖像権」とか面倒なことを言うヤカラがいるので、ベクトルが内向きなのではと思っています。それはそれで、写真の趣味の幅として悪い事でもないんですが。もっと、我がままに自分勝手に撮っていいと思うんですけどね。

拙僧の女子心の掌握能力なんて拙い物ですよ。モテモテ君が羨ましいですが、自分の器の限界も知っているので、今ぐらいが適切だと納得しています。

投稿: Rikkie | 2013年8月 9日 (金) 17時34分

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