« 2013年8月 | トップページ | 2013年10月 »

2013年9月28日 (土)

フジカ ZX300

Dscn9618  AKBはそろそろ終息するようだ。あっしも基本的には48系も、そのマガイモノのガールズグループも関心がない。スクール女子や二十歳も過ぎてスクールの気分でいたい女子なんて関心がないからな。しかし、市場展開とその終息には関心がある。終息を感じたのは、最近、秋元のゴーストライター(というと語弊があるかもしれないから協力者)の顔と名前が露出し始めたことだ。AKBの「売り物になる歌とダンス」を創出して統括するのは秋元一人は不可能だからな。規模が大きすぎるしね。なので「影モノ」として実行部隊を形成した方が露出をし始めたのは、「影モノ」の方を売り出すことによって影の立場から「表」に導いているのだろう。秋元は「鬼」だが、独り勝ちは業界的にも遺恨を残す。既に秋元の「次の仕事」は着手し始めているだろうが、業界で戦争をする以上、遺恨は残さないのがスマートだ。

Dscn9623  また、「じゃんけん選抜」の視聴率が7%代と低迷していたのは、市場との剥離が数字化している。コアメンバーが離脱したから求心力を失った見方もあるだろうが、AKBの構成とビジネスモデルが市場に鈍くなったのだろう。拙僧が秋元を憎しと思っているのは、拙僧が思春期の頃は「おニャン子クラブ」だった。アホみたいな話で21世紀の現在に説明するのは難しいのだが「おニャン子でなければ人で非ず」という風潮が辺境のイルクーツクであった。当然、モスクワ放送を聞いているような拙僧は糾弾の的になったのだ。

 素人の娘さんを束にして、求心力のあるメンバーをスピンオフしてトピックスとして売り出だす。コアターゲットは同世代の若い男女と、モデリングはAKBに近い。しかし、「おニャン子クラブ」が決定的に違うのはフォロワー層の形成である。「おニャン子クラブ」には会員番号を振り分けており、その番号が若いとか、コアメンバーと同期するとかで上位と下位が存在するカーストを形成していた。これは「ゆとり教育」などは無縁で、学歴社会や教員からの暴言や暴力が当然だった、昭和において分かりやすい組織構成であった。しかし、AKBのフォロワーは上位や下位の確定を嫌い、小単位の組織は構成してもセクト闘争を限りなく避けている。大事なのは「お友達感覚」だ。「ゆとり教育」の世代は評価を極端に嫌い、人間的な上下関係に極めて脆い。しかも、安易にアイドル(シンボル)に傾倒するから、連中の少ない可処分所得から効率的に持続的に金を抜き取るには劣等感を感じず、フラットに金を払わせるがビジネスモデルとしては冴えたものだろう。

Dscf4095  では、供給側はどうだろうか。つまり、AKBをやっている女子の連中である。AKBの競争率は高く、組織は強権的で抑圧的だ。フォロワー層は上下関係を避けているが、AKBの自身は明確な序列が存在するし、しばしば粛清や自己批判にさらされる。AKBのポリシーは「会えるアイドル」だが、これは既に機能していない。拙僧がAKBに会いに行こうとしても膨大な資金と時間の消費が避けられないからな。嫌ですよ、聞きもしないCDをロット買いするなんて。「フォロワーと成長を共有する」については、AKBがヒットした主軸のポリシーである。AKBのメンバーとして参加する為には「不合理な抑圧」「競争(選挙)」「肉体的・精神的に高負荷の訓練」「権威(秋元)への従順」が必須である。「不合理な抑圧」は、簡単には「恋愛禁止」などのカルマ、或いは秋元という権威に対する従順を約束する焼印だ。これらは「ゆとり教育」の世代が最も嫌い、恐怖を感じる事態だろう。しかし、これらは「ゆとり教育」の学校では避けられても、「競争的で屈辱的」な社会への参加で直面せざるを得ないのだ。「ゆとり教育」の若い連中も「ゆとり」などという教師や社会の誤魔かしが幻だと認識しているのだろう。なのでAKBの「華」と「抑圧」は、若い連中の不可避な将来をシミュレートしているのかもしれにないな。つまり秋元程度の「権威主義」は彼・彼女らが社会参加した時に直面する「権威主義」に比べれば、軽いものだ。

1494913_img  もう一つ、AKBと同期するのがスクールカーストである。要するに、クラス、或いは同学年で「人気者」が頂点となって「下位の臣民」までの序列や階層化が存在する。具体的には「1軍・2軍・3軍」とか「神・人間・隷属的」といったクラスで表現される。「人気者」が唯一の存在ではなく、「キャラ作り」により複数が存在し、しかし明確なセクト抗争には発展しないケースが多いようだ。詳しく書き出すと長くなるので簡単にしか触れないが、スクールカーストの序列は「キャラ作り」や「コミュニケーションリーダーシップ」の要素が大きい。我々がティーンエイジの頃も「人気者」と「あぶれ者」の構図は存在したが、それは「学力」や「運動力」、或いは「特定のジャンルに特化した知識」といったスキルを中心として形成した序列だった。これらは、努力や実生活による経験値で向上が可能であり、イニシアティブを発揮しなくても「xx君は科学だったら誰にも負けないよね」というような存在意義を構成できた。そういう意味で言うと、「不良・ヤンキー」というのも存在意義の確保としては可能な選択肢だ。しかし、現在のスクールカーストの序列はAKBや「ひな壇トーク番組」に准じており、一度でも「駄目キャラ」や「一発キャラ」の烙印を押されてしまったら、立場の逆転はほぼ不可能だ。最近では「倍返し」が人気言葉らしいが、まず「倍返しキャラ」を確立しなければならない。それは、後天的な努力では、ほぼ不可能だな。拙僧の幼少期は「ドラえもん」で人間関係のロールモデルを理解できたが、秋元や「食わせ者のTVディレクター」の作成するロールモデルはシンプルに見えるが、背後では複雑な利益関係が交錯しており、ティーエイジのロールモデルとしては適応は難しいな。それでいてSNSやスマートフォンの時代だから、ムーブメントやプライオリティの速度や展開範囲は予測不可能である。芸人の「おふざけ」を「芸」としてTVに公開する為に、頭のいい連中がいかに権限を交渉し、利益の創出と確定、或いはリスク管理をしているのか、スマートフォンで見ている連中には全くわからないだろう。やっていることが簡単に見えるので、レストランの冷蔵庫に入ってWebで公開するのだが、「芸人」がやるプロ仕事は同じような事をやっているように見えて、実は高度な創造と調整・交渉がバックボーンにあるのだ。「プロの芸」と「素人のおふざけ」は格差が広がる一方なのだが、差異の認知は凄く難しくなっている。

Dscn9615  AKBの終息と言っても、あれだけの規模になるのだから、一気に消滅というは難しいだろう。ハロプロのように無印良品として一定のクオリティを維持して細く長い組織にするのか、或いはクオリティの高い素材を抽出して別のビジネスモデルを展開するかは分からない。時間軸としても短期で終了するのか数年のスパンを要するのかも分からない。アイドル養成校からタレント事務所、広告主まで複雑に利権が交錯しているので、秋元の一存では決めかねるだろうが、秋元自身はそろそろ休息か次のビジネスモデルに関心が移っているだろう。

Dscn4121  今月(2013年9月)でシングル8の純正サービスが終了した。既にシングル8なんてのは大昔から終息どころか終焉していた。日本全国でもシングル8を定期的に消費していた方は48グループの研究生を含めた総数よりも少ないんじゃないかな。最後に残った1本は伊勢神宮で使うことにした。最後の華を咲かせるにはふさわしステージだろう。カメラは、思い切ってフジカZM800を使いたいとも思ったのだが、運動会を撮影するわけじゃないし、ファミリーシネマには広角寄りのフジカZX300が適切だと思って動員した。あとから、レンズに手を加えた形跡を発見したが今更どうにもならないな。ファインダーでピントが合っているように見えたので大丈夫だろう。

 フジフィルムにとってはシングル8の継続などと言うのは慈善事業だったろう。企業の良心というのは本当に存在するのだ。しかし、そういうのは供給者と消費者の関係がシンプルだから成立するのだろうな。SNSやWebクレーマー、番組のタレントの出来レースの是非など、めんどうな利権や「多様な価値観の御約束」の21世紀では、全く成立しないのが普通である。

 2013年までシングル8が残ったのは奇跡としか言いようがない。そういう奇跡は今後、全く現れないだろうな。

| | コメント (10) | トラックバック (0)

2013年9月25日 (水)

ニコン EF100(ナイス・タッチ2)

1686831_img  拙僧が小学校低学年の時に、イルクーツクの旧家にやってきた初めての一眼レフカメラがニコンFEであった。それなりにイイ方のブランドだとは認識していたが、「高級ブランド」という程ではなかったな。

 アンチニコン派の方々がいらっしゃる。若い連中の言い分は、「高いから」「大きくて重いから」「プロに憧れているようなイタイ連中の仲間だと思われたくないから」と分かりやすい。実際にはニコンの最近の一眼レフデジカメを見ても、なかなかバランスの良いコンパクトなボディで価格もこなれいている。なので前2者の誤解は解消しつつあるな。後者はちと厄介だが、割と真剣に写真を撮っている若い連中も「プロ」に憧れるどころか全く関心が無いようだ。眼中にないという表現が適切かな。中には「赤帽トラックのサンバーはサスが違うらしい」というトリビアを展開する面倒なのはいるけど、前時代的な「プロ(や高級機)は偉い」などと脳がバイパスしているのは稀だな。ニコンも今どき「プロ押し」なんてのが商売にならないのはご存じだろう。

Image14  それに比べると老兵の方々。つまり、拙僧の父親や爺さんの年代の方々のアンチニコン派の方々の言い草は複雑だ。「ニコンは偉そうだ」「ニコン使いのプロにエラク迷惑をかけられた」「威張った奴は嫌いだぜ」とか、番場蛮のような分かりやすい方もいらっしゃる。イマイチ、ぴんと来ないのが「ニコンを使うなんてもったいない」「自分がニコンを持つなんて畏れ多い」と言っている方がいらっしゃるのだ。最初は皮肉か冗談だと思っていたのだが、どうも本気で言っているようだ。拙僧が20代中ごろ、まだプラクチカマウントのユピチェリ(ジュピター)9をマウントアダプター経由でEOS630に付けて、元気に桶川でオフロードバイクのレースを撮っていた頃である。西武新宿線の向かい席でミランダのレアなモデルのペンタ部に、色紙を切った手作りの「NIKON」のロゴを貼っている御老体がいらっしゃった。不思議に思って声をかけたのだ。確か、拙僧は拙僧で新宿で撮影会を企画していて、ブロニカS2を担いでいたんじゃないかなあ。なんか、もごもご言っていてよくわからなかったのだが、やはり「ニコンは好きなのだが自分には勿体ない」というような事を仰っていたな。

Image38 今ではミランダもモデルによっては価格もこなれているだろう。しかし、桶川の中級コースが健全で、拙僧がカラーリングを一新したXR100を転がしていた頃だから、ニコンの中級機の中古より、ミランダの方が遥かに高額だったと思うのだが。既に、ちょっとクタビレたニコンFEやFMが2万円を切っていた。もっとも、そういうニコンへの憧れを大事にして、人生を全うするのも悪い感じではないのかもな。ぴょんやんだって、実際に行かなければ楽園だ。

 しかし、本カメラは100円である。電池蓋が破損しているが、勿論、撮影可能である。更に写りは素晴らしいな。ニコンが100円というのも、必ずしも幸福な世の中とは言い切れないな。

 コンテンツもご覧いただきたい。

| | コメント (8) | トラックバック (0)

2013年9月21日 (土)

フジフィルム ファインピクスF550EXR

Dscn7754  既にYahooジオシティーのHPフリースペースに掲示する広告が、恥知らずに傲慢な事態になったのは報告させた頂いた。要するに「出ていけ」という事なのだろうな。あれを広告主が見たら、常識的な経営者だったら広告を打つのを止めると思うな。拙僧だって、フリースペースを使うリスクは承知である。広告を掲載するのだって一向に構わないのだが、品性のある商売の仕方があるだろう。ああいう露骨な嫌がらせは如何な物かなあ。Yahooは確信的にやっているんだろうけど、広告主は案外知らないんじゃないかなあ。こういうのは、ちょいちょいちゃんと見て確認しないとダメだな。広告主側も我々ユーザー側も。

なので、メインコンテンツを移行することにした。移行先もフリースペースなので、いつまで使い物になるかは不透明だが、あのYahooジオシティーの嫌がらせが苦痛なのだ。それで、ちょっと拙僧も時間を割かねばならなくなってしまった。週2回の更新が滞って1回になってしまうかもしれないが、しばしご容赦頂きたい。

Dscf4937  本カメラは数字的な仕様で見たら素晴らしい。24~360mmF3.5~5.3の光学15倍ズームレンズに1600万画素級の撮像素子を組み合わせる。それに、伝統的に高感度に強いフジフィルムのハニカム配列撮像素子がさらに進化してEXRになったっていうんだから、「無敵」と思うわなあ。拙僧も、ちょっと動作確認して、ほど良いレスポンスだったので「主力機」として認定した。

 しかし、白状すると、撮影画像だってロクにPCで確認していなかったのだ。実際に戦闘に投入したら、何かと使い勝手が悪いのだ。三式戦「飛燕」と言ったところか。こういうのは、ちょいちょちゃんと見て確認しないとダメだな。

コンテンツもご覧いただきたい。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2013年9月18日 (水)

ミノルタ MCロッコール 28mmF3.5(新)

Dscn7881  拙僧はメインHPをYahooジオシティーズで構成しているのだ。最近、こいつの広告の出方が「恥知らず」に傲慢なので困っている。もともと、タダのスペースなので広告の出は文句は言えないのだが、それでも分別という物があるだろう。あの無神経な広告を見せつけられたら、「ここのセラーでは絶対に買いたくない」と思うのだが。なので、インデックスと表紙だけは移行したのだ。しかし、メインコンテンツはボリュームがあるので簡単には移行できない。リンクの相関性もあるしな。Yahooからすれば、広告料を取りたいというよりは、フリースペースのユーザーは出て行ってほしいのだろう。Web上のDBやフリースペースを気軽に利用する方もいらっしゃるだろうが、少なくてもビジネスでは使わない方がイイだろうな。恥知らずな広告の露出は嫌がらせで済むが、基本的にWeb上のフリースペース何ていうのは供給側からすればガラス張りだから、少なくても顧客情報とかは絶対に置いちゃ駄目だな。こういう簡単なことも、PCを知り始めた無邪気な中小企業主に説明するのは難しいのだが。

Image78  本レンズはてっきりF2.8だと思い込んでいた。実はF3.5だと気付いたのは今回、コンテンツを作る際である。撮影時には全く気づかなかったが、拙僧はF8かその前後で大抵撮影するので、開放値の1絞りの差など大した問題ではないのだ。よく、暗い開放値の方が設計に無理が無いと言うが、どうだろうな。勿論、本当に開放だと性能に差が出るかもしれないが、そもそも、開放ってのは無理な環境である。拙僧には大した問題とは思えないな。あ、もちろんニッコール35mmF1.4とかを活用し、限界環境で撮影なさる方は別っすよ。確かに28mmF3.5と28mmF2だと、想定するシチュエーションが変わるからな。実際、デジカメ時代のレンズは開放で理想的な性能を発揮するようにデザインしているらしい。世知が無いいなあ。

 我々、オールドタイマーは「安いから」と堂々と開放値の暗いレンズを使いたいものだ。

 コンテンツもご覧いただきたい。

| | コメント (8) | トラックバック (0)

2013年9月14日 (土)

コニカミノルタ ディマージュA2

Dscn1222 本カメラには起源となったモデルがある。それが、ディマージュ7だ。登場は2001年である。既に、デジカメのシェアは確立しつつあったが、「フィルムコンパクトカメラ」の代用品としてのニーズはそこそこ満たすモノの、「フィルム一眼レフカメラ」のニーズを満たすモノは極めて限定的だった。コンシューマー向けデジタル一眼レフカメラも存在したが、満足に運用するためには、極めて50万円に近い投資が必要だったのである。そんな金に余裕が有ったら、程度の良さそうな中古のスズキGSX-R400を買うよな。なので一眼レフデジカメの代用品として、ハイパワーのレンズを搭載したコンパクトカメラ風の高級機や高倍率レンズにEVFを組み合わせた「ネオ一眼」などが登場し、一定の満足を得ていた。その中でもディマージュ7は、当時は珍しかったライカ判換算で広角28mmをカバーする光学7倍ズームレンズを搭載し、スタイリングはキレキレでカッコよかった。実際に使うと、なにかと都合の悪いところもあったが、当時、都合の良いところしかないいデジカメなんて存在しなかったからな。実は拙僧も買いそうになったことがある。キタムラの中古コーナーで9800円で鎮座していたのだ。当時の拙僧のデジカメ主力はクールピクス950だった。もっとも、デジタル一眼レフカメラは既に確保していて、*istDLを装備していたはずだ。それにしても、ディマージュ7が1万円を切っていたのは稀な時代であった。一度、帰宅し思い直してキタムラに行くと既に無かったな。それでディマージュ7を確保していたら、拙僧の写真人生ががらっと変わったかというと、そんなことはないだろうけど。

Pict0030 本カメラはディマージュ7の基本的なスタイリングとコンセプトを踏襲し、2004年に登場したものである。本カメラの登場の半年前にディマージュA1が登場した。これは端的にはディマージュ7Hiに手振れ補正機構を組み合わせたものである。本カメラは、更に撮像素子を800万画素級にパワーアップしている。これは、当時としては相当に奢ったものである。

 本カメラの素性は悪いものではない。何かと至らない点はあるが、2004年登場のデジカメとして、明確な力不足だとは思えない。問題なのは既にニコンD70とかキヤノンEOSキスデジ(初代)とか「本当のデジタル一眼レフカメラ」が買える価格帯にこなれてきたことだ。それらのデジタル一眼レフカメラのキットレンズ付きの実勢価格が、本カメラと大して変わらない価格帯だった。それなら人情としてデジタル一眼レフカメラを買うわなあ。

 本カメラの出来は悪いものではないが、もう一押し戦略モデルをディマージュ7の焼回しで市場に対抗したのには無理がある。もっとも、当時はコニカとミノルタの合併で組織は混乱しており、戦略的なモデルを新たにデザインし、量産するのは難しかっただろう。ディマージュ7は既にデジカメ市場で劣勢だったミノルタを一時的に持ち直したが、そのシリーズの延長モデルでは2004年に至っては十分な魅力を発揮できなかった。

 コンテンツもご覧いただきたい。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2013年9月11日 (水)

ペンタックス オプティオE90

Dscn6734  真面目で正直で素直、そして派手さはないが安心して共に歩ける友人。それがペンタックスである。萌えアニメの着せ替えデジカメとか、フロントパネルにLEGOブロックを詰めるコンパクトデジカメとか、確かにペンタックスが台所事情で苦しんでいた頃のパケージングは、我々オールドタイマーのペンタックスファンには不可思議に思えた。しかし、もしかしたら変わったのはペンタックスではなく、ペンタックスが想定した「共に歩ける友人」のキャラ像だったのかもしれないな。我々なんてのはペンタックスSPとかMX、或いは6x7の夢を見ながら朽ちていく身分だ。微塵も変わる可能性が無い。コスプレやネット上のアバターで仮想世界を喜んでいるような連中で構成する「友人」と、ペンタックスは「共に歩きたい」と思ったのかもしれないな。滑稽かもしれないが、我々が若い頃だって「大人」に褒められるよりは、滑稽だと思われたり眉を顰められたりした方が嬉しかったではないか。それで商売として成功したようには思えないのだが、その辺りもペンタックスらしい実直さを感じるな。

Imgp4547  「天才読者モデル」とか「カリスマを有した個性的なキャラクター」なんていうのはTVかWebの中だけで沢山だ。そんな面倒な連中は友人に持ちたくない。今の若い連中が渇望しているのは「信頼感」とか「安心感」だろうな。多様な価値観なんていうのは、結局のところ浅知恵ででっち上げた「その場限りの流行品」の押し付けでしかないな。持続的な安定感が欲しいよな。人間なんてのは、いくらキャラを乗せたって情緒的で有機的な生命体でしかないからな。本質的には今日は評価してもらっている自分を明日も評価してほしいわなあ。じゃなきゃ、「水沢アリーさん」だって、例の仮想キャラを修正しないよな。

 ペンタックスフォロワーはキヤノンやペンデジのような押し色は弱いモノの確実に形成している。彼等、彼女らの認識しているペンタックスブランドは、我々が認識している「プラクチカマウントのタクマーも、Kボディで使えるアダプターを安価に提供してくれる」というペンタックス像とは違うかもしれない。しかし、「長く付き合える信頼できる友人」という安定感は、案外、変わらないのかもしれないな。

 ペンタックスには、これから撮影趣味に参戦する若い連中の新しい友人であり、我々のようなオールドタイマーの若い頃を思い出してくれる旧い友人であってほしい。正直って、バンダナ系のネイチャー爺なんか、近いうちに全員が人生を卒業なさるんだから、無視でいいんじゃないだろうか。

 コンテンツもご覧いただきたい。

| | コメント (8) | トラックバック (0)

2013年9月 7日 (土)

エプソン L-410

Dscn1682  既に2013年の現在である。21世紀も干支を一周してしまった。なのでエプソンがデジカメを割と本気で作っていたのを伝えるのは難しいだろうな。PCサプライメーカーの一流企業であるセイコーエプソンだ。

 本カメラの素性はコンテンツで纏めさせていただいた。なので御笑覧いただければ幸いだ。簡単に理解すると「売りたいのはプリンタなんだけど、市場を広げる為にはカメラも売ったら良さげだな。」ということだろう。フィルムメーカーがカメラを供給するのと同じだ。フィルムメーカーのカメラがスタイリングや耐久性に多少問題があっても、写り具合がイイのと同様に、エプソンのデジカメも写りの良さは知られていた。何かと使い勝手に問題があったのも、似たような素性なのだが。

Epsn0054  新世紀になり、デジカメが普通に「安くきれいな画像を描く」ようになっても、エプソンは穏やかながらも新モデルを投入し続けた。デジカメは繁用ユニットを組み合わせて、ほどほどのクオリティの制御系/インターフェイス系のソフトウェアを作ってやれば成立するから、なにも自社の資産を削らなくてもそこそこのブツはデザインできるだろうな。ソフトウェアだって内製率は怪しいものだ。それはエプソンに限らず、伝統的な光学機器メーカーの廉価機だって分かったものではない。しかし、量産は簡単だが流通は維持だけでもコストがかかる。プリンタのおまけというだけでは株主は納得いかないだろうなあ。どうも、エプソンの役員か高級エンジニアに「熱狂的なカメラファン」がいらっしゃったという都市伝説もあるのだが。そういう意味で言うと、エプソンの「素っ頓狂なインターフェイスデザイン」は「マニア」の仕事に思えるな。

Epsn0108 エプソンが自社ブランドのカメラの新規開発は、恐らく本カメラが最後だろう。それで株主や投機筋がどう判断したかというと、「惜しい市場を失った」というよりは「やっと諦めてほっとした」というのが正直なところだろうな。セガが自社ブランドのマスターゲーム機の新規開発を放棄した時と同様だろう。

コンテンツもご覧いただきたい。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2013年9月 4日 (水)

ペトリ M35

Dscn7994  拙僧はツイッター的な「焼酎ナウ」とか「有名観光地ナウ」とかは否定的だ。いや、それらも古くで今は「リア充(リアルに充実)」というのか。公のネットワークにアップデートする以上、安定的なクオリティの文言を心がけるべきだな。ちょっと御綺麗な無国籍居酒屋で「1杯380円」レベルの添加アルコール系の焼酎で充実なんて安い人生じゃないっすか。ああ、でも、最近の若い連中の可処分所得は悲劇的に低いからなあ。聞くとシェリーのブランドくらいは知っているんだが、実際に飲んでいるのが発泡酒だからなあ。発泡酒で「生」って、どういう理屈なんだろう。知りたくもないが。

 拙僧の駄文のクオリティの低さを直接的に批判されても謝るしかないのだが、皆様に時間を割いていただき、読んでいただける文言を心がけているつもりでいるのだ。「評価に依存しない発言」を無節操に送り続けるのも、文化として否定するのは本意ではない。でも、それを拙僧自身がやるのはちょっとねえ。もっとも、本来の自分のアイデンティティに反する発言をすることに、ある種の光悦を感じるのは分からなくもない。マゾヒティックの一種だとは思うが。だからという訳でもないのだが、今(本稿執筆時)は「ちょっとイイ、ブルーチーズが入ったのでスペイン産メルローでいい気分」である。そのブルーチーズは、勿論、拙僧の可処分所得で確保していたのではなく、妻の裁量で確保したものだ。普段、「中華圏の裁量からは距離を置くべし」とドクトリンを確定しているのだが。今日は既にメルローを1L位、消費してしまったよ。この真昼間っから。でも、不完全なロジックは人間としての有機的な魅力と無関係でないのでは。それにしても、妻の稼ぎで昼間っからワインを飲むのを正当化できないけど。

Dscn7852

 拙僧の妻は三河にしては十分な年収を稼いでいると思うな。少なくても、三河自動車の「近い筋の関連企業」で、大陸担当と北米担当を担っているのは大したものではないか。実際には北米担当と言いながら、立ち上がるのは中米の工場なのだが、契約や借款は英語で構成する必要があるのだ。現在においては、単純に「北米担当や現地駐在はエリートで、それ以外の諸国は左遷」という訳ではないのだろう。それにしたって、ゼロから新規に稼働する工場の約款を作っているっていうのは凄いよなあ。なんか、他人事だけど。お天道様が真上にお鎮座なさるのにスペインの赤ワインを1Lくらい仰ぐことができるのも、妻の可処分所得による。それで、このx年、仕事らしい仕事はしていない拙僧って駄目よねえ。妻も、なんで拙僧の様なチンピラに惚れるのかねえ。いや、拙僧は妻に惚れているが。勿論、妻の体調的なコンディションやモチベーションによってディナーのメニューを用意するのは、拙僧に相当な仕事である。しかし、常識的にはダメな亭主よねえ。

Image5

 拙僧らの夫婦が三河に移転した時に、妻は自動車のデザインに無頓着だった。彼女が幼少期に自動車といえば解放軍払い下げのトラックなんてのはイイ方で、ひとまず動いているのが信じられない程にクタビレたバスか農業目的なトラックだろうからな。単車だったら側車付きの長江あたりが転がっていんだろうなあ。彼女の生家の近くに北京ジープなどという一定のクオリティを維持した自動車が訪れたとは考えずらいな。なので、妻が三河自動車の「近い筋の関連企業」という三河にしては素性の良い企業に派遣で所属し、1年後に正社員として起用された時には、妻は自動車の構成を全く認識していなかった。辛うじて認識していたのは拙僧の運用していたホンダ・ビートくらいだ。なので、三河の足として、マツダ・デミオ(1.5L、MT)を動員した時には

「この車は(例外的に)エンジンが前にあるからうるさいんだねえ。」

と、評価していたな。常識的にはミッドシップと言うビートのレイアウトが稀なのだが、それを妻に指摘するのはフェアでないな。今では妻も「ハイオク仕様のエンジンがエラクもなければ、4WDや大排気量車は重いので、ブレーキも減ればミッションやタイヤも減るしコスト損だ」ということをほぼ理解しているな。エンジンを切るときも必ずエアコンをオフする。レガシイはビートよりもリッチなので神経質にならなくても大丈夫だが、やはり心がけは大事だな。自分の妻を褒めるもの、日本人的には感心したものではないのだが、拙僧宅は国際結婚だから例外だろう。大した妻だわ。

Image40  過日、イルクーツクに帰郷した際に妻をカフェに導いたのだ。日本と言うかイルクーツクの「新盆(あらぼん)」という習慣に対応する「長男の妻」という立ち位置は、かなりハードだと拙僧も認識していたので、息抜きを作らなければならないよな。勿論、「東京遊び」という名目で1泊のイルクーツク回避の時間をセッティングしたのだが、それだけでは解決はしないよなあ。妻は儒教圏の慣習で育ったから、「面倒な親戚づきあい」を頭では理解しているのだが、それで負担が軽減するかというと、そんなことはないよな。それで「イルクーツクにしては気の利いたカフェ」で休憩したのだ。表立って「キミ(妻)が疲れているから」という理由だと、意地っ張りな妻は納得しないからな。ストーリーとしては「父親の遺産分けの帰り道に、気の利いたカフェで一服しようよ」という体をとったよ。拙僧のツマラナイブログに付き合って下さる方はご理解頂けていると思うのだが、「ヒモ」も楽な身分ではない。妥当性のある妻が休むストーリングの構成が必要なのだ。もしも、「ヒモ」に憧れを持っている若い方が本ブログをご覧になっても、高度に政治的(格別に東アジアに特化した)な返答が10秒以内に脳に発生できなければ、諦めた方がイイだろう。女子によって有効なジャンルは異なるだろうが、スグに言葉が出ないようなら「ヒモ」は向いていないから。

 それで妻なのだが、自動車のブランドに無頓着だと拙僧は理解していた。妻が三河自動車のクリティカルな装備を生産している「近い筋の関連企業」に勤めているとしても、何かしらの自動車ブランドに傾倒するかは別問題だ。実際のところ、海外(主にヨーロッパ、特定するとドイツ)のブランドよりも、三河自動車の品質管理の方が遥かに精度が高いことを妻も認識しているだろう。拙僧は正直言って三河自動車の田舎モノのローカルルールや小学生レベルの意地の張り合いは「パーだ」と断言している。そのインド車と対抗するには不相応な品質水準や「カイゼンに要する会議時間の膨大さ」は、韓国人や中国人、インド人の商売の展開にスピード的に対応できないのではと悲観的だ。しかし、今のところ過剰な品質管理が自動車という複雑で多くのパーツで構成する工業製品の信頼性を高めているのは事実だ。なので妻の自動車ブランドに対する姿勢はロジカルな物だと認識していた。それが、イルクーツクのカフェで輸入自動車の雑誌を見ながら

「お金に余裕があれば、こういう車(ドイツ製高級車)が欲しいよね。」

と言うのだ。それがメルセデスのCシリーズを示していたのか、BMWの5シリーズを示していたのかは良く覚えていない。更に

「お金に余裕があるならば、Rikkieにアウディのロードスター(妻はオープンカーと言っていたと思う)を買ってあげたい。」

と言うのだ。いやいや、同志朋友兼妻は田原工場に実際に見学したことがあるよね。多分と言うか確実に、メルセデスのC180アバンテージやBクラスの新車に資金を投下するより、レクサスの認定中古の方が遥かにイイよ。確かに、拙僧は過去にアウディのロードスターがイイねというようなことを言ったけど、それは200万円くらいのディーラー認定中古車の話であって、新車で500万もぶっこむ車ではないぜよ。だって、あいつは1.4tもあるんだよ。そんな重っ苦しい四ツ輪を峠で転がしても、楽しいのは最初の2週間だけだよ。そんな金があるなら、現所有のユーノスロードスターNA8(16年落ち)をリフレッシュした方ほうが絶対にイイ。ところが妻は

「それはRikkieがマニアックな知識があるからで、標準的には外車(ドイツ車)の新車が尊敬される。」

と言うのだな。キミは既に北京市民ではないぜよ。フレキシブルな価値観に順応してほしいものだな。第一、高額な自動車だから尊敬されるとか、偉くなった気分になるのは田舎モノくらいぜよ。ああ、三河は田舎だから通用するのか。それにしても、そんな金があるならCRMのブロックタイヤをブリジストンのバトルウィングにして欲しいのものだ。ブロックタイヤだと80以上でリーンすると、どこにすっ飛んで行くのか全く予測できないので怖いんよ。

 もっとも、そういう、権威主義的な発想を修正するのも国際結婚の醍醐味だな。それでも、メルセデスのBクラスを新車で買うくらいなら(いや、中古でもだな)レクサスの認定中古の方が遥かに割に合うと思うのだが。

Image41  なので情緒的なブランド優位志向を排除するのは、封建制や伝統的権威主義を批判する教育を受けた(はずの)妻にも難しい物だなあ。そういうところが妻のチャーミングでもあるのだが。「ペトリ」というブランドは安定性を確立できなかった。勿論、1960年代の方にとっては「手の届くブランド」として敬意を示していたと思う。しかし、21世紀も一回りを経た現在では「ペトリの電子カメラ」に投資するのはリスキーだろうなあ。それでも、拙僧個人は「ペトリ」のブランドに親近感、或いは応援したい気持ちを隠すのが難しい。自分が権威主義の社会で敗北したからだろう。

 コンテンツもご覧いただきたい。

| | コメント (12) | トラックバック (0)

« 2013年8月 | トップページ | 2013年10月 »