マコフォト RPX400
マコフォトはドイツの感材商社である。創業は1974年と比較的新しい。かつてはマコフォトの自社ブランドでフィルムの製造販売も行っていたようだ。しかし、2012年あたりから自社ブランドでの製造は止めてしまったようである。現在ではローライブランドでアグファのOEMでフィルムの発売を継続している。ローライが多くのフィルムを販売しているのが不思議だったが、この辺にからくりがありそうである。
拙僧が本フィルムを手にしたのは、マーブルという大須のミニラボだった。パッケージはなく、黒いフィルム入れに手作り感溢れるラベルが貼ってあった。それを撮影しなかったのは拙僧の失念である。神の箱は無く、パトローネケースに簡素なシールで銘柄が印刷されていた。マーブルはマニアックなフィルムを数多く販売しているが、店のお姉さんが殆ど知識がないのが玉に傷だ。お姉さんはイイ方である。5本組の120判フィルムを個別販売するの等は普通なので、特に違和感もなく購入。プレスト400以降、代替フィルムが無いのが悩みなのでチャレンジしてみたのだ。フィルムは安くはなく、1本800円前後。しかし、今どきのモノクロフィルムの価格としては普通だろうな。
RPXと聞いて思い出すのはローライのRPXである。マコフォトではRPXというフィルムは製造していなかったはずである。ネガを見るとRPXの記載があり、恐らくローライのRPX400と同じものだろう。しかし、レトロシリーズに対するアグファAPXのように、同等品がよくわからないのが謎である。既にマコフォトのブランドで製造したフィルムは在庫のみのはずだが、マコフォトでRPXというフィルムが該当しないから、一部自社ブランドで製造販売しているのかもしれないな。
拙僧は詳しくフィルム特性を述べないが、イルフォードデルタ400のような微粒子、モダン諧調系のフィルムのようである。プレスト400の代替としてもイイ感じだが、拙僧の現像だとフィルムベースが濁るのだ。これはイルフォードデルタやHP5などでも共通で悩みの種である。アクロスとか大丈夫なのだが。処理液をSPDからD-76に変えても解決しない。
なので、いまだにプレスト400の代替が見つからないのだ。
| 固定リンク
コメント
私もプレスト400の代替が決まらずにいます。HP5をとりあえず買ってみて、これから試しに使ってみるところです。
しかし、ヨーロッパは、いろんな銘柄のフィルムがあるようですね。
そういえば、コダックがまた値上げだそうで、いよいよコダックは高嶺の花になりそうです。
投稿: なお | 2015年1月31日 (土) 07時17分
どもども、なお殿。
あっしもHP5が有力候補です。
しかし、今はちょっと温度管理が寒すぎてシビアで難しいですね。撮り貯めて、少し暖かくなってから処理しようかと思っています。
マコもイイんですが、やっぱり1本800円委譲すると高くて手が出ないですね。
コダックは既に高根の花です。
それでも買う方は買うんでしょうねえ。
個人的にはD-76が心配です。
投稿: Rikkie | 2015年1月31日 (土) 09時42分
ですよね〜
¥800円はちょっとですよね
すみませんm(__)m
長巻きもイイ価格になっちゃいましたし〜
フィルムベースの濁りはどんな感じなのでしょうか?
ベース自体の濁り以上に濁るんでしょうね
投稿: M | 2015年2月 8日 (日) 19時45分
どもども、M殿。
いえいえ、セラーの方々は頑張ってくださっていると思います。
既にフィルムは水みたいに使う物ではないのでしょう。
フィルムベースの濁りは白濁しますね。
多分、定着液の温度管理をしていないので、その辺をちゃんとすれば大丈夫じゃないかと思うのですが。
でも、去年まではそんなことは無かったんですよね。
いずれにしろ、現像はもう少し暖かくなるまで保留します。
投稿: Rikkie | 2015年2月 9日 (月) 04時30分