デザイナーさんとか広告屋とか、いわゆるクリエイターという方々がリコーのフォロワーとなったのはGRシリーズからだろう。フィルムのGR1は確かにシンプルで機能美が溢れ、スリムなスタイリングと質感がカッコ良かった。あのリコーがコンタックスと並んだのである。
リコーといえばどちらかというと奇天烈なデザインが多かった。勿論、それが成功した例がいくつもある。リコーオートハーフなどは顕著な例であろう。しかし、どうにかしちゃったというカメラもあるな。リコー999なんて、実物を拝見したいものだ。
デジタル時代のGRシリーズも、フィルム時代のGRがそうであったようにクールなカメラとしてシリーズが続いている。普及機のキャプリオシリーズの初期のモデルは酷い代物だったが、後半は食い足りないところはあるがそれなりの面構えになった。リコーの普及機がクールになったのはR10辺りからであろう。Rシリーズといえばフィルムカメラでは本当に普及機のシリーズだったから、Rシリーズ拝してCXシリーズに移行したようだ。
確かに本カメラはカッコいい。しかし、実売2万円半ばの普及機な事を忘れてはいけないな。実質3.7段の手振れ補正機構を登載というが、雲天下のキャンデットスナップではさんざんである。どうもAFがパワー不足なのではと思う。
スタイリングがカッコいいのでギャップが実に惜しいな。
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