プラナー 45mmF2(コンタックスG用)
プラナーというレンズを知ったのはローライフレックスが最初だったと思う。印刷物でその冴えはよく分からなかったが、兎に角、高級レンズで拙僧の手には負えないことは分かった。
実際に使うことができたのは八王子在住時代で、近所のコンタックス親父から167MTとマクロプラナーを借りたのだ。そのポジで撮影した接写の美しさは見事だったが、モノクロスナップは普通の焼き辛いコントラストの付いたカラーレンズだったので関心は失せた。もっとも、マクロプラナーは接写に特化した設計なので拙僧使い方が筋違いなのだろう。
そして10数年が経ち、ヤシコンボディも手に入った頃、プラナー50mmF1.4が欲しくなる。50mmF1.7でも良かったが折角ならF1.4だ。一度、リサイクルショップでプラナー50mmF1.4が付いたAXが3.8万円くらいで売っていて、余程買いたかったのだが、赤貧の為買えなかった。今はヤシコンマウントも高騰しているので手の出せないモノになってまった。
拙僧が手に入れたのはGマウントのプラナー45mmF2である。カビ有の物件だったが、拙僧の感覚では問題なかった。価格は1.5万円と格安である。マウントアダプターマニアと大陸系の方々の荒買いでGマウントのレンズも高騰しているのだ。ラッキーだったなあ。
Gマウントのプラナーは晴天下でのメリハリの良さも魅力だが、室内で限られた光源下で浮かぶシャドウの美しさも魅力的だ。
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コメント
さすが!いい描写ですね。
ライツよりキレがある。
だけど柔らかいんですね!
昔、キレの良さからカミソリプラナーと呼ばれてましたね。
キューブリックが映画バリー・リンドンの夜のシーンを撮るためにf0.75のプラナーをツァイスに作らせたんですね😀
プラナーは憧れですね。ライツのソフトフォーカスタンバールやシュナイダーのスーパーアングロン同様、いつか使ってみたいレンズの一本です😃
投稿: ざっく | 2015年11月 7日 (土) 08時03分
どもども、ざっく殿。
屋外での切れの良さは予想していたのですが、屋内での開放時の軟らかさには唸りました。カラーでもモノクロでも両方行けますね。
シネレンズはスチルカメラとは垣間見えないものだと思っていたのですが、最近はミラーレス一眼機でCマウントレンズやDマウントレンズを使う方々もいて、時代というのは一回りも二回りもするものだと感心しています。
拙僧はスーパーアンギュロンとは言いませんが、ヤシコンの25mm、21mmあたりは使ってみたいですね。フォクトレンダー(コシナ)の21mmでもイイんですが。
手を伸ばせば届きそうなレンズですが、感材代を捻出しなければですから、おいそれとは買えません。
難ありが安く出ないかなあ。
投稿: Rikkie | 2015年11月 7日 (土) 09時07分
仰る通り、室内での柔らかい描写はさすがですね。
屋外の開放の描写もなかなかいい感じで私は好みですね。
ツァイスはテッサー(ローライフレックスに付いてたやつ)しか知らないのですが、流石はツァイスと唸らせるだけの描写だったと記憶しています。
手放したのが、辛い思い出ですね。
投稿: なお | 2015年11月 7日 (土) 09時31分
どもども、なお殿。
屋内の開放では柔らかなのですが、屋外の海辺は割としっかり結像しているのが不思議です。
こういう言い方は好きではないのですが、ツアイスのマジックですね。
ローライフレックスのテッサーも興味深いですね。ローライ35のテッサーを持っていたのですが金策で手放しました。トリオターとゾナーのローライ35は残してあるのですが、やっぱり惜しいことをしたと後悔しています。
同じテッサーでも戦前の蛇腹カメラ(ペルレ等)とは違うんですよね。
投稿: Rikkie | 2015年11月 8日 (日) 00時42分
おはようございます。
今回はレンズのお話ですね。
プラナーって(私の場合ですが)使った事が無い訳ですが、室内撮影では階調なだらかに柔らかく表現してくるのに、屋外だと結構キレキレなんですね。
使ったフィルムや現像方法にも理由があるとは思いますが、同時に2面を併せ持ったレンズというのが不思議です。
しかしレンズの外観ですが、絞りリングはあるのにピントを合わせるリングは無いとか、マニュアルでピントは合わせられないという仕様なのでしょうか?
あと、この手のコンタックスレンズといいLマウントレンズといい、それなりに沢山作られ売られてある程度は残っているはずなのに、今では珍しい存在になってしまい気楽に手が出せない所が残念ですよね。
投稿: nico nico | 2015年11月 8日 (日) 08時00分
どもども、nico nico殿。
そうなんですよね。撮影条件によってレンズの描写が違うのが興味深いところです。
拙僧のような素人なら面白がっちゃうところなんですが、安定したクオリティを供給するプロの方だと困ってしまうと思うのですが。
確かにフィルムの特性の違いもあります。アクロスとBW400CNはまるで性質が違いますからね。この辺りもフィルム趣味者の三昧鏡なのですが、フィルム供給も厳しくなってきて選択肢が減っているのは残念です。
御推測の通り、このレンズにはフォーカスリングはありません。基本的にMFを考慮していないんですよね。一応、ボディ側でフォーカスをセットすることはできます。なので、広角レンズをスナップでパンフォーカスで撮ることはできます。しかし、積極的にMFを考慮したとは言えませんね。
実際、ファインダー内でピントが合っているかどうかは分からないので、それでイイと言う京セラらしい発想でしょう。
コンタックスGレンズは、ちょっと前までは安かったんですよね。高くなったのはミラーレス一眼でアダプター遊びが流行り始めたからです。
そういう意味ではLマウントレンズも同じ時用がありますから、当面は安くならないでしょうね。
拙僧は難あり物件を安く買えたのでラッキーでした。
投稿: Rikkie | 2015年11月 8日 (日) 08時54分
Gレンズはキレが良いですよね!
掲載のお写真も素晴らしい!
自分もG1と45mmで2万円台で手に入れた口です。
その後広角も手に入れたのですが、今から考えると格安で入手できました。時期的にギリギリでした。
投稿: M | 2015年11月 8日 (日) 11時04分
どもども、M殿。
正直言ってこんなにG1があてになるとは思いませんでした。
レンズはイイだろうなと思っていたのですが、期待を外しませんでしたね。
広角って何mmでしょうねえ。
ギリギリ高騰する前に手に入れましたか、ラッキーでしたね。
拙僧も、まさかGシリーズのレンズが高騰するとは夢にも思いませんでした。
投稿: Rikkie | 2015年11月 8日 (日) 15時28分
ポートレートもスナップも素晴らしいです。
GレンズはG2とBiogon21mmを使っていますが、プラナー45mmはずっと欲しいと思っていたので、本記事を見て物欲が加速しています。
特にスナップで、ささっと撮りたいと思っていたので、七夕の写真や名古屋のスナップは大変参考になりました。
「ピントが合わない」という評判(風評?)に翻弄されてG2にしましたが、外観もG1の方がシャープでかっこいいです。
投稿: だいきちボンバー | 2015年11月 8日 (日) 23時10分
どもども、だいきちボンバー殿。
拙僧の稚コンテンツを見て頂き、ありがとうございます。
拙僧もG1はAFがプアで、街スナップのようなじっくりカメラを構えることのできないシーンでは使い物にならないと思っていました。
勿論、外すこともちょいちょいあるのですが、概ね使い物になるのでほっとしています。
コダックBW400CNは久しぶりに使ったのですが、独特の精密感と諧調は魅力的ですね。しかし、拙僧が使える値段ではなくなってしまいました。
それにしてもビオゴン21mmとは羨ましい。
とても興味のあるレンズですが、拙僧には手が出ない価格帯のレンズになってしまいました。
投稿: Rikkie | 2015年11月 9日 (月) 03時18分
良くも悪くもかなり独特なカメラだと思います。
割と感覚的なところがあるのもまた面白いです。
色調も個性的ですが、たまにハッとなる色合いが出てきて好きです。
ホロゴンを一応狙ってはいるのですが、高嶺の花ナリ。
投稿: 輪音 | 2016年2月29日 (月) 02時23分
どもども、輪音殿。
スタイリングは評価が高くても、どちらかというとネガティブに評価されるカメラですね。
でも、拙僧が使った限りではAFも思ったより外れないです。ROMも非交換なのですが、個体がいいのかたまたまなのか。
ホロゴンとは言わないものの、ビオゴン21mm辺りはなんとかと思うのですが、Gレンズまで高騰していますから無理でしょうね。
投稿: Rikkie | 2016年2月29日 (月) 14時00分