キヤノン オートボーイAXL
実は本カメラは10年近く前にすでに紹介させて頂いている。しかし、その時はフィルムをケチって撮影結果は数枚しか掲示していなかった。だからという訳でもないのだが、この秋に紅葉をカラーネガで撮影したのでページを追加した。この10年で拙僧のブログを知って頂いた方も少なくないと思うので再掲載させて頂く。
と言っても、拙僧のことだからフィルムは期限が3年も切れたフジフィルムのプロ400である。なので折角の紅葉もくすんでいるのだが、そこはフジフィルムの凄いところで、それなりに見れるのではないだろうか。
勿論、凄いのは本カメラのズームレンズの描写力である。倍数が2倍と抑えてあるのも効果があるのだろうが、ヘタな単焦点レンズよりも切れ味が鋭い。本カメラのAは「エース」を意味するのだが、まさにオートボーイのエースである。
惜しいのが見かけるオートボーイAXLのラバーコーティングは全てズル剥けている。これはシグマのZEN仕上げも同様なのだが、この種のコンパクトカメラを20年以上も使うとは想定していなかったのだろうな。
実際、この種のフィルムコンパクトカメラを使うのは酔狂の極みではある。
コンテンツもご覧頂きたい。
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コメント
おはようございます。
確かにこの時代のラバーコーティングは禿げたり、ベタベタになっている事が多い。
最近、APSのIXYを久しぶりに使ってみたら、実にいい。そしてマジマジとデザインを見てたら、それは昔のCanonダイヤルを継承している事に気付きました。このオートボーイにもCanonデザインのいい部分が入ってますねえ😃
Canonってそういうのが上手くて、何年経っても古びないデザインセンスがありますね。たまにオートボーイjetみたいに面白いのもあるし😁
投稿: ざっく | 2015年12月 5日 (土) 05時52分
どもども、ざっく殿。
コンパクトカメラのような安カメラに留まらず、ニコンのF80とかそれなりのクラスでもラバーがべとべとしますよね。実に惜しいです。
IXYの他、APSカメラはデザインが攻めていて好きですね。プロネアSなんては今でも通用すると思うのですが。
既に稼働の可能性の無いAPSカメラですが、先日、リサイクルショップでAPSフィルムを見つけたんですよね。でも、期限が切れて8年くらい経っているのでスルーしました。やっぱり夢は壊したくないじゃないですか。
オートボーイジェットも取り上げたいカメラです。
まだモノクロをを詰めたことが無いので、それができたらコンテンツを作ろうと思っています。
ヤードのどこに放りこんだかなあ。
投稿: Rikkie | 2015年12月 5日 (土) 07時46分
いつも楽しく拝読させていただいております。
わたくしも、このカメラは保有しておりまして素晴らしい描写に驚いたことを思い出しました。
この時代の、各メーカーが売り出した大柄なプラカメがフィルムカメラの完成形ではないかと感じます。(あくまで写りとお手軽さの相関関係ではありますが・・・。)
富士のカルディアハイト&キュート
ニコンのTW2D
コニカの現場監督ズーム
etc etc
何も考えなくても素晴らしい写真が撮れるこの時代のカメラたち。
しかし、フィルムを通す気にならないんだよなー。
投稿: 絵下山堂 | 2015年12月 5日 (土) 11時03分
まいどですRikkie師匠。
キャノンのラバー塗装は特に酷いみたいですね。
(ちなみに この症状は"加水分解"っと言います・・・ようするに
湿気ったんですね^^;)
EOSの廉価シリーズや初期のデジEOS・初代EOS Kiss・・・等々、
ほとんど劣化していますよね。
この塗装はアルコールで簡単に溶けます。
うちのEOS Kissもベトベトだったので、全部剥がして黒プラ地に
しました。
投稿: 鍛冶屋 | 2015年12月 5日 (土) 21時33分
どもども、絵下山堂殿。
個人的には様々な工業製品が完成の域に入ったんが90年代だと思ます。
なので我師団の単車x2も四ツ輪も90年代ですね。
あまり褒めたことではないですが。
拙僧も、素晴らしいクオリティを分かっていても、なかなかモノクロフィルムを通すことができません。
ちょっと惜しいのですが。
投稿: Rikkie | 2015年12月 6日 (日) 04時03分
どもども、鍛冶屋殿。
この頃のカメラの、外装のコーティングが酷いのは仕方ないですね。アルコールで拭くのもF80くらいになるとシンドイですね。F70だと割と楽なのですが。
シグマのZE仕上げはべとべとが他のカメラに移るのでマスキングテープで誤魔化しています。
投稿: Rikkie | 2015年12月 6日 (日) 04時26分
こんばんは。
フィルムも高くなった今、それもデジタルと比べ現像など運用がコスト高という2重のハードルをものともせず、あえてこのカメラにフィルムを通したRikkieさんは本当に素晴らしいですよ。
しかしよく写るカメラですね。下手な一眼レフよりも素晴らしい。
ちなみにこのカメラのデザインって、IXYデジタルシリーズで取り入れられ、今も生き残っているかもしれません。
しかしプラカメの手触りというか風合いとか質感を出すためにゴム状の加工をしたものはベトベトになりますね。
これはもはや欠陥と言えない事も無いのですが、メーカだって10年以上は使わないという、寿命設定がされている結果かも知れません。
もっと古い AE-1 とか A-1 が当時のままと言うのが、何とも....。
投稿: nico nico | 2015年12月 6日 (日) 20時21分
どもども、nico nico殿。
いえいえ、今回は珍しくカラーネガを使いましたが、基本的に拙僧はモノクロフィルムなのでプリントを大量にしなければフィルム代以外はそれほどお金はかかりません。
それよりも、カラー主体のnico nico殿の方が大変ですよね。いつも楽しみにしております。
一般にコンパクトカメラのズームレンズはダメだと言われていますが、設計に無理が合ったりエゲツなくコストダウンしなければ、それなりに良いものです。このAXLのレンズはキヤノンとしても気合を入れたと思います。
実はAというXLが付かないモデルがあるのですが、これはラバーコーティングがなく普通の樹脂です。XLがついて高級化したら高級化した方がダメになってしまった皮肉ですね。
Aシリーズもシャッター鳴きがありますしね。設計者も40年も先まで使うとは思っていなかったでしょうけど、ニコマートやSRT101系など、ちゃんと使えるカメラもあるのですから残念なことです。
投稿: Rikkie | 2015年12月 7日 (月) 07時53分
こんばんは、
オートボーイと言えば AF35ML に着いていた 40㎜ F1.9 の描写の凄さに驚き、なんとか L39、Contaxマウントに出来ないかと無い頭をめぐらしました。
結果、EF85㎜F1.2 の不具合にナンクセをつけに 新宿Canon に行きましたらなんと所長が若い頃 AF35ML 担当者だったとのこと。
でっ、絞り工夫の難しさゆえ 『私も諦めた』 との回答。
ほな、開放でエエからやってみようと、現在4台ジャンク寸前機を所持しています。
投稿: KIEV Augen | 2015年12月 7日 (月) 19時46分
どもども、KIEV Augen殿。
そういえば、オートボーイスーパー(AF35ML)がありましたよね。確かにあのレンズは魅かれる物があります。拙僧はカラーネガでちょっとしか撮ったことが無いので、ちゃんとモノクロで撮りたいものです。
確かにLマウントかしたいと誘惑にかられますよね。拙僧はせめて絞り優先AEとMFできればいいのにと歯がゆい思いをしました。
キヤノンの方がダメだとおっしゃるのであれば難しいのでしょうね。
絞り開放のみでも、ひとまずつけば、絞りはフィルター枠に穴でも空けていればいいわけだから、色々と実用できそうですね。
作戦が進行しましたら、ご一報をお願いします(mm。
投稿: Rikkie | 2015年12月 8日 (火) 15時11分
ご返答ありがとうございます。
ヘリコイド新設を考えますと L39 ではなく Contax マウントにしてボディ側のヘリコイドを使うべきかもしれません。
ラクなのは M.4/3 でしょうが面白みが全くありませんよね。
Rikkie さんの激励を有り難く頂戴し、色々やってみます。
投稿: KIEV Augen | 2015年12月 8日 (火) 18時00分
どもども、KIEV Augen殿。
そうですね、フォーカシングの難がありました。
コンタックスマウントにしても繰り出し量の違いとか大変そうですね。
拙僧がニコレットや二眼レフの海鴎のレンズを一眼レフ化した時は絞りは開放、フォーカシングは諦めて3mに固定し、スナップ専用にしました。拙僧のテクニックでは限界です。
確かにデジで撮っても面白くもなんともないですよね。
御検討を。
投稿: Rikkie | 2015年12月 9日 (水) 07時02分