師団ストックヤード
我が師団のストックヤードにご関心と拝聴したので報告させて頂くことにした。カメラやレンズが80個以下になったら30万円の小遣いをくれると師団長兼妻の発した指令を受けているのだが、全く減る気配が見れないな。ジェーン・スーさんに相談しようかなあ。ああ、あの番組も終わるのか。
今回は話にもオチをつけずに現状報告にとどめたい。
妻を著しく苛立たせているのは、既に正規のヤードでは戦闘資材が収まりきらず、溢れていることだ。
ここは1階の和室の押し入れで3/4を機材が占めている。上の段の3段式収納ケースの一番上は比較的価値のあるデジ一眼やミラーレス一眼を収納しているが、下の段はさっさと処分したいものである。
これは押し入れの右側の下の段で衣装ケースはほぼ戦闘機材である。フラットヘッドスキャナー2機が確認できるが、フラットヘッドスキャナーは合計4機を装備している。
これは押し入れの反対側の棚で、イエナフレックスとかベッサフレックス(旧)とかサモカとか、割と面白そうな機材を格納しているのだが、殆ど稼働していない。
これは先の棚の上に置かれた箱の中で、アーガスとかアイレスとかそれなりに関心深い機材を格納している。これらは面白そうだからホットスタンバイしていたのだが、事実上はストック状態にある。
ここは暗室兼納戸でラッキー90MSを配置している。この部屋にも若干のカメラが溢れているが、基本的には薬剤や暗室用品関連の小物。映写機などが占めている。
ここも暗室兼納戸の風景。映写機や未整理のネガ、印画紙が確認できる。
正規のストックヤードを入り口から見たところ。部屋の四方はすべて棚かボックスで占めている。
これは入り口の左手にある棚の上に積まれたボックス。三河は自動車工場が多いので、中古の丈夫なボックスが安く手に入る。
奥の方に積まれたボックスの一部。下段のボックスにはノートPCやPCサプライのボックスが2段ほど積んでいる。
さらに奥はカメラケースやカメラバックを放り込んであるが、カメラケースは殆ど使っていない。
右手に位置する棚。大らかにニコンエリア、ペンタックスエリアに配分しているが、既に収まりきらないので整列していない。
右手奥の棚。ここは中判カメラのレンズやソビエトものが中心を占めている。
その右手の棚の反対側の棚。これも上から下までカメラで埋まっているのだが、その手前にボックスを12個くらい積んでいるので全容は見えない。
カメラの数を聞かれると「だいたい600個くらい」と答えるのだが、それで済むのかも怪しいな。
デジカメは割と回転率がイイのだが、今更、フィルムのレンズシャッター機なんて捌けないから困ったものである。
ちなみに正規のストックヤードには人一人がやっと座れるスペースしか残っていない。
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コメント
あーこれは…
申し訳ないことをしてしまったですね…
投稿: ポン太 | 2016年3月 2日 (水) 06時16分
どもども、ぽん太殿。
いえいえ、申し訳なくないですよ。
ちょっと引かれてしまいましたかね。
投稿: Rikkie | 2016年3月 2日 (水) 06時37分
まさに圧巻!
600個。一日一つ持ち出しても2年近くかかりますね!
カメラって一つ一つ撮り味が違うからついつい集まってしまう。
ただやっぱり撮ってナンボなんですよね。クラカメ愛でながら酒を飲むとかいうのではなく、常に持ち出せるような臨戦態勢が好ましいと思います😀
投稿: ざっく | 2016年3月 2日 (水) 07時05分
どもども、ざっく殿。
これから全くカメラを買わなくても3年はブログを続ける事ができます。
カメラ(についているレンズ)は一つ一つ違う写りをするので、やっぱり集まってしまいます。とは言え、フィルム代が高くなっているので、全てを使うのは多分不可能ですね。
ご覧の通り、拙僧はクラカメを愛でる慣習はないです。それなりに大切にしているつもりですが、そうは見えないですよね。
つねに臨戦態勢と言いたいところですが、使いたいカメラ・レンズが遭難して発掘が大変だったり、浅い地層のカメラ・レンズを多用する傾向はあります。
投稿: Rikkie | 2016年3月 2日 (水) 09時32分
見させて頂いて、興味深くあり、また自分なんて、ほんの序の口、と安心しました。
奥様の指令もわかる気がいたします。
なお、当方は暗室を自宅に移管させる準備に入っています。今日も四畳半の部屋の片付けでした。床が見えるまでもう少しです。
投稿: なお | 2016年3月 2日 (水) 14時47分
まいどです Rikkie師匠。
こりゃぁ 圧巻ですな!。
”…80個以下になったら30万円…”の基準が面白い^^)。
・・・しかし、もちろんカメラ関係はでは足元にも及びませんが、
総物量なら自分も良い勝負かも^^;)。
(”ジャンク度合い”勝負でなら勝てそうです...)
投稿: 鍛冶屋 | 2016年3月 2日 (水) 14時51分
こんばんは。
圧巻、壮観です。まさに武器弾薬庫ですね。
毎回書かれているコンテンツは、この圧倒的コレクションが背景なのですね。
何だか圧倒されて平凡な感想しか書けません。
湘南の子 拝
投稿: 湘南の子 | 2016年3月 2日 (水) 19時50分
当方のリクエスト?に、お応え頂き有難うございます・・・笑
状態は、ウチと余り変わりない(ウチはカメラではなくパソコン類ですが・・)と言っては失礼かもしれませんね
でも、新築という事を考えれば奥様の怒りも理解できるような・・
でも、この状況に怒り心頭の奥様は中国では結構上流家庭の出身なんだと思いました
恐らく、 Rikkie氏も、高価なレンズやボディは防湿庫にしまってるんだと思いますが、他のカメラは、この状態では早晩カビだらけになるでしょうね
ネガ類もカビって生えますので注意した方がいいと思います
そういや、ウチも使おうと思っても、地層から掘り出すのが大変です・・笑
この前も、新品のテーブルタップが、もう一つ有る筈なんですが・・どうやっても見つかりません・・笑
投稿: 秋刀魚 | 2016年3月 2日 (水) 22時14分
いや~、プラカメだけでも相当おありかと思いますが、フィルム機もすごいですね。
この絵を見て、上には上がいると、ある意味安心しました。
自宅での引き伸ばし、いいですね。うちも導入を試みましたが、だったらセカンドハウスを買ってやってくれ、と言われ断念しました。
自宅での引き伸ばしは、なにか注意点等ありますか?
投稿: だいきちボンバー | 2016年3月 2日 (水) 23時04分
うひゃぁ!
まいりました。ぼくも相当散らかしていますが、絶対数では勝てませんです〜。「所詮、戦争は数だよ、アニキ」
なんてアニメのセリフを思い出してしまいました。
投稿: k-1!輜重兵 | 2016年3月 2日 (水) 23時08分
どもども、なお殿。
いやはや、こんなに寛容な妻はいないですよ。
自宅で暗室環境構築とはスイートなニュースですね。
床が見えそうというのも、なお殿の果敢な激戦を想像できます。
投稿: Rikkie | 2016年3月 3日 (木) 08時56分
どもども、鍛冶屋殿。
30万円じゃなくて80万円な気がしてきました。
妻は本当に欲しいものなら30万円でもなんでも買ったらいいと言うんですよね。
でも1000円のカメラを10個買うのは好ましくない。当たり前の話なのですが。
戦闘機材の備蓄といえば鍛冶屋殿にはかなわないでしょう。
鍛冶屋殿は生粋の戦車旅団戦闘工兵ですからねえ。
投稿: Rikkie | 2016年3月 3日 (木) 08時59分
どもども、湘南の子殿。
いえいえ、素直に呆れてっ下さるのも嬉しいものです。
高価なものは極めて少ないんですが、安物拾いが留まりません。
最近は、ちゃんとしてモノを少なく買うようにしているのですが。
投稿: Rikkie | 2016年3月 3日 (木) 09時00分
どもども、秋刀魚殿。
やなり秋刀魚殿も込み入っていらっしゃいますか。もっとも、秋刀魚殿のヤードは、よりバラエティーに飛んでいそうですね。
妻は上流階級ではないですよ。そういうクラスは文革で打倒されました。当初はシンプルな生活を好む妻とは理論闘争を繰り広げていたのですが、最近はあきらめたようです。それでも、しばしば糾弾されますね。
カメラ・レンズの保管は防湿庫完璧派と放置派があると思うのですが、拙僧は放置派です。基本的には換気をするだけですね。それでカビが生えれば運命だと諦めています。
そもそも、コンディションがパーフェクトなブツは多くないですしね。
とはいえ、ネガにカビが生えるのは困りますね。
防湿庫を買いたくても置くスペースがありません。
投稿: Rikkie | 2016年3月 3日 (木) 09時07分
どもども、だいきちボンバー殿。
拙僧の師団は安物の雑多な混成部隊なので、だいきちボンバー殿の優良師団とは装備が違いますよ。
セカンドハウス、構築しましょう。
暗室を作るうえで肝になるのは、やはり遮光でショウ。印画紙に直接光が当たらなければ、意外と神経質にならなくてもいいですが、盲点なのはドアやふすまの下の部分ですね。ここの露光は致命的になります。
もっとも、拙僧も夜にしか作業はしないんですよね。
気を付けなければいけないのは薬品ですね。これをこぼすと確実に床を汚します。
まだ、拙僧はぶちまけていないんですが、これは本当に気を付けています。
投稿: Rikkie | 2016年3月 3日 (木) 09時11分
どもども、k-1!輜重兵殿。
「質よりも量」という青年期に東側のみじめな連中に感化された経験を中年にもなって引きずっています。これも一つの悲劇ですね。
妻は整頓派なので不愉快になるのが分かっているので、拙僧のヤードには決して近づかいないですね。
それで安心しているのもいかがなものかと我ながら思うのですが。
投稿: Rikkie | 2016年3月 3日 (木) 09時14分
こんばんは。
いえ、呆れているなんてとんでもないです。
個人でここまでコレクションを構築されてすごいなあ、と。そこいらの中古カメラ屋では簡単には太刀打ちできない量ですね。
中国に行く際に中国カメラについて調べていて貴ブログを知りました。それ以来の愛読者です、閣下に敬礼。
湘南の子 拝
投稿: 湘南の子 | 2016年3月 3日 (木) 20時26分
なるほど、やはり印画紙は遮光がシビアですね。うーん、暗幕等で部屋を部分的に改造すればなんとかなりそうですが、相当怒られそうです。
レンタル暗室でやればいいんでしょうけど、やっぱり自分のスペースでのんびりやりたいんですよね。
投稿: だいきちボンバー | 2016年3月 3日 (木) 23時16分
どもども、湘南の子殿。
中古カメラ屋で扱う商品には価値としてはかなわないですが、大抵のハードオフのジャンクコーナーには勝っていると思います。
中国中古カメラ屋巡りは上海でしょうか。
ご愛読頂ければ綴った書いた甲斐があります。
今後ともよろしくお願いします。
投稿: Rikkie | 2016年3月 4日 (金) 09時02分
どもども、だいきちボンバー殿。
遮光は夜間に行えば、それ程シビアではないですよ。
ただ、薬剤ですよね。我が家では最初から納戸兼暗室を作りましたが、通常に使う部屋だと、こぼしてしまったときに家族に糾弾されてしまうかもしれません。
夏冬はレンタル暗室もありがたいと思います。
残念ながら、そんな便利な施設は三河にはありません(--。
投稿: Rikkie | 2016年3月 4日 (金) 09時05分
げげ現在の私は30万円に一票。
2個と低音二胡と合わせて25個(今年3台に入荷有)しかし、低音二胡といってもバイオリンの下の方の音までしか出ず合奏になら忍ですね。チェロのパクリの拉阮が11万円か、同じくチェロのパクリとどうしてもヘビ革にこだわったちょいグロの革胡13万円、伴奏用の揚琴が7万円、20万円くらいですから10万円おつりが来ます!!
かといって、、、こういう記事を見るとムラムラきます。
中野、新宿では下車しません。
身をよじって苦しむのは確かですから。
ジャンク二胡の素人無茶苦茶修復はやっています。3個1とか。。。
投稿: 横須賀与太郎 | 2016年3月 6日 (日) 00時49分
いやぁこれはすばらしい。
中央に椅子を置いてコーヒーでも飲みたい気分、まさに「癒し」の空間。
カメラ好きには憧れの城です。何時間でもいれそうです。
小生のカメラ塚など足元にも及びませんです。恐れ入りました。
投稿: 大佐 | 2016年3月 6日 (日) 15時52分
あと、1枚目の「0円」「100円」というシールが面白かったです。
投稿: 大佐 | 2016年3月 6日 (日) 15時56分
どもども、横須賀与太郎殿。
いえいえ、お話を拝聴する限り拙僧などより横須賀与太郎殿が遥かに込み入っていらっしゃるのでは。もっとも、拙僧は拙僧で「単車と工具、キャンプ道具」という厄介なブツを抱えているのですが。
カメラやレンズは「撮れるか撮れないか」だけで、撮れれば撮影するだけですが、楽器はチューニングがありますから、より深みにはまると怖そうです。
モノクロフィルムや印画紙の調子と近いものがあるのでしょうか。
ここは是非、横須賀与太郎殿にも中野や新宿の空気を思い出していただきたいですね。
30万円はもっともなのですが、カメラ・レンズは処分していないのに単車は買ってしまいましたしね。あれは妻の誰何を問わなかったんですよね。
我妻で良かったとほっとしています。
投稿: Rikkie | 2016年3月 6日 (日) 19時11分
どもども、大佐殿。
いやいや、ほっとコーヒーを飲んでいる場合ではないですよ。何かしらにぶつかると、即雪崩につながりかねないですから。
ちょくちょく、30台のカメラの入った箱に30台のカメラが入った箱を落としたりするのですが、それでもそれ程壊れないですから、案外カメラというのは丈夫なものです。
困ったのは潜在的に所有しているレンズやカメラを発掘するのに無視できない時間を消費するのです。SMCタクマー55mmF1.8なんて何個も持っているはずなのに、どこの地層に隠れているのか分からないのでスーパータクマー55mmF1.8で代替することに。更に仕方がないのでSMCタクマーを新たに確保してしまう無限地獄です。
0円のケースは三河は自動車部品屋が多いので、結構だぶつくんですよね。通気性は望めませんが、丈夫でいいですよ。
全く救いになっていませんが。
投稿: Rikkie | 2016年3月 6日 (日) 19時17分
こんばんは。
久しくブログ更新もサボっていましたが、時間も取れたので紅茶飲みながら色々なブログを読んでいました。
そうそう先日の京都撮影ではお世話になりました。
非常に良い気分転換になりました。
写真の現像も上がってきて、インデックスプリントを見る限りは綺麗に写っており、PC取り込みが楽しみです。
今回、Rikkieさんのブログを読んでいて、師団ヤード公開ネタが面白く見入ってしまいました。
0円とか書いた箱ですが、何気に見た事がある同じケースが会社の中に沢山あって、思わず 「おおっつ」 と。
しかし、ヤードですが、想像よりも遥かに沢山のカメラ類があって感激しましたよ。
写真を拡大して 「この機種は何だろう」 とか機種の分析の楽しかったし、名古屋カメラフェアで買っていた後付けシュー付きの Canon7 と再び会えた事は、ちょっぴり嬉しかったです。
しかしながら他の方もコメントされていましたが、物量が凄いの一言です。
私の70個なんて、およそ1/10レベルなので、知識量で全く追いつけない訳です。
おぼろげながら全容は見えましたので、いつしかお時間ができれば、お宝発掘的な感じでコンテナから見つけ出した希少アイテム披露的な記事も読んでみたいです。
そうそう、京都のキタムラでチェックしていたレンズをお買い上げされた様ですね。
真剣に吟味していたので多分買うと思っていましたよ。
本当におめでとうございます。
私は今日、名古屋のキタムラで買ったCanon 7の外装だけジャンクの7と総とっかえして、それなりに美品な Canon 7 を一台作って遊んでいました。
また何時か機会がありましたら撮影ご一緒しましょう。
では。
投稿: nico nico | 2016年3月 6日 (日) 22時43分
どもども、niconico殿。
京都遊撃撮影作戦ではお世話になりました。
例のキタムラで「地元のキタムラで取り寄せたら」とniconico殿に助言を頂けなければ、テッサー45mmF2.8は拙僧の手元にないかもしれません。
なんだか師団のストックヤードをお見せしたのも、自分の恥部をさらけ出したような気もして、かえって申し訳なかったかなあと思っています。今更しょうがないですが。これがネットコミュニティの危険さですね。
キヤノン7にヘクトールをつけて、その辺に転がしているあたり、拙僧のずぼらさが露わなってしまいましたね。
もっとも、あれらはコレクションや死蔵ではなく、常にホットスタンバイの状態にあります。いつでも稼働状態にある(一部の個体は稼働状態にない)ので、何かしらのきっかけが動員可能な状態になります。なんですが、そのきっかけがないんですよね。あっても無難な選択肢になってしまいます。
レンズシャッター機とは使いタンですよね。
マミヤやヤシカのレンズに興味があります。
あのキヤノン7は安かったですよね。拙僧もテッサーの件がなければ手を出していたかもしれません。拙僧からすれば戦闘に支障は全くない個体でしたが、それをクリアーなコンディションにしてしまうのは流石です。
近く、また撮影闘争にご一緒させてください。
投稿: Rikkie | 2016年3月 7日 (月) 09時05分
はじめまして、いつも読んでいるだけの者です。
すごいですね。どこのカメラ店かと思いました。
投稿: 鈴木 | 2016年5月 8日 (日) 23時49分
どもども、鈴木殿。
コメント頂き、ありがとうございます。
流石に師団長兼妻の逆鱗に触れて、現在大粛清中です。
もっとも、今年のうちに妻の期待に答えるのは不可能でしょうね。
困ったものです。
投稿: Rikkie | 2016年5月 9日 (月) 06時05分
いやはや すごいです!
今はもうだいぶ減らしてしまったのですね。
わたしも 安いと あらかわいそうと 救出してきてしまうので いつかはこうなるのではと。
投稿: とりおた | 2018年2月 1日 (木) 07時08分
どもども、とりおた殿。
このブログの発表後は、まだまだカメラは増えましたから、この状態から減った感じはありません(--。
一時期は申し分のないキヤノン50mmF1.4S.S.C.が1000円とかで転がっていましたから、傷だらけになる前にボランティアで拙僧が保護しなければという思いはありました。
投稿: Rikkie | 2018年2月 1日 (木) 12時33分