ソニー サイバーショット DSC-T1
デジカメ史にはマイルストーンとなる革新的なモデルが存在するが。本カメラもその一つだ。屈曲光学系ズームレンズを搭載した軽量スリムボディで厚さは17mmだった。屈曲光学系ズームレンズを搭載したデジカメはミノルタのディマージュXの方が早かったが、パッケージングの出来として本カメラの方が圧倒的にクレバーだったため、市場を揺るがすことになった。
ミノルタのアイデアは良かったのだが、顧客ターゲットとポジションの設計のつめが甘かった。なんだかミノルタの象徴する話だな。
実際、ソニーの本カメラにかける意気込みは相当なもので何かしらのブレイクスルーがあったらしい。起動は素早く、レリーズ後のデュレイも極めて少なかった。記録時間はやや長いが当時としては良好の部類である。思えば屈曲光学系ズームレンズ搭載機の利点が起動の速さだった。どうしてなのかは、よく分からない。
本カメラの登場の直前にはペンタックスのオプティオSやカシオのエクシリムEX-Z3が出ていて、コンパクトデジカメの小型化が急速化した。歴史的な転換期だった。
指を写り込ませてしまうのが、本カメラの難点である。
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コメント
そうか! SONYと言うとちょっと躊躇してしまう自分が居ますが、中身はminoltaだとおもえばつかいたくもなります。(あえて小文字のminolta)
屈曲系ズームレンズディマージュXが発売された時には未来が来たなぁって思ったものでした。
カードタイプの薄型デジカメがあればスマホいらないのだー!
投稿: k-1!輜重兵 | 2016年8月19日 (金) 12時13分
どもども、k-1!輜重兵殿。
ソニーのサイバーショットTシリーズが比較的高級志向で成功したのに対し、ミノルタのディマージュXシリーズが単三型電池型使用モデルとか、廉価に向かってしまったのは残念です。個人的には単三型電池仕様は嬉しいですが、輝かしいトップモデルが必要でしたね。
実は、α7が数年後くらいには欲しいなと思うっているのですが、一番抵抗があるのがソニーだということですね。
ニコンかペンタックスがフルサイズミラーレスを出してくれると嬉しいのですが。
投稿: Rikkie | 2016年8月19日 (金) 16時56分
あぎゃ、これってここで取り上げられるようなカメラになってしまったんですか。。。
ごくごく最近のカメラだと思っていたのですが、もう13年前かぁ。。。
デジカメだと3年ひと昔みたいな。。。
メインのパナGH1の電源が切れなくなりました。ワインダ―の当たりも次々と部品が外れ。
遊びじゃないカメラは、修理を考えますが、好景気の廉価版で安く手に入るといいのですが。
投稿: ナンマイダー横須賀与太郎 | 2016年8月20日 (土) 17時15分
どもども、ナンマイダー横須賀与太郎殿。
サイバーショットT1はサイバーショットTシリーズを語るに必要なカメラなので早く手に入れてコンテンツを作りたかったんですよね。しかし、とにかく撮像素子がお亡くなりになっている個体ばかりで、今回、やっと生きている個体に巡り合いました。
満足したので壊れないうちに処分できたらと願っています。
GH1は惜しいですね。しかし、これも新しいモデルとは言えないですから、修理するには考えてしまいますよね。
拙僧は今更、マイクロフォーサーズじゃないフォーサーズのE-520を手に入れましたよ。E-500の発色は気に入っていたのですが、マクロ撮影とか全く合焦しないんですよね。最初からそういうカメラだったのですが、頭にきて処分しました。
投稿: Rikkie | 2016年8月20日 (土) 17時35分