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2017年1月14日 (土)

スーパータクマー55mmF1.8とフジノン55mmF1.8のネガを焼く

Image1念願だったスーパータクマー55mmF1.8とフジノン55mmF1.8のネガを焼き比べてみました。

紅葉に囲まれた方がフジノン55mmF1.8のプリントで、両方ともプリントをフラットヘッドスキャナー(エプソンGT-X700)で読んだものです。

ロケーションは違いますが天候は快晴でフィルムはアクロス。現像液はSPD原液で20度+α程度で同じパターソンのタンクにつめて、5~6分のオシオシやっつけ現像です。個人的には厳密な温度管理やファインプリントには興味がありません。

そもそも、撮影時には適正露出に悩んだ時には迷わずオーバーにするのがポリシーです。

印画紙は頂いた期限が切れて15年は経過したゲッコーのFM3ですが、写真展に展示するプリントではないので問題ないでしょう。

拙僧は、「モノクロフィルムで女子ポートレイト写真を撮るなら、SMCタクマー55mmF1.8が最高」と口外していました。拙僧はSMCタクマーもスーパータクマーも使い分けしていません。

理由はタクマーは解像感や結像よりも諧調でディテールを再現するレンズだと認識しているからです。カラーフィルムならともかく、モノクロフィルムで光源下が大して変わらないのならば、問題ではないでしょう。タクマーが気に入っているのは、女性の肌を穏やかな諧調で再現し、不思議なことに立体感はイマイチなのにディテールを再現する。理屈はわかりません。

それで、昔からライバルになるのはフジノン55mmF1.8だと思っていました。それが実現したのが嬉しいですね。

印画紙が期限キレなのが原因なのか、拙僧の遮光がイイ加減なのかはよくわからないのですが、変な光線漏れが惜しいですが、モデルさんの魅力は損なっていないと思います。

また、同じオーバー気味で撮っていてもフジノンの方はモデルさんの肌が陰になっているので厳密には比較対象のカットとしては適切ではないのですが、それほど真面目に「オールドレンズ診断室」をするつもりはないので構わないでしょう。

それで、フジノン55mmF1.8の印象なのですが、タクマーに比べると結像がしっかりして解像感が高いと思います。ちょっと添付画像ではわかりづらいのですがタクマーの諧調が大体な感じなのに対し、特に女性の瞳や唇、アイラインに艶を再現します。特に髪の毛の精密な再現力はフジノンに軍配が上がりますね。

Image2それでタクマーが劣っているかというとそんなことは全く無くて、タクマーのおおらかな諧調の変化は女性ポートレイト写真というジャンルでは有意義な特性だと感じますね。

ただ、拙僧がもっぱら2号を使っているのに対し、今回は頂いた3号のゲッコーなので、タクマーの穏やかな調子を出すのはちょっと難しく、成功したとは言えないですね。

それでもフジノンの方は同じ条件でも柔らかい調子を再現します。これが何故だか不思議ですね。
最初にタクマーを焼いたので3号だとこんなものかと思ったのですが、フジノンの方が柔らかい描写をします。絞り値による変化はないようです。
一般的にフジノンは軟調になりがちという噂は聞いていたのですが、こういうことかなと、ちょっと思いました。

この辺は鑑賞の最終形が印画紙で焼いたプリントの場合、レンズのチョイスの重要な違いになるかもしれないですね。

個人的には「安定的にはタクマー最高!」は揺るぎないですが、「今日は柔らかくしながらも艶っぽく行きてえなあ」と言う時には迷わずフジノンでしょう。

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コメント

これは興味深いですね。結論としては
どちらもいい、なんですけど、それぞれ特徴があって。
特にタクマーは号数との兼ね合いもあると思いますが、イメージよりもコントラストがありますね。それでいて肌や髪の質感、シャドー部の再現はさすがだと思いました。
その後にフジノンを見ると、ピント面の髪の毛一本一本の分離具合や目元、唇など繊細だなと唸ります。どっちもいい。
フジノン55/1.8にするか、はたまた50/1.4にするか迷うのですが、50/1.4は黄変がひどくて。しかしモノクロで撮る分には、タクマー同様、問題ないかなとも思いました。参考にさせていただきます。


投稿: だいきちボンバー | 2017年1月14日 (土) 12時45分

どもども、だいきちボンバー殿。

タクマーは2号で焼くと大分印象が違いますよ。丁度、まとめたコンテンツがあるので、アドレスを掲載します。ちなみに、ユピチェリ(ジュピター)9で撮影した写真もあります。まだ、スキャナーでPCに読み込むのが慣れていない頃なので、ちょっと具合は良くないですが。
多分、印画紙はバライタのレンブラントだと思います。
http://rikkie-camera.sweet.coocan.jp/Camera/35mm/SMCTakumar/CAMSMCTakumar.html

仰る通り、タクマーの質感は魅力的です。しかし、髪の毛の1本1本の詳細な表現や唇の艶はフジノンなんですよね。これは、選択に非常に迷うところです。この違いはネガを見ただけでは分からず、やっぱり印画紙に焼いてみないとレンズの正当な評価は難しいですね。

それにしても、同じ3号でもレンズによって、こんなに調子が違うとはビックリでした。

フジノン50mmF1.4は拙僧も持っている(はず)です。タクマー50mmF1.4も持っているのですが、なにせ、その辺に転がっているがF1.8なんで出番が無いんですよね。

次は意識してF1.4を使ってみたいものです。モノクロなら黄変は気にしません。

拙僧はレンズを語りたいですが、評論家ではないので、状態がどうであれ結果がどうかが興味の対象です。

投稿: Rikkie | 2017年1月16日 (月) 07時34分

今晩は。やはりタクマーとフジノンに差があるんですね。同一説に対して一つの検証となりうると思いました。私はスーパータクマーの旧50ミリf1.4の描写が好きで愛用しておりました。オートタクマー35ミリf3.5なんて(バネ仕掛けで開放に戻すタイプ)、小柄な旧式タイプも良いですよ。

投稿: HOOD | 2017年1月20日 (金) 20時27分

どもども、HOOD殿。

拙僧は難しい光学的な根拠はわかりませんが、実際に印画紙に焼いて違うのですから、やっぱり違いますな。

SMC/スーパータクマー50mmF1.4も稼働させたいのですが、55mmF1.8と大して大きさが変わらないので、肝心な時に見つからないんですよね。

オートタクマーってのはS2時代のレバーのあるやつでしょうか。あれも55mmF2なら持っています。カラーしか使っていないので断言できないですが、アウトフォーカスを見る限りは期待できそうです。

35mmF3.5は、なかなか出ないでしょうねえ。

投稿: Rikkie | 2017年1月21日 (土) 01時01分

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