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2017年3月25日 (土)

ソニー E16~50mmF3.5~5.6

Dscn6276拙僧が自動二輪車の免許を取りたての頃はメルセデス・ベンツといえば高級車だった。もっとも、バブルの残り香があったから麻布や六本木に、いわゆる「小ベンツ」がカローラよりも多く転がっていたが、それでも威厳を放っていた。Aクラスが出たのはKDX200SRを手に入れてダートを走り始めた頃だったが、それでも、それなりに「ベンツ感」を醸し出していた。ところが、そんなベンツもEUになって左団扇で暮らすことは難しくなったのか、最近は廉価路線でも熱心だ。ヨーロッパでもかつてのコシナや江西省の鳳凰光学のようなOEMメーカーがあるのではと勘ぐる程である。いや、大胆な部品やユニットの共有化はあるかもしれないな。Bクラスの中古車なんて、フォレスター(ターボ)の中古よりも安い。メルセデスも生きていくのは大変だなあ。

Dsc09311本レンズは既にちょっとだけ報告させて頂いた記憶がある。ポートレイト撮影会か互換バッテリーの話かは忘れたが。

その時にも報告させて頂いたのだが、本レンズの広角側の湾曲収差の歪みは大したものである。恐らく、ここ数世代の最も安いコンパクトデジカメでも、これだけ図々しく歪むレンズは少ないだろう。建物や鉄の方にとっては困ったものだが、スナップシューターやポートレイト撮影では、そのデフォロメが効果を発揮する可能性がある。

ちなみに、高いベンツは例のボンネットの先端い立っているメルセデスのシンボルマークが運転席から見えるようになっているそうだ。廉価なメルセデスは運転席からシンボルマークは見えない。その代わりに大胆にデフォロメされたメルセデスの大きなフロントマスクにでかいシンボルマークを貼り付け、周囲の方々に見せている。

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2017年3月22日 (水)

ヤシカ コンタックスRTS

Dscn2421先日、何気に朝のTVニュースを観ていた。多分、名古屋のローカル番組の全国ニュース枠だ。TVニュースといっても、扱っていたのは芸能ニュースだ。内容は興味が無いので覚えていない。ちょっと不思議に思ったのは芸能リポーターのバストショットの脇あたりに「*イメージです」というテロップがひっついていたのだ。最初は意味が分からなかったのだが、要するに芸能リポーターの説明・解釈は「イメージ」で現実であるかどうかは、そのニュース番組は責任を負いませんよ、ということだろう。

いわゆる、コンプライアンス対策なのだろうが、芸能リポーターの言うことなんて、勝手なことを言っているという認識が常識的だと思うのだが、イチイチ、注釈を入れないとTVの言っていることが本当だと盲信してしまう方がいらっしゃるのだろうな。これの対象は政治家さんでも、脳心理学者さんでも、宗教的カリスマさんでも、同様なのだろう。

「土門拳の写真は、本来、静物であるはずの仏像が迫ってくるような迫力である。(*イメージです)」

1972年にカールツアイス財団の参加であるカメラ製造を主に行っていた「ツアイス・イコン社」が民生カメラの生産を終了した。後に、コシナがMマウントの距離計連動「ツアイス・イコン」を出すのでややこしいのだが、「ツアイス・イコン社」はレンズ交換式距離計連動機ばかり作っていたのではないので、大した意味は無く、あくまでもイメージである。

「コンタックス」というのも、そもそもは戦前に発売したレンズ交換式距離計連動機のモデル名、もしくはブランドであった。「ライカに対抗した」と日本のカメラライターがちょいちょい描くのだが、巨人カールツアイスが田舎の中小企業であるライツなんてまともに相手をするつもりは無かっただろうな。ただ、レンズ交換式距離計連動機というのはニーズが顕著だし、ライカが売れているのも確かだから左手の人差し指あたりで潰してやるつもりはあったかもしれない。

レンズ交換式距離計連動機を最初に作ったのはライツではない。世界中(と言ってもヨーロッパか北米、ソ連くらいだろうけど)でカメラを開発している会社や個人は沢山あって、どこの誰がレンズ交換式距離計連動機を最初に作ったのかは正確には分からないんじゃないだろうか。ただ、ライツが素晴らしかったのはカメラの開発だけではなく、35mmシネフィルムの2コマ分で撮影したネガを現像し、引き延ばし、員がするシステムを全て整えたことだ。他にも接写装置とか色々なアクセサリーを充実させて、多様なニーズに対応した。これは確かに大したことである。オリンパスのOMシリーズを出したときに他社のエンジニアだかアドミニストレーターだか忘れたが、「カメラやレンズはともかく、これだけのシステムを一気に発売を開始したのは凄い」と言って、例の伝説のカリスマエンジニアさんは顔を曇らせたらしいな。

ライツに比べてカールツアイスが悲惨だったのは戦争に負けてドイツと同様、東西に分裂してしまった事だ。これはレンズを供給したショット社も同様である。致命的なことに重要な開発施設も製造施設も人員も殆どが東側に組み込まれてしまい、ごっそりとソビエトに奪われてしまった。そこでコンタックスをウクライナで生産したのがキエフであるのはご存知の通りだ。もっとも、正確に言うとソビエト人民のクオリティで作った「コンタックス」のようなものである。実際にはソビエトが大喜びしたのは軍事的な光学機器や開発ノウハウ、それに人員だっただろう。その後、人員は東ドイツに戻されたが東ドイツ人民政府の下で統制されて、しかも「東側の怠け者」によって製造した工業製品は他の東側諸国に比べればクオリティはマシだが、かつての栄光を取り戻すことはできなかった。

これは西側も同様で、戦後に西側に復興したツアイス・イコンも苦しい戦いを強いられる。ライバルはライツではない。日本製カメラ・レンズだ。ライツも日本のメーカーに駆逐されかけたがギリギリ凌いだ。実際に「ライツ」から「ライカ」になったしな。いかにドイツ人が日本人が嫌いで劣等民族だと信じていても、1970年代には一部の特殊なブツを除き世界のカメラ・レンズ市場の殆どを占領してしまった。ツアイス・イコンもドイツ国内で提携先を探して巻き返しを図った形跡があるのだが、最早、日本に対抗できるような高いクオリティの量産品を開発できる企業は無かった。渋々、日本のメーカーにコンタクトをとる。それでも、「コンタックス?今更、そんなブランド要らないっすよ」という程、日本のメーカーは実力を手に入れていた。

「ツアイス・イコン」は潰れたが、カールツアイスのレンズ生産能力は健全だったからボディを作ってもらうメーカーが必要だ。そんな体力のある会社はドイツ国内には無かったからヤシカに白羽の矢が立った。個人的には日本人にボディを作らせるくらいなら「ツアイス・イコンなんて潰してしまえ」とドイツ人は思ったんじゃないかな。

ヤシカも台所事情というが苦しかったというか、ブランディングや利益モデルのシーケンスが健全とは言えなかったから、あの「カールツアイス」のレンズの供給が受けられるとなれば、戦況を挽回できると思ったのだろう。ボディの設計に「ツアイス・イコン」の技術が引き継がれたとは思えない。そんなことになったら、とても売れて儲かるカメラにはならなかっただろう。その結果、1975年に生まれたのが「コンタックスRTS」という一眼レフカメラだ。無論、戦前のレンズ交換式距離計連動機の「コンタックス」から継承するモノは全く無い。「*イメージです」ということだ。

それで、ヤシカの起死回生の一撃となったかは評価が分かれるところだ。

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2017年3月18日 (土)

キヤノン IXY31S

Dscn0054先日、偽造請求メールが携帯電話に届いた。いわゆる、ポルノコンテンツを観た請求に関する問題でxxxに電話しろという類である。でもねえ、Cメールなのよ。当然、拙僧はガラケー。拙僧が3週間半ほど北海道キャンプツーリングに行った時にWebで天気予報をチェックしたんだけど、それだって接続は大変だったし、請求書は痺れるものだった。一応、消費者センターに連絡したのよ。あちらさんも仕事だから「念のためですが、そういうサイトをご覧になりましたか?」と聞かれたんだけど、あっしはガラケーなんでねえ。見たくても無理っすよ。それでも、消費者センターの方は納得して対応してくださったそうだ。基本的には無視しなさいよ、ということなのだが。

笑っちゃう話なのだが、真剣に悩んじゃう方もいらっしゃるだろうな。

Img_1108それでIXYである。本カメラの世代では既に「デジタル」は消滅して「IXY」は当然デジカメなのだ。もはやAPSフィルムなんてのはディスクフィルムのように忘れてしまった規格なのだろう。

本カメラは2011年3月に登場したもので、実売価格は3.8万円だったらしいが、急速に降下しただろうな。

IXYブランドがガラケー並とは言わないが、iPhoneやスマートフォンで撮影したイチゴ大福をイチイチSNSにアップロードする時代に、コンパクトデジカメの立ち位置は難しいな。

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2017年3月15日 (水)

フジフィルム バリグレードWP

1480783069_77フジフィルムの多階調印画紙であるバリグレードWPの生産が終了してしまったらしい。現にキタムタネットでもビック.comでも姿を消している。時、既に遅しだ。

10年前に想像していたよりも感材環境は楽観的である。モノクロフィルムに限れば選択肢も豊富だし、薬剤も高くはなったが致命的なほどではない。しかし、印画紙だけは高くなった。イルフォードの印画紙を買うなんて、事実上、不可能だ。なのでフジフィルムが最後の砦なのだが、難しい局面のようだ。

少なくても単号紙はの残るようだが、楽観的ではない。

Dscn0235今のところ、3本パックのアクロスがキタムラネット価格で1500円台である。ぎりぎり気さくに使える範囲だ。しかし、アクロスとSPDが無くなったら、流石の節操もフィルム趣味は考えどころになるだろう。手持ちのカメラやレンズを全て使ってみるのは不可能だな。

フジフィルムにはメディカル・コスメで十分に儲けていただいて、感材供給という慈善事業を継続して頂きたいものだ。

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2017年3月11日 (土)

チノン 35FX-III

Dscn6524「オールドネイビー」が撤退したらしい。これは「H&M」や「ユニクロ」のようなマスト系ファッションのセレクトショップで、トレードマークは「P-51マスタング」である。「オールドネイビー」なら「F8Fベアキャットだろ」という突っ込みは今回は掘り下げないことにしたい。ともかく、北米資本なのだろう。

拙僧がバンクーバー時代にも、そこここに「オールドネイビー」があった。しかし、いくら赤貧の拙僧夫婦も「オールドネイビー」の服は買わなかったな。あれを買うなら中国系移民のバザールでB級輸入品を買った方が遥かに出来はイイし安かった。だから、名古屋に「オールドネイビー」ができた時には、あんなものを喜んで買うなんてどうもね、と思っていたのだが、流石に上手く展開できなかったようだ。

Image71ちょくちょく「本場ニューヨークで発祥したカラーベーグルが日本に」なんていうニュースを聞くのだが寒い毛がするな。拙僧の義理姉が味音痴でショッキングピンクでべっとりとしたシュガーを塗りまくったドーナッツをたまに持ってきたりしたのだが、絶対に手をつけずに追い返した後に捨てた。白人ブランドの菓子なんて喜んで並んで買う気分が全く分からない。拙僧の好んで買ったのはキャンベルのスープくらい。

もっとも、最初はあれだけ嫌っていたスターバックスのようなシアトル系コーヒーも最近は積極的に呑むから、拙僧も資本主義の悪魔に毒されたな。

そういうリキテックスの見本みたいなシュガーを塗りたくったベーグルやらドーナッツやらと全く対照的なのがチノンだろう。言ってみればチノンは「うまい棒」や「よっちゃんイカ」なのだが、それぞれに深い味わいを楽しめる。

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2017年3月 8日 (水)

キヤノン パワーショットG6

Dscn1636多分、ピンときている方はいらっしゃると推測するのだが、拙僧はキヤノンのデジカメに大して熱度が低い。正確に言うとIXYデジタルだな。別にIXYデジタルシリーズのデザインをキヤノンが手を抜いているとか、カメラがダメで写りが悪いとかそういうことではない。最もバッテリーはダメなケースが少なくないので、それが残念なケースはある。ただ、とにかく、シリーズも出荷数も多いので、ちょっとコンテンツを作るのにも大変なんだ。IXYデジタル50IXYデジタル55IXYデジタル60の紹介なんて、個別のコンテンツをユニークに書くなんて無理っすよ。

Img_5435そんなキヤノンのデジカメに対する熱度の低い拙僧だが、観光地や祭りでパワーショットGシリーズで戦闘を行っているベテラン下士官を発見するとちょっと嬉しいな。やっぱし、メインはデジ一眼レフなのだが、サイドアームズとしてのパワーショットGシリーズというのは、なかなか様になっている気がする。勿論、デジ一眼レフを動員するまでもないゲリラ作戦にはパワーショットGシリーズを主軸とするのだろう。

パワーショットGシリーズの最初のモデルであるパワーショットG1はちょっとエグいスタイリングで、それが同時期に登場した初の300万画素級デジカメのQV-3000EXと並ぶほど気の利かないものだったが、速やかにパワーショットG2でスマートなスタイリングに精錬している。

本カメラの頃のパワーショットGシリーズは、とにかく、デジ一眼レフが高かった時代なので、その代用品というポジションだった。しかし、同時期にEOSキスデジが登場して、そのポジションは怪しくなる。

それでも、本カメラの後裔機はボディサイズをコンパクトにしながらパワフルな撮像素子とレンズ、それに画像処理で「高性能コンパクトデジカメ」としてのポジションにシフトし、それはツボを押さえた大人のカメラとして好印象を持っていたのだ。

パワーショットGシリーズはパワーG-Xシリーズになって少しラインナップにブレを感じるようになった。個人的にはパワーショットG7Xが完成系で、パワーショットG9Xはずっと小型になったもの、ズームレンズのレンジや暗さがパワーショットGシリーズの冠に不相応になってしまった。

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2017年3月 4日 (土)

ヤシカ パートナーAF-D

Dscn6285もう、昔のスレッドなので話してもイイだろうが、ある方から不満のコメントを頂いた。困ったのは、何が不満なのかが分からず、長いスレッドになってしまったのだ。拙僧は通りすがりのヤカラのコメントは削除するが、ブログを初めて15年くらい経つが、そんなことは2回しかない。今回の方は通りすがりではなく、ご自身もブログを書いていらっしゃるので対応させて頂いたのだが、ここまでこじれたやり取りは初めてだ。何にご不満なのか最後までよく分からなかったのだが、なんだか満足して下さったので、イイだろう。

なんとなく深夜の1時くらいに起きて他の事がやりたかったのだが、3時間くらい時間を割いたので、本来やりたかった事ができなかったのは残念だが。

T1その方に言わせると、拙僧も含めて今でもフィルム写真を楽しんでいる方は「フィルム信仰者」でフィルム写真を「高尚」だと思っているそうだ。そして、拙僧は「唯我独尊」で「変態」らしい。

最近、フィルム写真の回帰の傾向がある。実際に観光地や祭りでフィルムカメラをぶら下げている若い連中は増えた。しかし、彼らはそれが「楽しい」からやっているんであって「高尚」で「フィルム信仰者」だからではないと、お伝えしたかったのだが、どうも概ね彼らは「楽しい」からやっているというのが、ご理解いただけなかったな。

興味深いのは「唯我独尊」という単語で、これは気に入ってしまった。本ブログは「唯一の我が独立した価値観や推考を尊重している」。実生活では困るだろうが、表現者が「唯我独尊」でなければ、その表現者は全く意味がないんじゃないかな。勿論、グループ発信や合同写真展は話が別だけど、基本的に本ブログやHPのコンテンツや写真の選択は誰かと相談しているわけでは無く、「唯一、我が」選択している。また、拙僧自身の価値観で創作しており、誰それの写真の大先生の価値観の継承や他の方の創作をトレースするものではない。

なので、拙僧のブログやコンテンツにご不満があれば、拙僧個人の責任として真摯に対応させて頂く。異論や拙僧の間違いの指摘は大歓迎だし、なるほどと思えば拙僧の価値観に修正を行う。なので、先ほどのスレッドも長くなったのだが対応させて頂いた。最後まで、何が不満なのかは分からなかったが、御本人は満足の様だし、拙僧のブログを二度と読まないだろうし、それは構わない。

拙僧はフィルムカメラやレンズが好きだし、写真とデジ画像とどっちが好きかといったら写真だ。しかし、だからといって「フィルム信仰者」かねえ。拙僧は基本的にフィルムカメラ・レンズとデジカメを交互に紹介させて頂いているが、毎回毎回、フィルムカメラを称賛しデジカメを酷評しているつもりはないのだが。

そもそも、今やフィルム写真とデジ画像は全くカテゴリーの違う趣味で、比べるのがナンセンスだ。ただ、拙僧はフィルムカメラとデジカメを併用するので、運用面で使い分けることはある。拙僧もブログやコンテンツで「これはフィルムで撮りたかったなあ」というようなことを書くことはあるが、基本的には同列に扱っていないつもりである。逆に、「この条件ではフィルムは無理でデジカメを動員するしかないな」と書くことも少なくないと認識しているのだが。

拙僧が「フィルム信仰者」なのかどうかは、読者の皆さんに御判断頂きたい。

それにしても、合理的とか時勢とかコストパフォーマンスとか関係なく、ただ「楽しい」からやっているというのが、どうも理解できない方が少なからずいらっしゃるのが不思議だ。

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