秋季名古屋中古カメラ・用品大バーゲン戦争
この秋も中古カメラ・用品大バーゲン戦争が名古屋で勃発した。拙僧の師団は辛うじて定数を満たしていたものの、なにせ今年はサバイバルゲーム関係のアイテムの為に大出血をしており、単車のタイヤのスリップサインも出ていた。将兵の戦闘意欲も低く、当初は参戦も回避しようかと思っていたのだが、参戦しなければそれはそれで惜しかった気がするに決まっているので駆逐艦”めいてつ”と大発を乗り継いでマルエイ高原へ向かう。
足取りは軽くなかったが戦場が近づくにつれ気分の高揚を抑えることができなかった。最前線の割と良い位置に布陣することができたのだが、前衛にキャリーバック片手の買い付け師団が陣取っており、これを迂回するのが機動の要になると思われた。大陸人の強奪部隊かと思ったのだが会話は日本語でLineは英語。ちょっとよくわからない国籍不明部隊だ。ともかく、10:00開戦である。
師団の斥候部隊はエスカレータを駆け上がった。1個キャリーバック旅団に先行を許してしまったが、その後に続くキャリーバック旅団は次々と脱落していった。戦場についた時は完全にイニシアティブを確保できたのだ。
しかし、今回はいささか拙僧の師団は狡猾さに欠けていたとしなければならない。最初の堡塁で200円のヘキサノン35mmF2.8(プリセット絞り)との戦闘とレジ待ちで師団の進撃は遅滞し、折角のイニシアチブを完全に失ってしまった。その後転戦するものの目ぼしい敵は見つからなかった。後で交流のある将官からの話ではペトリ製のカレナー28mmF2.8が800円で転がっていたそうだ。そういうのは本来拙僧の師団が打破するべき帝国主義軍であろう。
コニカ ヘキサノン35mmF2.8(コニカFマウント、プリセット絞り、200円)
シュナイダー クセノター105mmF2.8(シンクロコンパー・ボード付き、2500円)
コニカFS+ヘキサノン52mmF1.4(ボディ完全ジャンク、1000円)
キエフ17(1200円)
オリンパス OM2(スペシャル?、革ケース付き、1000円)
リコー FF-1(500円)
ISO400カラーネガx5(2015年期限キレ、100円)
カメラ冊子x3(200~300円)
もはやボディは増やさない方針なのだが、そこそこボディが増えてしまったのが反省点ではある。
クセノター105mmF2.8はシャッターも程度がよく後玉の枠が少し歪んでいるだけで光学系も綺麗だった。これでボードがホースマンプレスに対応していれば申し分ないのだが、まだ試していない。
コニカFSは完全に壊れていたが、そこそこの程度のヘキサノン52mmF1.4がついていたので確保。このヘキサノン52mmF1.4は以前落下で修理不能な破損をさせてしまったので思いがあるのだ。
キエフ17は絶対に使わないと思ったのだが、最近ソビエトモノの熱が再燃しているので確保。ひとまず撮影できるようだけど、酔狂で動員するかは未定。
OM-2は既に戦闘が終息に向かっている頃に確保したもである。これも余剰のある物件なのだが試しに革ケースから出して裏蓋を空けてみたらシャッター幕の保護シートが入っていてびっくり。よく見ると「SPECIAL」の刻印がある。しかし、ケースにはマーカーで適当に描いた「林」の文字があり、これは林さんスペシャルなのだろうか。色々と面白そうなので巻き上げレバーが若干怪しかったが確保。大抵のOM-1やOM-2の巻き上げレバーは大小の怪しさはあるものだ。
リコーFF-1は電池をつめたら動いた。今回の戦争で最も有効的な打撃はリコーFF-1かもしれないな。
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コメント
どもども、Rikkie師匠。
なんとクセノターが2500円とは!安すぎる!私も参戦したかった…
投稿: とりおた | 2017年9月30日 (土) 22時22分
どもども
私もクセノタールに1票。日本はツァイス信仰が強すぎて影に隠れがちだけど、プラナーと双璧をなす銘玉。それがこの値段とは(・・;)。まさに大物釣り。
FF-1もぉ見事な釣果ですわ。
投稿: 大佐 | 2017年10月 1日 (日) 20時32分
どもども、とりおた殿。
クセノター105mmF2.8は見つけものでした。全体的に大判・中判レンズは安かったですね。
光学系も問題なしだし、ラッキーでした。
最近は変なものが高くて美味しさに欠けます。
ネットオークションで良くさばけるミノルタEとかヤシカエレクトロ35XGとかは全く見かけませんでした。
投稿: Rikkie | 2017年10月 2日 (月) 03時38分
どもども、大佐殿。
シュナイダーというブランドは拙僧も目が離せません。シャッターも元気なのですがボードがホースマンより小さいですね。一体何のボードなのでしょうか。
ホースマンのボードがジャンクで出てくるのは名古屋ではありえないですが新宿ガード下点ではよもやと思います。もちろんレンチは持っているので外して使うことはできるのですが。
FF-1も動いて助かりました。
投稿: Rikkie | 2017年10月 2日 (月) 03時46分
こんばんは。OM2が、そんなに安いなんて。縁が無かったシリーズですが、憧れたカメラでした。最近、ジャンクすら買う機会がなくて少し物寂しい。都内に仕事で出た帰り、新宿三丁目の地下ジャンク店で『ピジョン二眼・トリローザレンズ』を五千円で見て、食指がうごきかけました。シャッターレリーズ音もカタッと良い感じでした。触って満足して終わる辺りが貧乏性なんですね。
投稿: HOOD | 2017年10月 5日 (木) 22時41分
どもども、HOOD殿。
OM2は巻き上げレバーにやや抵抗感がありますがひとまず撮影はできそうです。巻き上げでコマ間がちゃんと揃ってればいいのですが。
ピジョンフレックスですか。トリローザ―はちょっと興味深いレンズですよね。ただ、5000円だと拙僧も見送ると思います。
拙僧もジャンク拾いはかなり減りました。一時期は普通の中古レンズをちょいちょい買いましたけど、これも久しくないです。揃えるものは揃えちゃった感じですね。
今回も魅力的な二眼レフカメラが2000~3000円で転がっていたのですが、実際の120判アクロスの値段が頭に浮かぶと手が出ませんでした。
投稿: Rikkie | 2017年10月 6日 (金) 07時09分