フランケ&ハイデッケ ローライXF35
拙僧の友人たちの中でもカメラ・レンズの粛清の噂を聞くのだが、拙僧の師団も大粛清の嵐である。こんなことを書くのは何度もなのだが、今回の規模は違う。「これは残しておこうかな」と思っていたブツも躊躇しながら手放した。
理由はフィルムカメラのムーブメントである。最近は落ち着いたのだが、一時期は師団のヤードに転がっている不良債権化を諦めていたブツが飛ぶようにネットオークションで売れた。国内でもフィルムカメラのムーブメントは発生しているようだが、どうも海外で熱心なようで8割がたの落札者は海外のセラーかトレーダーに思えたな。勿論、全てのジャンルのカメラが売れたわけではなく、圧倒的に「電子式シャッター距離計連動機」で何かしらの優先AEかプログラムAEのモノ。一眼レフカメラなんてのはヤシカやキヤノンAシリーズを例外として、ほとんど動かなかった。一時期、世を賑わったホルガのようなトイカメラは悲惨だ。
その、「電子式シャッター距離計連動機」の中でも最上級なのが本カメラだろう。何しろゾナーを搭載している。多くの落札者が落札した物件は日本海か東シナ海を渡ると思われる。大陸でもツアイスブランドは健全というか日本以上だからな。厳密には本カメラのレンズはツアイスからパテントを得たローライ製なのだが、そんなことは問題ではない。今では北京か広州で頑張っているのだろうか。
ローライのコンパクトカメラというとローライ35(初代)やローライ35SEも当然ながら処分した。これらの落札者は日本の方で大陸の方はややこしい操作系の「ドイツ人のマイスター魂」など不要な合理主義者なのだろう。ローライ35シリーズに未練はないが、本カメラはちょっと未練がある。また買っちゃうかもな。
コンテンツもご覧いただきたい。
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コメント
どもどもRikkie師匠
コンテンツ拝見して同感しました。ローライ35 写りはとてもよいのですが、絞りリングがゆるゆるすぎて、勝手に動いており、意図せずして露出がデタラメになることがよくありました。ですので 毎回シビアにチェックすることとなり 決して迅速に サクサク撮れるものではないです。
そしてこのカメラは見たことがなかったので興味を持ちました。探すと高いのでしょうね。
F-1を結局物欲に負けて買いましたが 諭吉さん一枚でした。安く入手できて嬉しい反面 こんなに下がってしまったのかと 寂しい気持ちもあります。
投稿: とりおた | 2018年4月 7日 (土) 05時46分
どもども、とりおた殿。
どんなにいいレンズを使っていても、失敗するような操作系だと台無しですよね。実際、肝心のポートレイト撮影でネガを台無しにして何度か泣きました。ポートレイト撮影をするようなカメラではないのですが。
本カメラはレンズもいいしユーザーフレンドリーでもっと評価されてもいいと思います。中古で2~2.5万円くらいかなあ。
キヤノンF-1の確保、おめでとうございます。やっぱり、最高のクオリティは手にしたいですよね。
しかし、高級機の暴落は笑って済ませられるのですが、感材の消滅は深刻です。
来週、ブログに上げようと思っているのですが、とうとうフジフィルムがモノクロ事業から撤退するようです。アクロスが無くなるのも痛いですが、薬剤や印画紙が無くなるのは痛恨の打撃です。
拙僧の写真趣味もいよいよ苦しくなってきました。
投稿: Rikkie | 2018年4月 7日 (土) 09時24分
これは何度手を伸ばしながら買わなかったんです。距離計付きでフラッシュが付いているキャノンナイターみたいのが出てたことがあって、それは実用品とシャレにいいかなと思ったのですが海外から取り寄せるほどのことはないと思いました。チノン製の目測機とかいろいろありましたね。
うん、そう、ゾナーなんでしょう。ゾナーですよ。テッサータイプではないと思うんでウsが。
それだったらライカミニIII(当時ウエスト電機製)の3群4枚のズマールに逝っちゃうかなぁ。T2もそうですが、持ち上げ過ぎというか。
当時のカタログでも周辺の光量落ちや画質落ちは明白でした。こんなに落ちるんだったら写真として人にあげられないなぁと。
日本のプラカメの良品の方が無難に写ってくれる。T2のゾナーなどもたまぁ~にZeissらしさが出るのですが、使った期間は2週間でした。
トマトが3500アクセスを超えたのにはびっくりしました。
投稿: 横須賀与太郎 | 2018年4月 7日 (土) 12時29分
どもども、横須賀与太郎殿。
ゾナーというブランドはさておいて、実はこの個体は5000円で拾ったんですよね。2万円だったら、まず手に手取らないですが5000円のパフォーマンスは発揮していると思います。1万円くらいで転がっていたら考えちゃうなと思っていのですが、アクロスが無くなってしまうような現在では、もう過ぎた夢ですね。
ライカミニIIIも今はいい値段じゃないでしょうか。今は落ち着いたと思うのですが、買取で6.8万円がついたコンタックスT2は完全にバブルでしたね。お蔭でよい思いができました。
コンタックスT2のゾナーのよいところは黄昏にあるんですよね。条件のいいところではニコンAD3の方がパリッと写るし、もうちょっと柔らかめならコニカミニかしら。でも、ゾナーにしろニコン35Tiにろ条件が悪い場所でも諧調が残ります。正確には焼きやすいネガができます。個人的には、そういう条件下は(そういう条件下に限らないけど)周辺の光量落ちは大した問題ではありません。
アクセス数が多いのはやっぱりチノンですね。
投稿: Rikkie | 2018年4月 7日 (土) 17時17分
どもども。
ゾナー! テッサーがこれだけ巷に溢れた現在、やはりツァイスと来ればゾナーですよ。まぁf2.8より明るいレンズはとりあえずゾナーと呼んどけみたいな企画会議が目に浮かびますが。実態が変形トリプレットタイプの初代ゾナーから想像つかない構成になってても構いません。ゾナーという名だけで充分癒されます。
投稿: 大佐 | 2018年4月 8日 (日) 12時51分
どもども、大佐殿。
やっぱり、ゾナーと聞くとモチベーションが上がりますよね。ニッコールだってニコンレンズよりは気分的には嬉しいですし。結局のところは気分の問題ですから。
それで写りが残念ならともかく、いい感じですからね。
もっとも、我が家で「ゾナー」と立派に言えるのはヤシコンの135mmF2.8くらいになってしまいましたが。
投稿: Rikkie | 2018年4月 8日 (日) 23時56分
コンテッサネッテル時代の(もともとコンテッサネッテルの商標のようです)ゾナーアナスチグマートを使ったことがありますダブルあばすちぐまーとだと思うので焦点でしょうか。すぐに売ってしまったと思うのですが。特に取り柄は感じなかったのですが、方向指示器もつくられたようです。。。
投稿: 横須賀与太郎 | 2018年4月13日 (金) 22時26分
どもども、横須賀与太郎殿。
70年代のアルファロメオスパイダーも80年代も90年代も新世紀もそれぞれにアルファロメオスパイダーじゃないですか。
ハイブリッドでもEV者でもいいけどFFだとちょっと嫌かな。
投稿: Rikkie | 2018年4月13日 (金) 22時39分