マルマン MR810
本カメラの名前をWeb検索で調べても、まず満足のいくヒットを得ることはできないだろう。拙僧は日本語のコンテンツも英語のコンテンツも探すことができなかった。実は本カメラに極めて似たヤシカパートナーAFというカメラがあるのだが、拙僧は香港か台湾辺りのメーカーを京セラもマルマンもOEMに出している(実際には既存のカメラの名前だけを借りている)と思っていたのだが、本当に京セラが作っていたらしい。なんで、マルマンがセディックやGEKO辺りではなく、京セラに白羽の矢を立てたのは不明だ。
それはともかく、過日、極めて重要なニュースがネット上に疾走した。なんとフジフィルムがとうとうモノクロ事業から撤退するというのだ。アクロスが無くなるのは痛いが感材や薬剤が全て無くなってしまうのは痛い。とりわけ深刻なのが印画紙だ。イルフォードの印画紙なんて、とても拙僧には買えないからだ。個人輸入も考えたが、印画紙のような重く嵩張るものは送料を鑑みるとお得にはなりづらい。そもそも、なんでイルフォード製品に限らず、海外の感材は日本価格と海外価格の差が大きく日本が異様に高いのが不愉快なのだが、拙僧が声を荒げても仕方がないな。
フィルムの方は久しぶりにビック.comを見たらコダックにしろ他のヨーロッパ製フィルムにしろえげつない商売を見直したのか、少し安くなっているようだ。すぐさま拙僧の写真モチベーションを下げることにはならないのだが、長期的に見ると本カメラのようなプラカメや、日の当たらないクラシックカメラにモノクロフィルムをつめるのは難しくなるだろうな。カラーフィルムで撮影しても、あまり面白くないし。
とりわけ印画紙の価格高騰は打つ手なしなので、フジブロが残っている今のうちに焼きたいネガは焼いてしまおうと思っている。
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コメント
マルマンカメラは売りましたよ。ええとこのモデルだったか。。。固定焦点だったと思われますが、こば塗なしのブルーコートとか。。。ゴルフ関係のメーカーだけあって、ゴルフのフォームを見るために秒速8連写のハーフサイズエクスプレスや、ゴルフの景品に出せそうな安いカメラを作っていましたね。
貴重なコンテンツだと思います。Rikkieさん、これからも日の当たらぬカメラをよろしくお願い致します。
投稿: 横須賀与太郎 | 2018年4月14日 (土) 14時55分
フジのモノクロ撤退は驚きました。
コダックもイルフォードも高いですからね。
私がモノクロをやっていた最後の方はオリエンタルの安いペーパー使ってましたが、今はちょっと高くなってるみたいですね。
こんなにモノクロ関連のモノが高騰している中で、モノクロやってらっしゃるRikkieさんには頭が下がります。
投稿: なお | 2018年4月14日 (土) 15時02分
どもども、横須賀与太郎殿。
固定焦点のモノやゴルフノベルティグッズの連射モノのコンテンツは見つけたのですが、本カメラは見つからなかったですね。
こういう未知の安カメラを使うのを雅としていたのですが、フィルムが高くなると難しくなりますね。
投稿: Rikkie | 2018年4月14日 (土) 15時16分
どもども、なお殿。
ヨドバシカメラ.comを見たらマコの四つ切り10枚入りのマルチグレードが残っていたので2個買いました。これだって安くはないですが、拙僧の買える価格帯です。
オリエンタルもちょっと高いですね。やっぱりフジブロが無くなるのは痛い。
GWには妻が5日間くらいいないので、焼き予定のネガは焼いちゃおうと思います。
投稿: Rikkie | 2018年4月14日 (土) 15時18分
どもども。
マルマンと言えば私はライターが思い浮かびます。そしてライターと来ればブロニカ。ライターとカメラという組み合わせが面白い。もっともブロニカのカメラが創業者の情熱で産み出されたのに対してマルマンカメラがその他の雑多商品の一つと両者の立ち位置は全く違いますが。
投稿: 大佐 | 2018年4月18日 (水) 07時54分
どもども、大佐殿。
マルマンのライタ―とブロニカのライターの話のリンケージはコンテンツに組み込もうかと思ったのですが、長くなる割に接点が無いのでやめました。
確か善三郎さんは理想的なカメラを作りたくて資金源を得るためにライターの製造から始めましたが、マルマンにとってカメラは手広く広げた家電事業の一アイテムに過ぎませんでしたね。それが致命打になるのですが。
善三郎さんのブロニカを引き継いだ息子さんがカメラに興味が無く簡単に会社を売り飛ばしたのを善三郎さんが酷く後悔していた話は何かのきっかけでコンテンツに加えたいものです。
投稿: Rikkie | 2018年4月18日 (水) 12時53分
↑ブロニカの会社売却の件の逸話は知りませんでした。ハッセルは同でもいいのですがブロニカS2後期のものはちゃんと働いてくれましたから。すこ~し未練があるんです。きちんと絵が出てくれましたから。ハッセルは気分屋です。輸入元でも修理は心もとないとのこと。その他ハッセルの修理を売りにしているところにも頼みましたが、いまいち。スクリーンがどれもダメ。ブロニカはピントも会いやすく良く写りました。あのカメラを売ったのは失敗でしたねぇ。
投稿: 横須賀与太郎 | 2018年4月18日 (水) 20時29分
どもども、横須賀与太郎殿。
これからは曖昧な記憶なんですが、カメラ事業を継いだのが三男さんだったのですが、彼はカメラにこだわりが無かったらしいんですよね。一方で長男さんはカメラが好きでカメラにかかわる事業をしていたと記憶しています。
この辺はいい加減な記憶なので、いずれちゃんとご報告いたします。
拙僧が完全にハッセルに関心を失ったのはペンタックス645IIでそこそこのシステムを組んでしまってからですね。ブロニカS2で雅を楽しみ、実用機としてはペンタックス645IIでハッセルのスペースは無くなりました。
投稿: Rikkie | 2018年4月19日 (木) 04時38分
御意。ハッセルの、あのパッコンという音がいいという人の気が知れません。
あのレンズたちはいつでも中判の画質的欲求を満たしてくれるものではありませんでした。たまにすごい才能を見せますが、ペンタ645IIならずとも初代でも、もう勝負はついたですね。壊れやすくてボロニカなどと揶揄された初期のブロニカですが、ハッセルだって定期的なメインテナンスを受けてないとミラーがモルトの影響でずれて、ピントが出なくなるんです。クラシックカメラとして遊ぶにも、ハッセルの方がリスキーに思いますね。良心的なカメラやの中古のブロニカの方が信頼できます。
投稿: 横須賀与太郎 | 2018年4月19日 (木) 20時34分
どもども。横須賀与太郎殿。
拙僧がスタジオ撮影でも主流になればハッセルへの憧れも継続していたかもしれません。今は、ハッセルというかツアイスブランドのレンズはヤシコンで十分ですね。
ブロニカS2は15年くらい前に新橋カメラで買いました。いつかはイストに出したいと思いながらまるで壊れるよう数が無いので出す機会はありませんでしたね。
予備のブロニカS2も手に入ったし。今更、ハッセルという気分に離れません。ペンタクス645Nを使ってからはカッコいいと思っていたハッセルのスタイルングも魅力を失いました。
投稿: Rikkie | 2018年4月20日 (金) 03時34分
どもどもRikkie師匠
マイナーなカメラのことを知りたくなって検索かけると 意してプラカメに来ることが多いのです(^^)さすがと思います。フジのモノクロの撤退はびっくりですね。
いつかカラーも なくなってしまうものなのでしょうか。
ブロニカS2は今あまり出番がないですが残してあります。ベローズに アダプタを作って 大判レンズを使ったりして遊んでいたのが10年以上前。また それ やってみたいのです。
投稿: とりおた | 2018年4月20日 (金) 19時09分
どもども、とりおた殿。
マイナーなカメラはヒット率高いですね。ただ、引っ越しを繰り返したので古いページが残っているのがもどかしいところです。大抵リンクが綺麗ていますから。それでもフィルムカメラのコンテンツはほぼ更新したので、新しいページがヒットするようになるとイイのですが。
ブロニカS2にベローズという遊びは拙僧も考えました。ブロニカにはフォーカルプレンシャッターがついているのがキュートなところです。拙僧の「拾う者無しカメラ」も感材の終了・高騰とのレースでしたが、ちょっと勝ち目は薄いですね。
投稿: Rikkie | 2018年4月20日 (金) 23時53分