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2019年1月12日 (土)

カールツアイス プラナー50mmF1.4

Dscn6060「空母いぶき」という「かわぐちかいじ」さんのマンガがある。読んでいないので内容には触れないが、最近の半島との外交や海上自衛隊の航空機搭載型護衛艦の空母化と極めてリンクしているのが興味深い。もっとも、現在の「いずも」や「かが」にF-35Bが離着陸できても、それは「固定翼機運用化の実現」ではあっても空母化というのは、ちょっと大げさ過ぎるんじゃないかな。要するにメディアの左利きの方々がセンセーショナルな出来事にしたいのだろう。

Image35実際に我が国がひとまず「V/STOL機であろうとも固定翼機が離着陸できる護衛艦」 を保有するのは大いに意味があるとは思う。無論、「いずも」や「かが」をいくら空母風にしたところで機動打撃軍を編成するには至らないだろう。しかし、きたるべき「マジな空母」の登場の為に十分な運用実績、要するに訓練するのには初めの一歩として偉大なる一歩になるんじゃないかな。共産中国の「遼寧」だって練習空母という位置づけだ。

実際のところ我が国の排他的経済水域を守るとしたら空母よりも対潜水艦システムになるだろうが、何しろ「空母」という言葉の響きにはブランド力がある。耳に心地いし視覚的なインパクトは圧倒的だ。 国際観艦式だって見栄えが良い。日本の空母を好意的に受け入れるアジア諸国は少なくないだろう。空母なんて1隻では殆ど効力がないのだがタイやブラジルがひとまず空母を持っているのというのも国威発揚とか周辺国にハッタリをかますとか、そういう価値がある。

今は知らないがかつてはソビエト海軍の所有する空母に見えるモノはキエフ級にしろワヤリーグ級にしろ「航空機搭載型巡洋艦」だった。何故かというとトルコとの条約でボスポラス海峡は空母を通過させないことになっていたからだ。ソビエトやロシアが丁寧に守っているのは不思議だが、とにかくソビエトでもっともマシな造船所のあるクリミア半島のニコライエフから出向するのは空母ではない。しかし、視覚的なインパクトという点ではまぎれもなく「空母」なのでなんだ問題はないだろう。

Image114やっとカメラやレンズの話になるのだが、カールツアイスというのは十分に空母といえるブランド力がある。カールツアイスから発艦するプラナーは、さしずめ海軍型F-35Bといったところか。いや、時代的には「AV-8BハリアーII」かな。

実はコンテンツで本レンズをあまり褒めていないのだが、ハリアーIIだと思うとしっくりくる気がするな。ハリアーIIは決して「戦闘機の帝王」でもなければ「偉大なる標準」でもない。ユニークなパフォーマンスを発揮するが、運用はデリケートである。プラナーでなければ写真のクオリティが落ちるとしたら撮影者の問題だろうが、確かにハリアーIIならではの結像力や調子はあるだろう。コンテンツには書かなかったのだが本レンズは「女神さまなど宿っていないがいいレンズ」なのは確かだろう。

「空母いぶき」もブックオフで安く転がるようになったら読んでみたい。本レンズも安いうちに買いたかったが他のヤシコンマウントのレンズほどではないにしろ、ちょっと高く買ってしまったのが残念だ。

コンテンツもご覧いただきたい。

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コメント

昨日もいずもを行きも帰りも見てきました。
なんか名前を出していただいて、、、わたしは焼きませんから、もっぱらリバーサルでの判断なので、いいかげんです。

いずもに、なんか黄色い作業者が乗ってましたよ。
耐熱化するのかななんて邪推しましたね。
のどかな風景でしたのでまだでしょうが。

よくぞここまでプラナーの良さを出されましたですね。私はこんな結果を出したことはありません。
これがプラナーの良さなのではないでしょうか。
犬山編とTMAX 100編に見ました。
ガンと白と黒を分け、そこに諧調を序列化している感はすごいと思うのです。
しかしボケは汚く、線は太い。
線の太さが嫌になっちゃうんです。

買っては売って、また買っては売って。

TMAX 100変にこのレンズの顔の映し方、立体感の出し方が、見て取れるように思います。

若いお嬢様には関係ないと思うのですが皺や、ひだひだを立体的にリアルに写し出す(いや変に哲学的に立体感を出してしまうところでしょうか)。目じりの所にそれが見てとれます。

うちの爺さんの顔のひだひだの立体感(いずれも戸外ですので絞ってあります)。
個人的にはローライの75㎜/3.5のプラナーが好きでしたが、ローライのフィルムの平面性の問題で悔しい問題をいっぱいしてます。

やはり日本人は北斎や広重、近年に至っては川瀬巴水などの版画に見えるように、細密な描写に情緒を感じるように思います。
ヘキサノンなんかに手を出すのはそのためなんですが(ニッコールも嫌かなぁ、キヤノンのNFD50mm/1.4には色気を感じましたね)、材料を高価なものを使うとやはり違うですね。
これはもう、ツァイスかどうかではなく、いい素材を使ったかどうかで、Nikkorの名前を有名たらしめた三木淳がD.D.ダンカンをとったポートレートは(1949年ころだったか)、日本光学が戦前貯めておいたショットガラスなどを使ったからだと聞いたことがあります。確かにニッカ5(1955/昭和30年)についているニッコールの標準f2のダブルヘリコイドタイプは、そこまで取り立てて神がかっていなかったですね。

でも、プロにとっては作られた色は出るし、暗くなっても色崩れなく暗くなっていく、暗部の描画や、やはりすごいところもある。
ハッセル用のプラナー110/f2などは、そういう大変実用的な意味で便利で、きっちりしていて優等生でした。

欲情するような写りはしないんです。

でも25㎜が高価になっっても心配いりません。
ユーザーの方(メーカーともロックフェラーとも、西村晃ともつながりのある・・・と言ってもお客だったというだけですが、カメラ屋の店長さんでした、私は子供でしたが)が、ディスタゴン25㎜で撮った写真を私に見せて、「このレンズ、いいと思う??」とおっしゃっていました。私もパッとしないなぁと思いました。

いつもいいわけではない。当たるとすごい、、、なんてシグマの初代SD9のような言葉が当てはまるレンズ群だと思います。

しかし、定価に比例するようには思いますが、ニュートラルではないですね。
色も派手にしちゃったり、日本人好みではないところも多かったりして、とりわけヤシコンの45㎜のテッサーなどは分厚い大見得を切った写りなんかをするんですが、分厚い分良い色は出たりして。。。

35㎜の1.4なんかも、雑誌の作例やネットの作例、そもそも京セラの販売員の時、原宿に担当の方にお会いした時に各レンズを写真家に依頼した作例で、ひどいボケだねこりゃ、、、と思ったのです。
なんでメーカーは奇麗なボケを宣伝したんでしょう、ヤシコンツァイスなど絞った時に実力を出すようにも思うのですが。
Bokehという概念がないころの頭カチコチドイツ人の作ですから文句言うな。。。というところでしょう。

そこへ行くと、小林さんちや、山木さんちは柔軟性がありますね。

民生用カメラレンズとしては、ツァイスさんちよりも、山木さんちのほうが「ならぬものはならぬ」とストイックになっている感じがします。

大陸からの長征はなかなか相場的にも困ったものですが、シグマの35㎜/1.4DG など贅沢なガラスをふんだんに使っていますので、なかなかすごいです。
EOS 5シリーズで評価されることの多いレンズですが、あれはベイヤー素子とキヤノンの練りこまれた映像エンジンのたまものでしょう。情緒的ですが。FOVEON quattro素子でとると、透明度が非常に高くなり、モノクロの描画はハッセルなど到底及びもつかない画質でした。

投稿: 横須賀与太郎 | 2019年1月12日 (土) 23時04分

どもども、横須賀与太郎殿。

いやはや、ご考察深いコメントありがとうございます。

「いずも」の甲板に何かしらの作業をしていましたか。V/STOL機の噴射に対するコーティングでしょうか。ターボファンの排気熱なんて大したものではないでしょうが、やっぱりヘリコプターとは違いますからね。設計時から見込んでいたのでしょうが、何かしらのバージョンアップが必要なのでショウ。

本レンズとTMAXの親和性。お眼鏡にかかるとは流石、鎮守府諜報参謀殿ですな。コンテンツには書かなかったのですが、このスカートのひらひらの透明感は魅かれるモノがあります。ボケは褒められたものではないのですが、それはコンタックス信者に言わせれば「プラナー50mmF1.4がポートレイト撮影で適正な絞り値がある」ということでしょうか。

プラナー50mmF1.4もディスタゴン28mmF2.8も処分したのですがテッサー45mmF2.8は残しています。やっぱり使いやすいんですよね。モノクロでもフィルムを選びませんし。ディスタゴン28mmF2.8はちょっと惜しかったのですが、同様のパワーのレンズは他に有りますから。

ディスタゴン25mmF2.8の「決まったとき」の描写に惚れるのですが、なかなか決まるのは徒労が否めなさそうです。いずれにしろ買えない値段なのですが。大出血して確保しても、手持ちのスナップショットスコパー25mmF4よりも幸せな気分になりそうもないですし。

大陸の長征軍には「買う」立場としては困ったものですが「売る」立場としてはウェルカムです。稀に「無責任な共産中国人」な落札者もいますが、大抵の場合は金払いも良くて「よい商売相手」です。

マイクロフォーサーズマウントのシグマ60mmF2.8を確保してからデジ用レンズには関心が薄くなっています。最近、ポートレイト撮影もご無沙汰なんですよね。

オートニッコール105mmF2.5の優しい諧調は有名ですが、ニューニッコール50mmF1.4でもネオパンFで撮影したネガは温調で具合のいいモノでした。レンズの性能よりもフィルムや印画紙の方がレンズのぽフォーマンスに影響がある気がします。

もっとも、それらは現在では選択肢が限定的になりました。

投稿: Rikkie | 2019年1月15日 (火) 15時50分

そうそう、SSスコパーの方が幸せになれますよ。あれのファインファーなしのを安く買ってFED4Aに付けて撮りましたが、ノー問題ですね。
60㎜/2.8をご精進あそばされましたか!おめでとうございます。
3月末に仕事と書けて家族で旅行に行くのですが、その時はマイクロフォーサーズ一本でいこうと思うのですが、焦点距離と明るさではパナの20mm/1.7がベストなんですが、逆光特性、パンケーキ化したために描写も芳しくなく、モーター音もうるさく、速くリメイクしてほしいのですが、35㎜相当だとオリンパスの14㎜/1.7でしょうか。明るさにこだわらなければシグマの19㎜/2.8がベストなんですが。
あの焦点距離で1.7級とかできたらバランスの良い使いやすいレンズになると思うのですが。

焼かない人間にとっては一番重要なことが分からない。。。ポートレートなどは本当に自分の発言権がないように思います。

NEOPAN-F。。。小学生のころヤシカマットで、散々スローシャッターを切る練習をして、使いました。常用フィルムだったわけですが、今では400じゃないと心もとない、、、などとしっかり感性が年を取ってしまっています。ヤシカマットの124Gはほどほどのポートレートを撮るのにはきれいな描画です。

今回のプラナーは西洋人のような彫りの深い顔を岩のような立体感を出すのにはいいかもしれません。

投稿: 横須賀与太郎 | 2019年1月16日 (水) 12時41分

どもども、横須賀与太郎殿。

スナップショットスコパー25mmF4は幸せな気分になります。スナップには最高ですね。
スーパーワイドヘリアー15mmF4.5も興味がありましたけど、今は接近戦をやる気合もなく、手に入れても使わないでしょうね。アクロスの消滅は確実の拙僧のモチベーションを下げました。

シグマ60mmF2.8は早速、ポートレイト撮影に動員したのですが、晴天下でホワイトバランスを電球で撮影するという信じられないミスをやらかしてしまいました。RAWでも保存したので大分補正して見れる感じにはなったのですが、明らかに不健康な肌の色が残念でなりません。結像という意味で言うと、フォーカスが合った紙の毛の1本1本もキレキレで再現し、アウトフォーカスも綺麗な感じです。ただ、ちょっとデリケートでシャープすぎる気がしますね。モデルさんの写ってほしくない細かいシワやファンデーションまで写ってしまいます。DMC-G3で撮ってもこの次第なので、もっと高画素でハイビジョンなカメラだとどうでショウ。

マイクロフォーサーズの広角・標準レンズは1本くらいは欲しいのですがパナソニックの20mmF1.7がイマイチですね。オリンパスの14mmF1.7というのがキタムラのネット中古には無かったのですが痺れる値段がしそうです。拙僧は感度を上げても絞るのでオリンパスの17mmF2.8の評判が気になるところです。シグマ19mmF2.8と悩みどころですね。

フィルム写真の黄金時代に単車のレースやツーリングでネオパンFとかイルフォードのパンF50とか意外と使っているんですね。イルフォードなんて今は高くて買えませんが。

本レンズならではのマテリアルの再現性というのは確かにあるので、犬山城のポートレイトのモデルさんのように体格に恵まれた方にはフィットするかもしれないですね。
もっとも、パフォーマンスを引き出すには適切なフィルムと適切な露出の選択が必要になりそうです。

投稿: Rikkie | 2019年1月16日 (水) 16時28分

意外とGF3にプラナー50/1.4が合ったりしたら。。。八仙堂さんのでしたら安いです。

投稿: 横須賀与太郎 | 2019年1月16日 (水) 23時52分

どもども、横須賀与太郎殿。

いやいや、今となってはヤシコンマウントのレンズを新規確保して戦争をするつもりはないです。

Gのビオゴン35mmF2.8は興味がありますが、カラースコパー35mmF2.5とちょっと迷いますね。

いずれにしろフィルム写真モチベーションが上がったら考えます。

投稿: Rikkie | 2019年1月17日 (木) 10時35分

どもども、Rikkie師匠。
どのフィルムでも素晴らしい写り。
85mmで撮られたポートレートより 50mmのほうがなんとなく好きなのですが、被写体との距離がより近いからでしょうか。

コメント欄も興味深く勉強になります。レンズは奥が深い。

投稿: とりおた | 2019年1月18日 (金) 06時48分

どもども、とりおた殿。

拙僧の稚写真をご覧いただきありがとうございます。
なかなか難しいレンズですが、フィルムの特性をリニアに引き出すレンズかもしれないですね。

50mmは標準といわれますが、若干長いですね。その若干の長さが被写体との適度な距離を保つのかもしれません。
比較的寄れてパースペクティブの歪みもなく、ポートレイト撮影で使いやすいかもしれません。

投稿: Rikkie | 2019年1月18日 (金) 09時45分

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