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2019年6月 1日 (土)

リコー ”35” デラックス L

Dscn8495  サブカルチャー専門誌というとチャラいモノやゲスなモノやらいろいろとあるのだが、拙僧が好んでいたのがIT系サブカル誌の「ワイアード(WIRED)」とデザイン系サブカル誌の「スタジオボイス」だ。共通するのは「東京の風を感じるハイソリティなオシャレ感」だ。イルクーツクに生まれた拙僧の素性のコンプレックスをしばし忘れるには十分だった。上京後も「ワイアード」は一応IT系なので勤務中に暇な時に読んでいても御咎めはなかったし、どこの小さなデザイン事務所にも手あかのついていない「スタジオボイス」が置いてあった。しかし、紙媒体としての「ワイアード」は休刊になってしまった。「スタジオボイス」は今でもあるのかもしれないけど「新世紀エヴァンゲリオン」の特集を読んで大人がアニメを見ても良いものだと勘違いし、女子と見に行って凄惨な目に遭ってからは手に取っていない。拙僧が完全にアニメと決別をするのに十分だった。バカヤロー庵野、金返せ。もっとも、現在では拙僧もいい歳になったので逆に緩やかな距離を保ちながらアニメを見ることができなくもない。

Img937本カメラのスタイリングのスマートさは勿論「スタジオボイス」に十分だが、結構「ワイアード」の視点からしても注目点なのではないだろうか。「ワイアード」はIT系ではあったけどガチガチのエンジニア系専門誌ではなく、IT系に軸足を置いたガジェット好きを購買層としていた。なのでGPS付きのスズキのオフロードオートバイ「ジェベル250XL」を取り上げたり、パイを投げつけられたビル=ゲイツさんの写真が1ページを飾っていたりした。

いい感じに攻めていた「ワイアード」が、お洒落でレバー巻き上げの本カメラが掲載してあっても不思議ではない。

本カメラもシリーズとして展開していて興味深いのだが詳細はコンテンツをご覧いただきたい。 

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コメント

ぱっと見た目は質実剛健、真面目さが目に付きますがトリガー巻き上げなんか遊び心があります。リコーのカメラはどれもどこかトンガッタ所があってすきです。(カタログスペックだけのキヤノンなんかと大違い)きっとこのカメラが現役だった頃は硬派な一直線だったことでしょう。
EE?なにそれ喰えるのか?なんて感じで。
富岡レンズは使った事がありませんが噂だけは読んだ事があります。
なんだか東欧のカメラみたいにも見えてきました。

投稿: k-1!輜重兵 | 2019年6月 2日 (日) 19時27分

どもども、k-1!輜重兵殿。

なるほど東欧風の合理主義を感じますね。
或いはADOXやアルティックスの上級機であっても不思議ではないです。
キヤノネット(初代)はセレン式露出計のごり押しが決して上品ではないですよね。そのマッチョなスタイリングがチャーミングでないとは断言しませんが。

富岡光学はどうでしょうか。一眼レフカメラのレンズはいい感じですが、レンズにボディの内面処理が追いついていない個体もあるようです。

投稿: Rikkie | 2019年6月 3日 (月) 10時54分

どもども、Rikkie師匠。

わたしもエバンゲリオンまったくわからず、0号機制御できません!とか言われて 制御できんもんをなんで作ったんだこいつらバカか?とおもって詳しい人に聞くと、半分いきものらしいです。勉強しないとわからないとは大変なことだなと思いました。

富岡レンズの ほんのわずかフレアがかった描写がとても気に入りました。山を幻想的に写せそうですね。

投稿: ぺとりおた | 2019年6月 4日 (火) 17時13分

どもども、ぺとりおた殿。

エヴァンゲリオンは、まあ、ああいうものですが、プリウスにしろ横浜のメトロにしろ制御できずに時には悲惨な事故になっています。ちょっとテクノロジーに人間さんが追いついていないのかもしれませんね。個人的にはテクノロジーと人間さんの塩梅がよかったのは90年代頃までだと思っているのですが。

富岡光学というとハードルを高くしてしまいますが、半世紀以上前のモノですし日本もまだまだ何かと足りなかった時代です。

今となっては少々のフレアも味として楽しむのが吉と思います。

投稿: Rikkie | 2019年6月 4日 (火) 18時42分

カッコいいですね!!とある時代以降やたらと富岡富岡といった感じでしたね。Zeiss原理主義者や、Leitz耽美主義者のアンチテーゼとしては魅力でしたが、富岡一番みたいな感じになりますとちょっと食傷気味になります。
しかし、このスペック(3群5枚)になるとはったりより優等生的になってきますね。伸ばすと出てくる感じがなかなかいいですね。やれUVフィルターだのレンズフードだの、それこそこの当時の方はRikkieさんのコメント通り「光線状態」を選んでましたから、それはそれはありがたいカメラだったのではないでしょうか。ブランド名なども手書き感があるロゴがなんともいいですね。露出計なしの振るマニュアルカメラ、おまけに近代的でかっこいい、レンズは優等生、いいですね。すばらしいです。

投稿: 横須賀与太郎 | 2019年6月 4日 (火) 20時44分

どもども、横須賀与太郎殿。

やっぱりカッコイイですよね。スタイリングに無駄がない。それでいてトリガー式巻き上げがアイデンティティを主張しています。
そうなんですよね。トミナーとかコムラーとかコミナーを使うというのはドイツ製レンズ優性主義者に対するパージなんですよね。ドイツ人に同じレンズを同じプロパー価格で作っていろという。
本レンズのレンズを取り出してソニー辺りのミラーレス一眼につけて「銘玉の富岡光学」などというコンテンツを見ると何か凄惨な事件現場を見たような気分になります。
確かに、拙僧もモダンなスタイリングで期待値が上がって思ったより切れないなあと迂闊に感じてしまいましたが、確かに本カメラの時代というのは何でもカメラ任せにするのではなく、人間のスキル次第で活かすモノでしたね。
ロゴもセンスいいですよね。”35”とダブルクォーテーションマークで囲んでいるのも当時は中判カメラよりも35mmライカ判カメラの方が精密機械で高級品だったことを改めて発見します。「DeLuxe」の刻印も優美です。

投稿: Rikkie | 2019年6月 5日 (水) 16時25分

今日は。当機も含めてレンズシャッター機に課せられた期待は汎用機としての役割であったと思います。
F2前後の明るいレンズ、1/ 500あたりのスピードで対応、あとはデザインと部品精度や操作感覚。まだ、当時のフィルムは発展途上であり、モノクロ現像とプリント技術に左右されていたはずです。ユーザー獲得のためにライカやコンタックス系のデザインを踏むのは当然な成り行きですね。何かとマニア的には評判の悪いキヤノネットの登場で、日本の大衆機の方向が定まったとも思います。
私は富岡信者ではありませんが、レンズやメカニズムに汎神論的な同一性を持たせる掉尾を飾ったのがライカやヤシカコンタックスのレンズ論であり、あたかも富岡レンズの描写とプリントに芸術性の付加価値を持ち込んだ辺りに『新世紀的』なんだなと、いささか揶揄して眺めております。
先日、新宿西口カメラのキタムラにてコニカKD200Zなるジャンクの旧式コンデジを入手。当初はコニカ機の珍しさとシャープなデザインが気に入りました。しかし、その緩い起動性や制限の多いレンズ描写に、やがて到来するスマホを中心にして席巻してゆく新しいカメラと映像の時代が、カメラそのものを飛び越してゆく、取り残された名残と悲しみを感じます。
いくら名機と呼ばれても、中東の戦闘地域にルガーやモーゼルをサイドアームに下げる勇者は居ないわけで、時代に合わせた道具は不可欠になります。
その意味では旧レンズシャッター機や旧式コンデジで向かうスナップ撮影と、ルガーやモーゼルを所持したり射撃して遊ぶ事は同じなのですね。

投稿: HOOD | 2019年6月10日 (月) 15時06分

どもども、HOOD殿。

なるほど、汎用機という表現はピッタリですね。当時はおいそれと交換レンズなど買えるはずもなく、一台のカメラで済ますのが常識的だったのでしょう。1/500のシャッター速度で4.5cmF2.8のレンズを搭載した距離計機というのは汎用機としてもゴージャスな部類でしょうか。そもそも、撮影というのが一種の特殊技能でしたでしょうから、レンズの至らない部分など人間が対応して当然でショウ。

白状すると富岡光学のレンズで「なるほどいい感じ」と感じるのは一眼レフカメラやAF時代以降のコンパクトカメラなんですよね。
本カメラのレンズに限りませんがフィルム時代のカメラのレンズをボディからもぎ取って、ミラーレス一眼で語る富岡光学というのは、ちょっと困っちゃったな、と思わないのは難しいです。

キャノネット(初代)はオラオラ系のスタイリングとクレバーなシャッター速度優先AEを搭載し、おっしゃる通りカメラ史のベクトルを変えたマイルストーンですね。その後もライバルたちが「素晴らしいんだけど、ここだけは惜しい」という点を持っていたのに対し、キヤノネットシリーズにはスキはありませんでした。

来年あたりは本当にグアムに行くつもりでシューティングショップを眺めているのですが、ワルサーPPK/Sなんてクラシックガンに含まれるんですね。使用両にプレミアムがついています。
15年も前にバンクーバ郊外のエアショーに行きましたが「空冷星形エンジンだから」という理由で「南昌」などにわざわざ乗る方がいらっしゃいました。一方で動態保存のパーフェクトなP-51DマスタングもF15と並走飛行しており、南昌がロモのフィルムカメラだとしたらP-51Dマスタングはクラシック高級機なのでしょうか。

投稿: Rikkie | 2019年6月11日 (火) 04時46分

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