マミヤ セコールE 50mmF2
ご存知の方はご存知の通りだが、拙僧は国際結婚カップルだ。それに海外生活の経験もあるし移民の経験もある。今は落ち着いたが妻は海外出張が多かったし、拙僧も中央アジアで単車を転がすくらいの好きモノである。そんな拙僧夫婦が来年早々にモロッコに行くことになった。
モロッコもカサブランカあたりをちょろっとではない。最初から成田への堂から始まりイスタンブール経由でマラケシュに上陸。翌日はタンジェまで列車で北上。日帰りでジブラルタル海峡を渡り翌日はバスでシャウエン。1泊してバスでフェズ。流石に3泊の休息をとってマラケシュへ向かってイスタンブール経由で成田。さらに1泊して三河に向かうのだが拙僧は横浜で足止めして横浜美術館のルノワールを観る。ひょっとしたらイルクーツクにもよるかもしれない。
何だか訳が分からないが名古屋から東京を経由して青森。日帰りで函館に行って日本海側から帰ってくるようなものだと思ってほしい。
それはそれで、そういう星の元に生まれてしまったのだから仕方がないのだが、問題は食なのだ。なにしろ妻は米とキムチしか受け付けず、イタリア半周+チューリッヒの時にはキムチ麺を探す旅になってしまった。モロッコではキムチ麺も難しいだろう。それで名古屋のモロッコ料理屋に行ってモロッコ飯を試してみることにしたのだ。結果から言うとネガティブ。妻はインスタント飯にインスタントラーメン、インスタント味噌汁を可能な限り持って行く覚悟を決めたようだ。もっとも、拙僧も毎日モロッコ飯はしんどいかな。なにしろムスリムの国である。大っぴらに酒が飲めない。意外とスーパーでも手に入ることができるらしいのだが公共の場所では飲めないのだ。つまり7時間ほどの列車移動中に酒も飲めないのである。これは深刻な問題だなあ。それでモロッコ飯のジャッジをしていたのだが、我々の話を聞いていたのか遠くのテーブルの女性二人組が急に英語で話し始めたのだ。とても短い会話で終わったけど。どうも、拙僧夫婦が海外の話をするとマウントをとりたくて海外通を示威いたくなる方が少なく無い。以前も名古屋の写真フォーラムの散歩写真会で、拙僧が道に迷った中国人を片言の北京語で案内したら、周りの方々の拙僧を見る目が変わったことがある。そういうのは珍しくなく、日本人というのは海外コンプレックスがあるなあ。
そのマウントとはあまり関係ないのだろうが、本レンズはマミヤのミラクルマウントとわれるZEマウントである。とにかく、マミヤは中判カメラは保守的でプロフェッショナルなのにライカ判一眼レフカメラは安っぽく簡単にマウントを変えてきた。ひょっとしたらマミヤにもライカ判一眼レフカメラの遅れにはコンプレックスがあって、マウントを変えることで心配を回避しようとしたのかもしれないな。
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コメント
食の好みだけはしょうがないですねぇ、僕の友達筋でも、海外旅行にはヤマザキのダブルソフトを持って行くって奴がいます。食べ切ったら?売っている国にしかいかない。ってそれじゃもってくことないじゃんって。
回教徒の国はスパイスがきつくて、お醤油の国の我々にはあんまり口に合いませんが、それも冒険の1つとしてお楽しみください。(ぼくはタイしか行かないからなぁ。お金さえ出せば何でも食べられますが主に屋台料理しか食べません。その国の人とおんなじ食べ物でないと海外旅行に行く楽しみもありませんし)
最近は英語くらい小学生でも話せますが、我が国に来るYOUたちのほうがこぞって日本語お勉強してくれていますし。英語くらいアメリカに行けばこどもでも話しているって名言もございます。そんな輩のことなんか笑い話しにしちゃいましょう!
脱線しました。ぼくなんかが中学生の頃ZE-Xがちょっとかっこよく見えた時代です。おカネもなかったのと、硬派をきどってマニュアルのMXが始めてのカメラになりましたが、このレンズ接点には開発者の夢も希望も見て取れます。きっとそのまま発展して行ったらこの接点を使ってAFにもなれたかも知れませんが夢のまた夢に終わってしまったようです。今では大口径f2ですが、あの頃はf2は廉価クラスだったと覚えています。それでもこのボケかたは最近のデジタル世代では表現できないかと。MAMIYAの一眼レフ、なんだか甘酸っぱい思い出です。
投稿: K-1!輜重兵 | 2019年11月 2日 (土) 21時25分
どもども、K-1!輜重兵殿。
ヤマザキダブルソフトですか。それは嵩張りそうだし海外では入手困難なブツですね。
拙僧は新疆で単車を転がした経験があるので経験済ですが、妻は嫌悪に近い感情を持っているようです。拙僧もイケるクチとはいうモノも1週間以上滞在するので流石に連日だとへこたれるでしょうね。幸い、乾燥米が手に入りそうなのですが。
それにしても我々がレストランで中国の話をしていると中国批判の話を始めたり、バンクーバー在住時代の話をするとオーストリアにワーキングホリデーで滞在していた話など急に始めるのは、どういうことなんですかね。気にもしないのですが割と話が薄っぺらいので屈章を禁じえないです。
ZE-Xには出会っていないのですが多分、クオリティ的にもペンタックスMXだし、それなら今でも使えるだろうし後悔がなくて済んだのでは。
マミヤZEボディのコンテンツで書こうと思っていたのですが電子端子はその後、更に1つ増えているようです。多分、AF化の布石でしょうか。マミヤ645のAF化はペンタックスに比べてだいぶ遅れてテクノロジー的にも遅れていたと、なんとなく記憶しているのですが。
今ではF2は大口径ですよね。キヤノンEF50mmF1.8を仰々しく発しているコンテンツも少なくありません。あれはあれでいいレンズですが。
本レンズのアウトフォーカスな感じはフィルム時代のレンズナードな連中は、ここぞと批判したでしょうね。
確かにマウントアダプターでミラーレス一眼カメラにつけても、”親切に”画像処理してしまうでしょう。
フィルムホルダーのついたフラットヘッドスキャナーなんていうのは死んだテクノロジーですから、今のエプソンGT-X970が壊れると困りますねエ。
マミヤXEシリーズも思い出をお持ちとなると、それなりに流通したんですね。
投稿: Rikkie | 2019年11月 3日 (日) 06時52分
今晩は。このモデルさん、なかなかに良い感じです。被写体があってこその撮影機材だと思います。信頼度とも言い換えられますが、ニコン・キヤノンときてペンタックス・マミヤの中判でした。ですが、マミヤという会社に付きまとう不運と言うべきか、カメラ・レンズともに印象が薄いですね。
投稿: HOOD | 2019年11月 7日 (木) 19時44分
どもども、、HOOD殿。
モデルさんには恵まれました。なので、更にカメラの都合によるネガの失敗は悔しいですね。悔しがるくらいなら、ちゃんとした個体を使うべきなのですが。
被写体に恵まれなければ機材が転がっていても無意味です。
ブロニカもそうですが、中判カメラメーカーは実力に反して運に恵まれない所がありますね。
投稿: Rikkie | 2019年11月 8日 (金) 05時15分