2022年12月26日 (月)

ゼニット3M(黒)とゾルキーK

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直近で届いたインターネットオークションのブツ。
妻が在宅ワークの為、ロクに弄ることができなかったのだ。

どうも定期的にソビエトカメラというのはビットをいれてしまうな。
ブツは「インダスタル50 50mmF3.5」付きのブラックのゼニット3Mと「ユピチェリ12 5cmF2」付きのゾルキーK。

Dscn2773ゼニット3Mの貼り革が無惨にもはがれた状態だが、そんなことは大した問題ではない。
問題は両方ともシャッター幕が中途半端な位置で止まっていることだ。
しかし、我々のようなソビエトカメラ好きは慌てることは無い。大抵のシャッターダイヤル回転型フォーカルプレーンシャッター機というのは、シャッターダイヤルを回すことでシャッター幕を巻き上げることができるのだ。
何かのはずみで外れたシャッタ幕のストッパー(だか蹴とばしだか)はシャッターダイヤルでシャッターを巻き上げることで正常の位置に戻ったようで、ゼニット3MもゾルキーKもそれなりに安定的にシャッターが動くようになった。

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レンズは驚くことにクモリは無かった。インダスタル50は大抵の場合少しクモっており、クモっているのに不思議と写るというのがソビエトカメラの妙だからだ。無論、多少の傷や汚れはあるものの、取り立てて問題とは言えない。あっしが買ったのは精度が高く程度の良いドイツ製カメラではないからな。

ソビエトカメラらしく寒風吹く中、撮影に挑みたいものだ。

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2021年7月 3日 (土)

バルダ スーパーバルディナ

Dscn7725先送りになっていた三浦健太郎氏の「大ベルセルク展」が、9月10から池袋のサンシャインシティで開催となった。行きたいし行く。しかし、三浦健太郎氏が若くして逝去し、物語が佳境で絶筆となると足が重くなるよな。最初で最後の「大ベルセルク展」、コロナなんかが蔓延していなければ氏も観ることができた、つくづく惜しい。

それで帰京となれば散歩写真も楽しみたいのだが。コロナのおかげで拙僧の大好きな喧騒というのは随分と寂しいことになっているらしい。また、アフターコロナで賑やかになれば閑散とした上野や浅草を撮るのも思い出にもなるのだろうか。

故郷に帰っても友人たちと飲んで騒ぐというわけにはいかないろう。寂しい帰京となりそうだ。

Img362バルダというメーカーはライカ至上主義者でなくても興味のない方はてんで興味のないカメラだろう。しかし、ねじ式巻き上げのバルダマチックとか興味深いカメラを出している。それに廉価な三枚玉の写りがイイ。これがラジオナーとかになると拙僧と相性が悪いのか残念な結果になってしまう。

スーパーバルディナというとフォールディングカメラが有名だが、これはリジットのモデルである。この方がモダンで使いやすいのは論を得なない。

バルダもカメラ製造をやめてしまったが。会社は現在でも存在し光学機器も作っているようだ。

今回の帰京では拙僧の好きな海外中級機に出会えるだろうか。

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2021年2月13日 (土)

アイレス IIA

Dscn8864拙僧の単車がカワサキのW650に更新してから半月が経とうとしている。といっても、下駄替わりに街乗りばかりで、少しは遠出をしたいものだ。もっとも、拙僧の行政区も「緊急事態宣言」だったりして県をまたぐ移動に制約が生じるような世の中だ。とはいってもこの界隈は田舎だから関東に比べればおおらかだ。東京近郊では世知が無い空気がより厳しいとも聞くな。

拙僧のW650のパワーポイントはオプションも含めていくつも上げることができる。

・おおらかで扱いやすいエンジン特性とワイドハンドル

・トルクフルで90km/hくらいまでは意外と速い

・キャブ車でキック付き

・サイドバック用フレーム付き

・小気味よいサードパーティー製キャブトンマフラー

・品のいいワイドリアキャリア付き

・前後で3万円のタイヤ代

・眺めて美しい空冷フィンのエンジン

なんとも、拙僧の「キャンプツーリング」に向いた単車なのだ。

Image17 ところが、どうもスッキリしないのだ。なんだか、よく出来過ぎている。いや、理由は分かっている。ある種の美学を持っている単車なのだが、その美学が極めて「おっさん単車」なのだ。いや、拙僧も既に「おっさん」である。なので単車との相性はピッタリなのだが、なんというか「自分のパフォーマンスを越えたモノ」という感覚が無いのだ。それだって、R1-Zでピリついた走りをするのに限界を感じていたのだから納得のベストチョイスなのだが、自分が「おっさん」だと認めるのが寂しいのだなあ。

本カメラも見てくれは「おっさんカメラ」なのだが、我が国で初のブライトフレーム内蔵カメラの直属なのだ。当時としては先端技術だっただろう。「おっさん」とは失礼極まりない。

それで写りも現役なら最高なのだが、写りはやっぱり「おっさん」な感じだ。悪い感じではないのだが。

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2020年6月20日 (土)

キヤノン 50mmF2.8(Lマウント)

Dscn7713マンガがアニメになってしまって困ったなということがままある。これが実写化だと割り切れるのだが、アニメだと人間が描いたものだと思ってしまうので割り切れない。

拙僧は初期のころしか読んでいないのだが「グラップラー刃牙」というマンガがある。これは少年チャンピオンらしいエッジの効いたハードボイルドな格闘マンガなのだ。詳細は割愛することにして、「グラップラー刃牙」のアニメ化にはファン層は大きなショックを受けたのではないのだろうか。主人公の顔がまるで違うのだ。あの某カルト教団の元宣伝部トップで新たなカルト教団のトップに似た「底知れぬ不安定な青年」が「並の格闘少年」になってしまった。拙僧も大人なので分かるのだが、アニメーションという分散産業には、原作者の板垣恵介さんの絵は徹底的に向かない。良く言っても「量産化」、悪く言うと「クオリティの劣化」がなければとても納期に間に合わない。いくら作画がコンピュータ化したとはいえ、代々木アニメーション学院の新卒さんが描くには板垣恵介さんの絵はエッジが効きすぎている。

同じ「ガンダム(初代)」だって、著しく作画のクオリティが低いスタジオの話があったからな(例:ククルス・・・以下略)

それで本レンズの「テッサー型」が「ガウスタイプ」Image67の「クオリティの劣化」だと思っているわけではない。確かにコストはかかっていないかもしれないけど「ザク」の例に外れず 、「量産型」にフォーカスしてしまうリビドーというのもあるのだ。

ちなみに「銀河鉄道999」の場合はアニメ映画版の主人公の方がイケメンになっていたが。あれは金をかけられなかったアニメTV版の方が「量産型」だったのだろうか。

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2020年3月14日 (土)

コダック シグネット35

Dscn6363温暖化などといわれているが、実際、今年の冬は異例なほど暖かく、桜の咲くのも前倒しになりそうだ。個人的には桜のイメージは多面的で複雑なのだが、それでも桜祭りという行事は春のスナップシューティングの先駆けとなるもので楽しみだ。

しかし、今年はちょっと事情が異なる。例のコロナ熱で3月に行う予定だった様々な講座や催しが中止になったほか、ジムや図書館まで閉館になってしまった。3月に控えていた友人の結婚式も延期になってしまい、まだ箱も用意できていないようだ。健全なのは屋外で行うサバイバルゲームくらいだが、これも客の集まりはイマイチのようだな。

Image18拙僧の行政区の公式な発表はまだだが、上野や東京の各地の花見スポットが軒並み花見の中止、或いは自粛となると散歩写真もツマラナイものになりそうだ。いや、別にレジャーシートのプロパンガスボンベまで持って来て酒で宴会なさる方を撮りたいとは思わないのだが、屋台街とその喧騒というのはキャンデットフォト好きとしては好ましい被写体である。

勿論、拙僧が妻と平日の土手の上でおにぎりをほおばるのには問題ないだろうが、スナッパーにとっては寂しい春になりそうだ。

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2019年11月30日 (土)

ツアイスイコン コンテッサマットSE

Dscn1268PayPayフリマというのがあるのだ。拙僧は保守派のレイトマジョリティだからxxPayというのは嫌いなのだが、11月の初めから「送料無料キャンペーン」を行っていたのだ。期間は1カ月。これは相当な福音で、拙僧の師団の深刻な不良債権はサバイバルゲームで使えないようなアンティークトイガンなのだ。まだ、ハンドガンなら処分できる可能性があるのだが長物のライフル、具体的には「デタッチャブル サンダーボルト888MkII」とかになるといくら安い値段をつけても送料がネックとなって売れない。一時期、デタッチャブルの組み立て式ライフルにはまったことがあって、そういうトイガンは多いのだ。それなりにアンティークトイとして粘れば売れそうなものだが、採算なんて度外視である。とにかく、ヤードのスペースを開けなければなら亡い。ハンドガンだって単価が安いから処分には送料がネックになる。それで千里馬精神で投げ売りしていたのだが、突如11/18に「送料無料キャンペーン」は終了となってしまった。どうも、PayPayフリマが想定していた送料負担が上限に達したらしいな。残念ながら不良債権がいくつか残ってしまったのだが、割と売り切ることができたかなあ。

Img605その間、カメラ・レンズは粛清の対象にならなかった。こういうブツは大抵の場合はサイズ60で収まって売れるからな。もっとも、一時期のように単焦点レンズならまずまず売れるということは無く、135mm以上の中望遠、望遠レンズは動きが鈍い。レンズアダプターでミラーレス一眼につけても使いづらいからかな。

本カメラのような輸入中級機も値段は寂しいものの買い手がつかないことは無い。

現在、絶賛風邪をこじらせ中なので師団を動かすことができないのだが、そろそろカメラ・レンズの粛清も再開かな。

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2019年8月10日 (土)

キヤノン A35デートルクス(ナイター)

Dscn9552ナムコの黄金時代の名作は「ディグダグ(DIGDUG)」や 「ゼビウス」など多々ある。しかし、埼玉の辺境であるイルクーツクには正規品は届かず「ジグザグ(ZIGZAG)」や「ザビオス」だった。当時はゲームセンターなどという不良のたまり場とされていた(イルクーツクでは)から、怪しいTVゲームに著作権の余地などなかったのだろう。

それにしても不思議なのはオープニング画面は、意匠は似ているものの「ジグザグ」にしろ「ザビオス(あるいはバトルス)」のモノだった。今のようにOSやマザーボードシステムが共通化している時代では無い。ひょっとしたらROM基盤からインターサーキットエミュレータで機械コードをデコードして再プログラムしたのだろうか。そういった「まがいもの」の中にはオリジナルには存在しないアイテムやオプションが追加されていたものもあった。そこそこ大変な仕事のような気がするな。そういう「まがいもの」でも届けば嬉しかった80年代のイルクーツクである。

Image41世界初のスピードライト(フラッシュ)搭載カメラの「ピッカリコニカ」や世界初のAF搭載カメラの「ジャスピンカメラ」が登場した時にも、かなり模倣に近いカメラが一流光学機器メーカから登場した。しかし、キヤノンは冷静だったようである。

ひょっとしたらハウネルに金を払うのが嫌だったのかもしれないが、「ジャスピンコニカ」と時期を同じく距離計連動機とスピードライトを組み合わせた本カメラがキヤノンから登場した。当時のAFユニットはフォーカスエリアも4点くらいのおおらかなものだったし、距離計がちゃんと使える方なら、本カメラの方が正確なフォーカシングが可能だった。

カラーの発色もモノクロの艶やかさも素晴らしいレンズを搭載する。

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2019年6月 1日 (土)

リコー ”35” デラックス L

Dscn8495  サブカルチャー専門誌というとチャラいモノやゲスなモノやらいろいろとあるのだが、拙僧が好んでいたのがIT系サブカル誌の「ワイアード(WIRED)」とデザイン系サブカル誌の「スタジオボイス」だ。共通するのは「東京の風を感じるハイソリティなオシャレ感」だ。イルクーツクに生まれた拙僧の素性のコンプレックスをしばし忘れるには十分だった。上京後も「ワイアード」は一応IT系なので勤務中に暇な時に読んでいても御咎めはなかったし、どこの小さなデザイン事務所にも手あかのついていない「スタジオボイス」が置いてあった。しかし、紙媒体としての「ワイアード」は休刊になってしまった。「スタジオボイス」は今でもあるのかもしれないけど「新世紀エヴァンゲリオン」の特集を読んで大人がアニメを見ても良いものだと勘違いし、女子と見に行って凄惨な目に遭ってからは手に取っていない。拙僧が完全にアニメと決別をするのに十分だった。バカヤロー庵野、金返せ。もっとも、現在では拙僧もいい歳になったので逆に緩やかな距離を保ちながらアニメを見ることができなくもない。

Img937本カメラのスタイリングのスマートさは勿論「スタジオボイス」に十分だが、結構「ワイアード」の視点からしても注目点なのではないだろうか。「ワイアード」はIT系ではあったけどガチガチのエンジニア系専門誌ではなく、IT系に軸足を置いたガジェット好きを購買層としていた。なのでGPS付きのスズキのオフロードオートバイ「ジェベル250XL」を取り上げたり、パイを投げつけられたビル=ゲイツさんの写真が1ページを飾っていたりした。

いい感じに攻めていた「ワイアード」が、お洒落でレバー巻き上げの本カメラが掲載してあっても不思議ではない。

本カメラもシリーズとして展開していて興味深いのだが詳細はコンテンツをご覧いただきたい。 

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2019年4月27日 (土)

キヤノン キヤノデートE

Dscn4627_1 今回の主人公は先ほどの名古屋中古カメラ市戦争から派生したレモン社名古屋店攻略作戦で確保したキヤノデートEだ。しかし、画像を見て「おや?」と思う方は少なくないだろう。実は、この物件は後裔機のキヤノデートE-Nである。マイナーチェンジと言っていいくらいしか違わないのだが別物なのは確かだ。実は拙僧はそれに気付かず、コンテンツも作ってしまった。 

Dscn0318 本当のキヤノデートEはこちらである。実際に撮影したのはキヤノデートEなのだが、コンテンツの枕に表示する画像にキヤノデートEとキヤノデートEーNが混ざってる。拙僧の眠たいコンテンツの事なので穏やかな目で見ていただきたい。

Img431  もう一つ思い込みなのは、本カメラはニューキヤノネット17QL/ニューキヤノネット28のサブクラスという位置づけだと思い込んでいた。しかし、実際はニューキヤノネット17QLよりも若干高いくらいだ。最初、拙僧は不思議に思いつつもコンテンツを書いていた。しかし、自分で書いていて全く評価していなかったのだが、本カメラは量産品としては初めてフィルムに日付を写し込むデート機能を搭載したカメラなのである。今となっては邪魔くらいに思っているデート機能だが、当時はパイオニアであり市場を沸かせたに違いない。それに気づいて。一度は完成させたコンテンツを全面的に書き直している。無知と思い込みと相手に対する無理解は罪だ。戦争なら本土を空襲されまくるくらい負けているだろう。

ちょっとちぐはぐなコンテンツになっているかもしれないのだが、写りは素晴らしいカメラなのでコンテンツもご覧いただきたい。

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2019年3月16日 (土)

キヤノン キヤノネット(初代)

Dscn7523拙僧のコンテンツは資料性の高さを目指したものではない。なので「テンで間違っているよ」ということは多々ある。それでも、日本では少ないソースを海外に求めて、そのカメラの歴史的なポジションやクラス的なポジションを重要にして書いているつもりだ。

そういうコンテンツを書いていると、どうしても登場するマイルストーンのようなカメラと言うのが多々存在する。例えば一眼レフカメラを語るとなればニコンFを避けることはできずハーフ判を語るとなれオリンパスペンを抜きにしては語れない。そういう意味で言うとライカM3なども代表格なのだが、コンテンツを書くために買うというのはないな。

Img218そういう意味で言うとキヤノネット(初代)というのもカメラ史の中では重要なポジションである。なにせ、本カメラの登場で辛うじて頑張っていた中小メーカーが軒並み消滅してしまったからな。

そういうマイルストーンになるようなカメラは、その前後のコンテンツとリンク付けするようなもので、さっさと取り上げた方が説明も楽だしSEO対策としても都合がイイだろう。しかし、拙僧はあまのじゃくなので、そういうカメラを持っているのに優先して使うのは大胆に合理化したチノンの3枚玉だったりするのだ。

本カメラも持っているだけで使っていないと思っていた、ちゃんと使っていた。なので急いでコンテンツを作らせていただいた。

どうか、御笑覧いただきたい。

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