第4回クラシック&中古カメラ掘り出し市名古屋ジャンク市会戦
我が第88遊撃師団(遊撃は称号で実態は諸兵科連合)は本年春に名古屋で勃興した中古カメラ市戦争の初日に参戦した。辛くも要衝「キヤノンVI-T」を制圧したものの、その損害は無視できないモノであった。当初は戦果よりも出血を抑える起動防御を主軸とした作戦だった。しかし、戦争の潮目であるジャンク市制圧作戦には参加が叶わないと判断し、ごり押しで戦果を急いでしまった感があった。 何故なら敵の帝国同盟はジャンク市を週末に移動するという戦略的な焦土作戦を行っていたのだ。これは多くの共和国連合のジェントリには都合がよいモノの、拙僧のような平日に都合がつくナガレモノにとっては都合の悪いものであった。何故なら週末は師団長兼妻の目が厳しく、佐官で戦時副師団長の拙僧が師団を動かすには極めて制約が大きかったのだ。時は桜花の盛り。師団長兼妻からすれば「お花見ピクニック作戦」が最優先であり、とても大粛清の嵐の中「ちょっと中古カメラ市に行ってくるね」などとは発言できないのが現状だったのである。
ところが師団長兼妻の方から吉報が届いた。金曜日に午後半休を確保し「お花見ピクニック作戦」を前倒しするというのだ。しかも、土曜日は「ゴルフ初心者レッスン作戦」の為、駐屯地を留守にするという。拙僧麾下のレドビキは色めきだった。速やかに予備の部隊を動員し第二梯団を編成して戦地「マツザカヤ高地」へ向かったのである。
しかし、やはり早急な動員はタイムスケジュールに響き、拙僧の師団が「マツザカヤ高地ヤバチョウ境」を超えたのは作戦発動時刻を7分も過ぎてからだった。各地のジャンク籠は血気盛んな共和国連合の先遣隊にて極端に消耗している状況だった。
アルコ35(オートマット難) ・・・ 3800円
マミヤ16 ・・・ 2500円
フレクサレット ・・・ 2000円
ポケットフジカ600 ・・・ 500円
APSコンパクトカメラx3 ・・・ 100円x3
ファインピクスS2プロ ・・・ 2000円
パワーショットG6(バッテリー、2GBコンパクトフラッシュ付き) ・・・ 1000円
SDHCカード(16GB) ・・・ 500円
SDHCカード(8GB) ・・・ 500円
xDピクチャーカード(2GB) ・・・ 500円
コンパクトフラッシュ(4GB) ・・・ 500円
SDHCカードは地味に嬉しい戦果だった。何故なら師団の先遣隊の装備であるパワーショットE1にSDカードを装填するのを忘れていたのだ。なので、現地調達となったのだが、意外と中古カメラ市で中古記録メディアを確保するのは難しく、発見したのは幸いだった。もっとも「記録画像未削除」と注釈が書いてあったものの、本当に画像が残ったままなのはいかがなものかな。
アルコ35はちょっと前だったら、あまりジャンクで転がっていないブツだろう。あるいは転がっていても速やかに迎撃されてしまうスイートな敵機だ。拙僧の遅れた師団偵察隊がアルコ35を発見したのは既に会戦開始から20分は経過した後なので、何故、このような獲物が残っているのか不思議だった。いじってみたら動きそうなので確保。開戦初日に確保した期限切れカラーネガを装填してスナップシューティングをしたのだが、なるほど時折巻き上げた後にシャッターが切れない場合がある。途中で気づいたのだがオートマットのギミックが上手く動作せず、シャッターチャージレバーのチャージが不十分な状態であることが分かった。鏡筒にはチャージレバーが露出しており、不十分の場合は容易に確認でき、また、その場合は容易にマニアルでチャージできたので問題なしだ。現像すると、時折、二重露光しているコマがあるのだが、これがオートマットの不具合を原因しているのかは分からない。それでも、ひとまずシリアスでないスナップシューティングには問題なしだろう。
時を戻すのだが、最初に確保したのはフレクサレットだった。これは簡単な動作チェックとレンズの具合だけチェックして速やかに確保した。何かしらの不具合があったとしても損害に見合った価格帯でネットオークションで捌けるだろう。色めきだったのは偵察隊のBRDM2の目の前に急に現れたファインピクスS2プロなのだ。これには拙僧の師団は色めきだった。ちなみに、このジャンク籠の領主「イトーカメラ帝国」は食わせ者で、ジャンク籠が空いてくると隣の5000円ショウウィンドウのブツを次々とジャンク籠に送ってくるので気が抜けない。無論、拙僧は即座に迎撃した。この種のブツは動作チェックなんてできないし、目で見たダメージがなければゲット。動かなければそれだけの話だ。走りだしたら何か答えが出るだろうなんて、拙僧もあてにはしていないのだ(by SHOUGUN)
ファインピクスS2プロは「動いた」とだけ報告したい。そのハニカムCCDで描くアニメ絵のような画像はとても興味深いが話が長くなるので割愛させていただきたい。
ホットなブツといえばマミヤ16である。過去に何度も接敵していたのだが、いずれもカートリッジが入っていなかった。今回のブツは入っていたのだ。今更、120判フィルムを16mm幅にカットするかというと微妙だけど、現像ベルトも自作してあるし夢を残さないとな。
またしても拙僧の師団は大出血により当面は組織的な運用は不可能になった。しかし、自粛・中止の世の中での催しというのは少なく、拙僧も憂さを晴らさせていただいたというのが現状。
早急に金策を練る必要があり、兌換性の高いカメラ・レンズやサバイバルゲーム用の電動ガンを処分する必要があるが、世間の緊急事態ぶりに比べたら大海に跳ねる小魚である。
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