2023年4月11日 (火)

アグファ ジレッテ タイプ5

Img_0151過日、とあるSNSで自称マンガ家指導者さんが「CPUはiCore3、メモリは4GBの安いパソコンを毎年買い替えるのが最も効率がイイ」とおっしゃっていたのだ。それで、メモリはせめて16GB、13万円くらいのパソコンなら3~5年は使えますよ、とコメントを書いたら「中途半端な知識で笑いました。私のコメントを二度と汚さないでください」とリコメントがついてしまったな。「オタクの安物買いも、結構笑えますよ」と書こうと思ったがやめた。こういう「しあわせさん」とは金を払っても関わったらSNSはバカをみるからな。「汚さないでください」で、彼女のマンガ家指導のスタンスが分かる。ああいう、撒き餌パソコンを買う方がいらっしゃるのかと不思議だったのだが、喜んで買って毎年買い替えるのだからメーカーとして嬉しいよな。引っ越しとか面倒くさくないのかねエ。

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パソコンには「安物買いの銭失い」というのがあるが、カメラの場合は高いからいいというモノではない。むしろ、使いもしない機能に金を払って結果的に「銭失い」になるケースも、AF一眼レフカメラ時代にはあった。ああいうのもメーカーとしては嬉しいだろう。

しかし、カメラというのはちゃんと遮光して、適切な速度のシャッターが開いて、それなりのレンズがついていれば、あとは巻き上げノブとか最低限の装備で写真は撮れる。旧世紀だと「xx年の8枚玉でないと俺のサービスプリントが曇る」と本気で思っていた方もいたが、拙僧個人は3枚玉でも十分楽しいな。

もっとも、その数十万円の8枚玉をわざわざミラーレス一眼につけて、デジ用レンズに最適化した処理エンジンをよそに「フィルム時代のレンズには設計の古さから趣がある」なんて言っているんだから、それも「しあわせさん」な話だ。

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2023年2月 4日 (土)

ビビター28mmF2.8(FDマウント)

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ビビターというブランドは一度消滅したと思っていたのだが、どっこい今でもデジカメ用交換レンズをビビターブランドで販売しているようだ。その供給先は韓国のサムヤンや共産中国のレンズらしい。サムヤンなんて、フィルム時代は酷い出来のレンズやコンパクトカメラだったが、今では日本製レンズと比べ物になるらしいのだ。技術立国日本も遠くなりけりである。

Image13ビビターとは北米のカメラ用品を扱うブランドとして広く知られていた。概ねの評価というのは「ちょっと足りないけど一定の品質を保証する」というもので、ライカやニコンのレンズでないと写真が曲がるという気の毒な方には用が無かったけど、一般的な労働者にとってはリーズナブルにパフォーマンスを発揮する。サイドキックフレンドだった。

その一定のクオリティを下支えさせたのが日本製レンズとカメラだった。トキナー、トミナー、キノ、コシナ、ペトリ、オリンパスなどと、その名はいとまがない。

ブランディングホールディングスに買われ再興したビビターブランドが韓国や共産中国のレンズで支えているとうのは、ちょっと寂しいけど時勢だろうか。日本では展開しているかどうか知らないけど、ビビターはカメラ用品に留まらず、ドローンや小型家電にまでブランドを広げているようだ。勿論、それを下支えしているのは韓国製品や共産中国製品だろう。

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2023年1月24日 (火)

タムロン 100~300mmF5~6.3(Fマウント)

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フィルムカメラ時代、最も不遇だったのがAF望遠ズームレンズなのではないだろうか。軽く軽薄でプラスチックボディ。うるさ方のカメラ爺が「わしのニコンF(ペンタプリズム)につけられたら穢れが移る」と本気で思われていた。そういう爺が既に人生を卒業しているから、こういうレンズも少しは報われるのではないだろうか。

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まだデジタル一眼レフが黎明期を脱していない頃には、この種のレンズが値上がりしたことがある。つまりデジタル一眼レフ用のレンズは高いのでフィルムカメラ用のレンズで凌ごうというわけだ。実際、当時に不良債権になっていたレンズを数本処分した。しかし、本レンズはAFの連動もカプラー式だし、デジタル一眼レフ用のズームレンズの値段も落ち着いたので再び不良債権化している。

本レンズをどのようの手に入れたか忘れたが、多分3000円くらいじゃなかったかな。今じゃ高い値段である。実際、拙僧もD70とかD70sで撮影した画像しか残っていない。こういうレンズを使いたくて、いまだにポートレート撮影にもD70を動員するのだ。

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2023年1月13日 (金)

コダック VIGILANT SIX-20

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中古カメラ趣味が高じてくると、戦前レンズに関心を持つものだ。もしも、あなたが簡単に戦前エルマーを手に入れることができるのであれば幸いである。しかし、レンズだけ戦前では物足りない。あるいは、そのような引当金は簡単に工面できないという方には、戦前のカメラをいっそ買ってしまうという選択肢もある。

ここだけの話、戦前の交換式レンズをミラーレス一眼につけるのは、まだお好きになればよいという感じだが、戦争を生き残った貴重なカメラのレンズだけもぎ取ってミラーレス一眼で遊ぶというのは嫌悪感を感じざるを得ないな。

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戦前のブツというのは国産カメラであれば、なかなか難しい戦闘になるが、とりわけ完勝したアメリカ合衆国だと程度の良い物件が残っている。大抵の場合はボックスカメラかボックスカメラ同様のボーイズカメラだが、丹念にネットオークションなどを閲覧すると念願のブツに引っかかる可能性は高い。一時期、それなりに値段のついた中判フォールディングカメラだが、最近はさっぱりだ。一方で、この種の値付けの難しいカメラは中古カメラ店では場所ふさぎになっているか、えらく高い。

やっぱり高湿高温の夏を向かる我が国では蛇腹のような生きたマテリアルの保存には向かないのだが、北米のモノは保存状態のよいものがあるようだ。

いつでも転がっているものではないので根気よく探したい。

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2022年12月30日 (金)

冬季大名古屋中古カメラ市戦争報告

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名古屋の中古カメラ市に行ってきた。とは言えジャンク拾いのあっしの出る幕ではないようだ。ミノルタP’sが8800円じゃジャンクコーナーは成り立たない。
綺麗なFD300mmF4が5000円で転がっていて興味があったが、最近はポートレート撮影の機会も減ってスルー。韓国製の14mmF2.8(Eマウント)というのも惹かれたけど、デジカメでMFするのは面倒なので考えた末に手放した。

確保したのは本の他は下記の通り

キングのフィルムローダー ・・・ 2800円
テフノン28mmF2.8(Fマウント) ・・・ 3000円
コダック ポニーII ・・・ 3000円
テレコン(Fマウント) ・・・ 100円

Dscn2724 フィルムローダーは本気で使うというよりは、手持ちのと比べてボロな方をネットオークションで放出するつもり。
テフノンは同じ値段のペンタックスA28mmF2.8と大いに迷ったが、若干ペンタックスのコンディションに難がありテフノンにする。両方買えばという悪魔と闘ったな。
ポニーIIは裏蓋が開かず、何人もの方々が挑戦した後がったのだが、爪を割ってあけることができたので確保。同じブースに120判ボックスカメラが2000円であって気になっていたのだがタッチの差でご老体に奪われる。水ものだしな。ああいうボックスカメラは持っていて行方不明なので増やさないのは良かったのかも。
テレコンはテレコンとして使うつもりはなく、ボディキャップとリアキャップが欲しかっただけ。

帰宅後、バックを開けようとしたら妻が帰ってきて大いに焦ったな。

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2022年12月26日 (月)

ゼニット3M(黒)とゾルキーK

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直近で届いたインターネットオークションのブツ。
妻が在宅ワークの為、ロクに弄ることができなかったのだ。

どうも定期的にソビエトカメラというのはビットをいれてしまうな。
ブツは「インダスタル50 50mmF3.5」付きのブラックのゼニット3Mと「ユピチェリ12 5cmF2」付きのゾルキーK。

Dscn2773ゼニット3Mの貼り革が無惨にもはがれた状態だが、そんなことは大した問題ではない。
問題は両方ともシャッター幕が中途半端な位置で止まっていることだ。
しかし、我々のようなソビエトカメラ好きは慌てることは無い。大抵のシャッターダイヤル回転型フォーカルプレーンシャッター機というのは、シャッターダイヤルを回すことでシャッター幕を巻き上げることができるのだ。
何かのはずみで外れたシャッタ幕のストッパー(だか蹴とばしだか)はシャッターダイヤルでシャッターを巻き上げることで正常の位置に戻ったようで、ゼニット3MもゾルキーKもそれなりに安定的にシャッターが動くようになった。

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レンズは驚くことにクモリは無かった。インダスタル50は大抵の場合少しクモっており、クモっているのに不思議と写るというのがソビエトカメラの妙だからだ。無論、多少の傷や汚れはあるものの、取り立てて問題とは言えない。あっしが買ったのは精度が高く程度の良いドイツ製カメラではないからな。

ソビエトカメラらしく寒風吹く中、撮影に挑みたいものだ。

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2022年10月18日 (火)

ニコン Aiニッコール85mmF2

Dscn4745かつてライカ判カメラでポートレイト撮影にもっとも向いたレンズが85mmだとされた。なので同じ中望遠でも105mmとか135mmよりは割高な値付けになっていた。最近のデジカメ事情はよく知らないのだけれども、ひょっとしたらライカ判撮像素子のミラーレス一眼でポートレイト撮影の主力は今でも85mmなのかもしれない。

85mmF2というのは比較的フレンドリーな価格帯だったが、それでもそれなりの価格帯だった。あまりジャンクとかバーゲンとかでは出ないレンズだ。もっとも、主力は85mmF1.4で、お金を捨てたいブルジョワの爺とかは喜んで京セラコンタックスのゾナー85mmF1.2にしてケースから出さなかった。そういう意味でいうと85mmF2というのはスリムで軽いし何しろ戦闘的なので実際の撮影では効果を発揮した。

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拙僧は長いこと85mmという焦点距離は手が届かずにいた。それで困ったかというとオートニッコール105mmF2.5やらAiニッコール135mmF2.8で困ったことは無い。しかし、無いと憧れは募るものだ。

Hオフで見かけた本レンズは6000円台と85mmF2の割には安かった。安いのには理由があって前玉に目立つ傷がある。もっとも、拙僧は前玉の傷の一つや二つで写真が曲がるという連中は信用していない。バトルダメージがあってこその戦闘的な撮影が可能なのだ。見た限り傷以外には不具合無しだったので拾い上げた。

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2022年9月23日 (金)

ニコン AiAFニッコール50mmF1.8D

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あの、我々のニコンが厳しい戦いを強いられているようなのだ。かつての「キヤノンと比べると分が悪いなあ」という程度ではなく、激戦区で秀でているのはソニーのようで家電メーカーのパナソニックもミラーレス一眼は苦戦しているらしい。やはりマイクロフォーサーズはライカ判フルサイズの前に足を止めたのだろうか。

拙僧も聞きかじりなのだがソニーはムービーカメラで培ったノウハウをスチルカメラにもふんだんに盛り込んでいるのだ。いや、スチルカメラというのは正確ではない。今、カメラに求められているのはYouTubeに親和性の高い動画カメラなのだ。ソニーのαはそこが秀でているらしい。実例を挙げると、ユーチューバーが商品を手に取る。そして、床に置くとニコンやその他のカメラは全景から近景へのスムーズなオートフォーカスの追随がソニーに劣るというのだ。これはムービーカメラならではのフォーカスの移動のノウハウであり、他のメーカーが及ばないらしい。

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それで我々が困っているかというとそうでもない。拙僧のモデル撮影仲間がもっぱら使用しているのはデジタル一眼レフや旧式のミラーレス一眼である。拙僧個人は*istDLとかD70で写真が曲がるとは思っていないからな。600万画素級くらいの撮像素子の方がモデルさんが写って好ましくないモノが大体しか写らないから都合がいいくらいだ。

もっとも、そんなことが言えるのはニコンがひとまず体裁が整っているからで、民生カメラ終了とでもなれば時代が一つ終わるな。

本レンズはAF用レンズで、既にデジタル一眼レフが登場した頃のレンズだが、勿論フィルムカメラでモノクロネガを通してもパフォーマンスは素晴らしい。

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2022年9月 1日 (木)

ヤシカ ML42~75mmF3.5~4.5(ヤシコンマウント)

Dscn6974なんだかえらく久しぶりの更新になります。

なんで本ブログが開店休業状態になってしまったかというと3つの理由があります。

1つ目はコロナで祭りや素人モデルさん撮影会など撮影の機会が激減してしまったこと。時折、街スナップなどをしているのですが、不要不急の外出に白い目をむけられるようになって、嫌になっちゃたんですよね。

2つ目はインスタグラムを始めたこと。インスタグラムは続ければ続ける程、フォロワーさんが増えるので、ちょっと他のしいんですよね。

3つ目はカメラやレンズで検索しても引っかかりづらくなったこと。これが拙僧のコンテンツがつまらなくて、他の面白いコンテンツが活発ならばやり甲斐もあるのだけど、引っかかるのはネットオークションや海外の通販サイトだったりして、肝心の実のあるコンテンツがひっから亡くなったのだ。そういうのってモチベーションを下げますよね。

とりわけ3つ目の理由というのが深刻でブログ+コンテンツという拙僧の活動モデルを失い、ブログからインスタグラムへとモチベーションが流れたんですよね。

しかし、ペースを週1にするのか隔週1にするのかは決めていないのですが、ブログをさいかいすることにしました。理由は気づくと長い文章の構成能力がだだ下がりになっていたんですよね。インスタグラムにしろmixiにしろボリュームのある文章を後悔する場所でないですよね。なので、アクセス数がピーク時の何分の1になるのかわからないのですがブログを再開することにしました。

どうかお付き合いいただければ幸いです。

今回はヤシカブランドのヤシコンマウントのレンズです。今やヤシカという会社がカメラを作っていたという話題は、戦前の文学を語るようなモノだと思うのですが、だからこそ価値があるのではと話題に取り上げました。

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2021年6月18日 (金)

三協光機 スーパーコムラー200mmF3.5

Dscn2436随分過日になるのだが「ベルセルク」などの著名で有名な三浦健太郎氏が急逝した。54歳。あまりにも早すぎる。これで「ベルセルク」は絶筆になってしまった。ガッツとキャスカが笑う日は来ないのかよ。あまりにも悲しすぎる。思えば「ベルセルク」と出会ったのはアニマルハウスで高校生の頃だった。その後、掲載紙に恵まれず、何度も掲載紙を変えながら連載を続けてきた。今度ばかりは続くことはあり得ない。気づけば三浦健太郎氏とあっしは年齢で6年しか違わなかった。高校生の頃の拙僧からすれば6歳年上というのは大人だが、今となっては同輩と変わらないよ。

コムラーというブランドは中古カメラ・レンズを好む方なら知らない方はいないだろう。その消滅に関しては謎が多い。Lマウントレンズから映写機用レンズ、大判用レンズまで幅広く活躍したコムラーの消滅も、当時は惜しまれただろう。

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