2019年7月27日 (土)

タムロン SP AF90mmF2.5(旧、Fマウント)

  Dscn5665もっぱら関東圏のAMラジオしか聞かない拙僧なのだが、東京だか川崎だかでアルフォンス・ミュシャ展をやっていたらしい。いや、現段階でもやっているのかな。そのCMのBGMが一時期「GLIMSPANKY」だった。何故?ミュシャのモチーフである「力強い女性像」がダミーロックと重なったのだろうか。もっとも、その後に平凡で重厚なクラシックにBGMが変わっている。

Img275 タムロンの90mmポートレイトマクロといえば、それほど掘り下げた感じでないカメラ・レンズ好きも知った存在だ。概ね好評だろう。ところが、本レンズは意外と安く売っている。何故かというといわゆるAF-DのFマウントレンズでシャフト式カップリングのボディでしか使え無いからだ。勿論、ほとんどのニコンのフィルム一眼レフカメラでは制約無く使用がかのうだがデジタル一眼レフカメだと困ったことになる。

そういう事情で、拙僧もジャンク籠で2000円で拾ったレンズだが、そのスッカラカンな樹脂製外装に反して、トライXをつめてガンを構えた「力強い女性像」を描写するには十分なクオリティだ。

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2019年7月 6日 (土)

旭光学 ペンタックスES

Dscn2296拙僧の妻が会社の何周年かのイベントを企画しているのだが、コムロファミリーの某Tというユニットを呼ぶそうだ。かなりの予算をぶち込んで箱も用意したのだが今更、某Tと思われるかもしれない。しかし、コムロファミリーが輝いていた90年代というのは会社を形成する 上級社員や下級管理職にとって青春時代を共にしたサウンドである。拙僧だって聴いていた。スキーやマリンスポーツではなくてエンデューロへ向かうハイエースの中だが。上からは叩かれ、下からはつき上げられる一番ストレスフルなポジションの方々にフィットし予算的に都合がイイのが某Tなのだろう。

まだパソコン通信の時代、ニフティサーブのクラシックカーフォーラムで定義していた「クラシックカー」というのは生産終了後の10年が経過することだった。20代前半の拙僧からすれば10年も前にカタログ落ちした自動車はクラシックというのは大げさにしろセミクラシックくらいの認識はあった。ところが21世紀も20年に至ろうとする現在、拙僧の四輪は97年式のユーノスロードスターNA8だし、単車は90年式のR1-Zだ。29年落ちの2st車というのは自分で言っていて笑ってしまう。工業製品でいえば90年代のシロモノはクラシックなのかもしれないな。コムロファミリーや某Tをクラシックと冠するのは失礼だし妥当ではないと思えるが。

そういう意味では拙僧とほぼ同世代の本カメラはクラシックカメラといえるだろうか。人間の方もだいぶクラシックな感じだが。

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2019年3月23日 (土)

旭光学 ペンタックスSP

Dscn6699今回もカメラ史において重要なマイルストーンである。というか今更って感じだな。しかし、実際のところ、後年のコシナのベッサフレックス(新)は別として、安心して使えるプラクチカマウントのボディとなるとペンタックスSPシリーズということになるんじゃないだろうか。意外と本家の東ドイツ製のプラクチカは使える可能性が高いけど、ソビエト製となると撮影自体がおみくじでも引いているような楽しさになってしまうし、ヤシカはダメだ。フジカもモノによっては使い物になるのだが、急激にコストダウンが露わになってしまっているのでイマイチ戦場で背中を任せられないな。オリンパスFTLとか色々あるだろうが、やっぱりペンタックスSPシリーズの安定感にはかなわないだろう。

Dscn1592なので拙僧は本カメラの事を「一眼レフカメラの標準器」としたい。様々な意見がおありだろうが、拙僧は本カメラが大衆機として広く浸透した点に重心を置きたい。確かにニコマートFTNは良くできているが、当時、気さくにニッコールレンズが買えただろうか。

そういう大衆的な愛好家が多いからかペンタックスSPシリーズには蛇革のブツが時折散見できる。これがペンタックス(旭光学)の純正サービスなのかショップカスタムなのかはわからないけど、庶民に近いペンタックスとはいえ、高価なものには変わりなかっただろうから、何かと見栄を張りたくなっちゃうのかな。三河にも多そうだ。

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2019年2月 2日 (土)

タムロン 19~35mmF3.5~4.5(Fマウント)

Dscn6013本レンズは2004年ごろに棚ずれ新品で確保したものである。価格は半値で1.5万円程度だったと記憶する。当時はデジタル一眼レフカメラも撮像素子はAPS判サイズで600万画素級が主流であった。価格も決して安く無かったから本レンズのレンジでいつか現れるライカ判フルサイズのデジ一眼レフカメラを夢見た方もいらっしゃるだろう。

Image17確かに本レンズの稼働率はそれほどでもなかったのだが、逆に言うと妻との旅行写真などには動員した。19mmから始まるズームレンズというのは当時でも「超広角」というには難しい代物であったが、拙僧のようなコシナ20mmF3.8で楽しい思いをしたオールドタイマーにとっては夢見るものだ。

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2019年1月12日 (土)

カールツアイス プラナー50mmF1.4

Dscn6060「空母いぶき」という「かわぐちかいじ」さんのマンガがある。読んでいないので内容には触れないが、最近の半島との外交や海上自衛隊の航空機搭載型護衛艦の空母化と極めてリンクしているのが興味深い。もっとも、現在の「いずも」や「かが」にF-35Bが離着陸できても、それは「固定翼機運用化の実現」ではあっても空母化というのは、ちょっと大げさ過ぎるんじゃないかな。要するにメディアの左利きの方々がセンセーショナルな出来事にしたいのだろう。

Image35実際に我が国がひとまず「V/STOL機であろうとも固定翼機が離着陸できる護衛艦」 を保有するのは大いに意味があるとは思う。無論、「いずも」や「かが」をいくら空母風にしたところで機動打撃軍を編成するには至らないだろう。しかし、きたるべき「マジな空母」の登場の為に十分な運用実績、要するに訓練するのには初めの一歩として偉大なる一歩になるんじゃないかな。共産中国の「遼寧」だって練習空母という位置づけだ。

実際のところ我が国の排他的経済水域を守るとしたら空母よりも対潜水艦システムになるだろうが、何しろ「空母」という言葉の響きにはブランド力がある。耳に心地いし視覚的なインパクトは圧倒的だ。 国際観艦式だって見栄えが良い。日本の空母を好意的に受け入れるアジア諸国は少なくないだろう。空母なんて1隻では殆ど効力がないのだがタイやブラジルがひとまず空母を持っているのというのも国威発揚とか周辺国にハッタリをかますとか、そういう価値がある。

今は知らないがかつてはソビエト海軍の所有する空母に見えるモノはキエフ級にしろワヤリーグ級にしろ「航空機搭載型巡洋艦」だった。何故かというとトルコとの条約でボスポラス海峡は空母を通過させないことになっていたからだ。ソビエトやロシアが丁寧に守っているのは不思議だが、とにかくソビエトでもっともマシな造船所のあるクリミア半島のニコライエフから出向するのは空母ではない。しかし、視覚的なインパクトという点ではまぎれもなく「空母」なのでなんだ問題はないだろう。

Image114やっとカメラやレンズの話になるのだが、カールツアイスというのは十分に空母といえるブランド力がある。カールツアイスから発艦するプラナーは、さしずめ海軍型F-35Bといったところか。いや、時代的には「AV-8BハリアーII」かな。

実はコンテンツで本レンズをあまり褒めていないのだが、ハリアーIIだと思うとしっくりくる気がするな。ハリアーIIは決して「戦闘機の帝王」でもなければ「偉大なる標準」でもない。ユニークなパフォーマンスを発揮するが、運用はデリケートである。プラナーでなければ写真のクオリティが落ちるとしたら撮影者の問題だろうが、確かにハリアーIIならではの結像力や調子はあるだろう。コンテンツには書かなかったのだが本レンズは「女神さまなど宿っていないがいいレンズ」なのは確かだろう。

「空母いぶき」もブックオフで安く転がるようになったら読んでみたい。本レンズも安いうちに買いたかったが他のヤシコンマウントのレンズほどではないにしろ、ちょっと高く買ってしまったのが残念だ。

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2018年9月28日 (金)

ミノルタ α3700i

Dscn5789「機能をギリギリまでそぎ落としたのが逆にカッコイイ」と言うのがある。例えばヤマハSDR200辺りだが、オフ車ベースのキレッキレの200ccの2stパワーソースに見ていて不安になるほど細いパイプのトラスフレームで見ていて痺れる。勿論、あらゆるシチュエーションでホンダNSR250やスズキガンマ250より速いわけはないのだが、その潔さに独自の美学を感じてしまうのものだ。

ヤマハはそういう「独自の美学」を大切にする会社で、シンプルな空冷単気筒のSR400を長いこと生産していた。残念ながらエゲツナイ排ガス規制で一度は生産終了となったのだが、どうやらエンジェクション仕様にして復活するそうだ。シンプル至上のSR400がエンジェクションになるのは寂しい気もするが、それでも生産を続けるというのはヤマハの男気にフォロワーは感謝しているだろう。

Dscn5792カメラの分野でも「機能をギリギリまでそぎ落とした」というモデルは存在する。有名どころはプログラムAEのみの一眼レフカメラであるキヤノンのT-50だ。カメラの場合は美学やコンセプトというよりは「はっきり言ってコストダウン」の為なのだが、それはそれで潔くカッコイイなと思ってしまったりもする。

本カメラの2ラインだがプログラムAEのみのエントリーモデルだ。しかし、シンプルな軍艦部やエッジの効いたデザインで結構カッコイイのである。

ただ、困ったことに本カメラの生存率は低い。どうも、ミノルタの4桁シリーズ(α7700iを除く)や3桁のsiシリーズの生存率はやたらと低い気がするな。

あれば格安なのだが、祈るような気持ちで手に取るのも一興である。

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2018年9月23日 (日)

ヤシカ ヤシノンDS50mmF1.7

Dscn2698ああ、コンテンツは作ったのにブログを更新するのを忘れていました。取り急ぎなので短いブログになりますがご了承ください。

Imagey22ヤシカの技術と言うのはレンズ先行と言う気がしてきました。本カメラはヤシカTLエレクトロに付属していたらしい。どうも富岡光学生と言う噂もあって、そうだったら嬉しいなろいう感じだ、写り具合はメリハリがあって実に好ましい

しかし、ヤシカTLエレクトロというのは決して褒められたものではない。その前のヤシカJシリーズはまず壊れているような代物だ。どういう訳かヤシカの一眼レフカメラはボディに恵まれなかった。本レンズはプラクチカマウントのレンズなのでペンタックスのカメラにでもつければパフォーマンスを発揮できるが、ヤシカのボディの信頼性の低さはヤシコン時代になっても重くのしかかるのだ。

前回がヤシカスナップという底辺のカメラだったので、今回は一眼レフカメラのレンズを楽しんでいただきたい。

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2018年8月 3日 (金)

フジカ ST701

Dscn2104一時期ほどではないが、穏やかな暖かさでフィルムカメラのムーブメントは続いているようだ。なんでもアクロスの再販運動のようなことも起こっているらしく、できれば参戦したいところだが、既に虚無感の方が多い。

販売終了の延期はシングル8でもあったので、満更可能性がないわけではないだろう。

Dscn2107ムーブメントとは言っても旧世紀のクラシックカメラムーブメントと違うのは、あの頃はいかに他人と違うコーディネーションであるかを競っていた。ライカに8枚玉ズミクロンの方もいらっしゃったが、拙僧には関係の無い話で、もっぱら中古カメラ市で戦いになるのは聞いたことが無いブランドのプラクチカマウントのレンズだったりしたのだが、モダンな戦争を行う方々はジャンクですらスマートフォンで相場を見るのだ。だからという訳ではないのだが、値が上がっているのは特定のブランド、特定のモデルのみである。

そいう意味で、本カメラはブランドとしては忘れられているだろうな。

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2018年2月24日 (土)

ニコン F50

Dscn6751最近、戦闘的シグマ解放運動に熱心な横須賀与太郎殿なのだ。ところが、どうも時折ニコンF70やF50といったニコンAF一眼レフカメラの中でもマイナーな機種名が登場したり添付画像に写り込んでいる。なので、ニコンF50のコンテンツを作ってみた。

ニコンF50はご存知の通り、当時のニコンのAF一眼レフカメラの底辺に位置するベーシッククラスのカメラである。外観や安っぽく、レリーズするとベコーンと緩慢な音がする。しかし、本カメラはペンタプリズムを搭載しDパターン速攻なのだ。「羊の皮をかぶったオオカミの子供」と言ったところだろうか。その分、価格も他社のロワークラスのライバルよりも若干高めの価格設定だったらしい。

しかし、やっぱり店頭で重要なのは見てくれだ。本カメラの操作系は特殊で合理的だがエキセントリックである。同じロワークラスのEOSキスに比べるとほぼボタンのみで構成したインターフェイスやゲームウォッチを彷彿としポジティブには受け取ることはできなかったんじゃないかな。

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2017年10月28日 (土)

リコー リコーフレックスTLS401

Dscn6060「あれもしたい。これもしたい。もっとしたい。」と多感な青年(女性も含む)が渇望するのは当然である。しかし、それを実現するとなると相当な覚悟と気合とリスクを背負わなければならなかった。それがわかっているからこそ、ブルーハーツのヒロトの歌声は胸に響いたのである。

大抵の場合、人間は一つのことだけでもできたら大したもので、昭和だったらそれはサラリーマンを維持するということだった。それができなければ家庭を持つことなど到底不可能である。他にはせいぜい生活必需品を兼ねた四輪でドライブするとか、場合によっては絵や写真を趣味とするくらいだった。大の大人がアマチュアバンドを組んで小さな箱でライブをするとかシルクロードを単車でツーリングするとか、SF小説を書いたりマンガを描いたりして同人誌を発行するとか、そういうのは極めてまれで生活不適合者だと思われても不思議ではなかった。

Dscn6067ところが21世紀も17年も経つと「あれもこれも」なんでもできるようになってしまった。それを実現したのは言わずもがなテクノロジーであって概ね制御系とネットワーク(ネットワーキング)だ。拙僧などはインスタ映えなんていうのがどういうものなのか何となくは知っているが、何が楽しいのか全く分からない。そんな時間があれば単車を転がすとか他の事をする。しかし、スマートフォンとそのサプライヤーの組み合わせは西荻窪の焼き鳥屋の「ぼんじり」を撮影して画像を世界中に晒すことも出切れば、帰宅中の混雑した中央線の車内で自宅のクーラーのスイッチを入れることもできる。ヒートアイランドだのエコロジーだの節電などと言っても真夏の終電の中央線で関心を持ちたいのは冷えた自宅の部屋だけだ。

なんでもできる現在と違い、1970年代は2つの方向から被写体を見ることを可能にするのも難しかった。本カメラはウェストレベルファインダーとアイレベルファインダーを両立する稀な一眼レフカメラである。基本スペックはペンタックスSPに準ずるのだが異なる2つの事を実現したのだから大したものだろう。

もっとも、当時のテクノロジーでは限界があり大成功したとは言えなかった。しかし、これは半世紀近くも前に実現した2つの事なのである。今やバリアングル液晶ビュワーのデジカメが普通の世の中では、当時の方々の苦労はわかりづらいだろうな。それでも、本カメラを「時代のあだ花」だの「面白カメラ」扱いするのは拙僧は反対だ。両方のファインダーを器用に切り替える方は少なかっただろうが、ウェストレベルファインダーを貴重とするプロフェッショナルな方々にとっては代えがたいカメラだっただろう。

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