ラジコ(Radiko)というウェブサービスがある。簡単にいうとインターネットでラジオが効けるものだ。このラジコが生まれてから10周年だというのだ。
拙僧は殆どTVは見ないので情報の多くはラジオから得ている。通常、ラジコのサービスは圏内。つまり関東だったら関東圏の、東海だったら東海圏のローカル放送しか聞くことができない。しかし、月額500円のラジコプレミアム会員になると全国のローカル局が聞けるのだ。タイムフリーサービスもあって、過去一週間にさかのぼって番組を聞くことができる。紀伊半島の山の中でもインターネットに繋がりさえすれば「成瀬心美のぷるるんハニートラップ」を聞くことも可能だ。キャンプツーリング者としてはLEDランタンくらい革命的なアイテムになるな。
拙僧の生地のイルクーツクではTBSラジオですら満足に入らず、ノイズ交じりのスピーカーに辛うじて聞こえる「ラジオはアメリカン」をアンテナをつまんだり本体の向きを変えたりしながら必死に聴いていたのも懐かしい思い出だ。
そんなほろ苦い楽しみを2020年現在でも楽しむことができるのがフィルムカメラとそのインフラだろう。カラーネガやポジフィルムの方々からは悲痛な声が聞こえてくるものの、モノクロネガに関しては21世紀初頭に聞かれた悲観的なイメージよりも楽観的に思える。しかし、そのカメラやレンズとなるとカメラボディはゴミかプレミアム価格。レンズも高いものとなってしまった。それはそれで仕方がないことなのだが、フィルムカメラ用に設計したレンズをレンズアダプターでミラーレス一眼などに付けて遊ぶために広角レンズが高くなってしまったのは残念だ。かつて最も安いレンジの単焦点レンズは28mm、50mm、135mmだったが、28mmだけはAPS判デジカメで準標準レンジのレンズになるようでそれなりに人気がある。
アダプター遊びも批判するつもりはないのだが、フィルム時代のレンズをアダプターでミラーレス一眼につけて、やれ収差がどうだの解像度がどうなどというのは如何なものかと思うな。そんなケチはミラーレス一眼用に設計したレンズでやればいいと思うのだが。
本レンズはレンズアダプター遊びの方々に割と批判的に語られることが多いようなのだ。残念だなあ。
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