2017年3月11日 (土)

チノン 35FX-III

Dscn6524「オールドネイビー」が撤退したらしい。これは「H&M」や「ユニクロ」のようなマスト系ファッションのセレクトショップで、トレードマークは「P-51マスタング」である。「オールドネイビー」なら「F8Fベアキャットだろ」という突っ込みは今回は掘り下げないことにしたい。ともかく、北米資本なのだろう。

拙僧がバンクーバー時代にも、そこここに「オールドネイビー」があった。しかし、いくら赤貧の拙僧夫婦も「オールドネイビー」の服は買わなかったな。あれを買うなら中国系移民のバザールでB級輸入品を買った方が遥かに出来はイイし安かった。だから、名古屋に「オールドネイビー」ができた時には、あんなものを喜んで買うなんてどうもね、と思っていたのだが、流石に上手く展開できなかったようだ。

Image71ちょくちょく「本場ニューヨークで発祥したカラーベーグルが日本に」なんていうニュースを聞くのだが寒い毛がするな。拙僧の義理姉が味音痴でショッキングピンクでべっとりとしたシュガーを塗りまくったドーナッツをたまに持ってきたりしたのだが、絶対に手をつけずに追い返した後に捨てた。白人ブランドの菓子なんて喜んで並んで買う気分が全く分からない。拙僧の好んで買ったのはキャンベルのスープくらい。

もっとも、最初はあれだけ嫌っていたスターバックスのようなシアトル系コーヒーも最近は積極的に呑むから、拙僧も資本主義の悪魔に毒されたな。

そういうリキテックスの見本みたいなシュガーを塗りたくったベーグルやらドーナッツやらと全く対照的なのがチノンだろう。言ってみればチノンは「うまい棒」や「よっちゃんイカ」なのだが、それぞれに深い味わいを楽しめる。

コンテンツもご覧いただきたい。

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2017年2月22日 (水)

ミノルタ MDロッコール24~50mmF4

Dscn4678この14~15年間、週に2回のペースで更新してきた本ブログなのですが、最近、ちょっと厳しくなってきたんですよ。あれこれ貧乏人の大忙しでツマラナイことにエネルギーを割いているからだとも思ったんですが、拙僧もイイ歳なのでバイタリティー的に更新がきつくなってきた気がするんですよね。今回はギリギリ、水曜日に間に合ったんですが、今後は不定期に週に1回のペースになると思います。

拙僧の稚拙なブログを定期的にチェックなさっている方が少なくないのは存じているので、申し訳ないです。

Image176個人的に24mmから始まるズームレンズに注目しているのだ。スナップは寄りが命というモチベーションもあるのだが、それならば単焦点が適切である。実際にスナップショットスコパー25mmF4のパフォーマンスは素晴らしい。そうでは無くて、この「しょーぞーけん」とやらで面倒くせえ世の中で、目立つ一眼レフカメラにズームレンズをつけて、目測スナップで近接撮影に意義があると思うのだ。全くの妄想なのだが。

とにかく、身を削って撮影したのでコンテンツもご覧いただきたい。

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2017年2月15日 (水)

TMAXデベロッパーに初挑戦

Dscn6520プレスト400亡き後、代替品となるISO400フィルムを見つけるのは困難だった。スナップならフォマパン400でもケントメ400でも構わなかったのだが、粒状性や諧調表現が女性モデルポートレイト写真となると満足でなかったのだ。ISO100フィルムなら迷わずアクロスが使える。しかし、条件が必ずしもアクロスに適するとは限らない。そんな時にはISO400フィルムが必要なのだ。無論、TMAX400やイルフォードなら満足な結果を得られるのは承知していたが、いかんせん高い。TMAX400がプロパー価格で1本1000円程度。これは、かなり躊躇する価格帯だ。

Image25だが、結局、TMAX400しか選択肢は無いと結論付けた。イルフォードは全く手が出ないし、TMAX400ならキタムラネット会員で僅かながら安く買えるからだ。ところが、いつの間にか「かわうそ商店」さんがTMAX400を3本で2520円で売っているのを発見した。これなら1本850円くらい。オリエンタル400と同じくらいの価格帯だ。勿論、気さくに使える程に安いわけではないが、購入や使用のハードルはかなり下がった。

Image3しかし、現像はD-76で行っていた。場合によってはSPDによる現像も躊躇しなかった。理由は拙僧がケチでやっつけ仕事だからである。TMAXはTMAXデベロッパーを使わないと意味がないと言われていたが、拙僧には高額で扱いづらい現像液という印象があったのだ。しかし、TMAX400が3本で2520円なら主力をTMAX400にして、店頭購入が楽で荒っぽい現像に耐えてほしい時にはオリエンタル400を使い分ける運用が現実化した。そうなると、折角だからTMAXデベロッパーを使ってみようかと思ったのだ。そして、ビック.comの注文・入金から数日も経たずにTMAXデベロッパーは届いた。

Image35_2まず、原液を溶き始めてから出来上がりが3.8Lなのに気づいた。最初によく箱を読めって話だよな。慌ててボトルを追加したのだが、結局、原液は3.2Lくらいになってしまった。しかし、原液を希釈して使うと聞いていたので、希釈の段階で調整すればよいと気さくに考えていた。そう、拙僧はTMAXデベロッパーは原液を4倍に希釈して使うと認識していたのだ。なので、その時は「なんてリーズナブルな現像液なんだろう」と思ったのだ。
しかし、実際に4倍に希釈した現像液でペトリ7で撮影した楽凱ラッキーパンSHD100を処理すると、かなりアンダーだった。まるで適切な現像液を4倍に薄めたかのようだった。いや、それはイイ加減なラッキーパンSHD100だからかもしれない。実際のTMAX400なら結果は違うのではないかと思ったのだ。
手元にあったTMAX400のネガは3本。同じ日に同じMDロッコール50mmF1.7で撮影したものだ。絶対に失敗したくないネガは、例の拳銃女子のガンガールズのネガだ。しかし、パトローネにはレンズ名しか書いていない。失敗の可能性は高い。そして、絶対失敗したくないネガを選んでしまうのは1/3の確立だ。ちょっとした、ロシアンルーレットである。
それで、ちゃんとロシアンルーレットに負けましたよ。泣きたいよ本当に。

Image36ネガは、完全に「適正な現像液を4倍にしたくらいの薄さ」だったのだ。なんなんだよ。拙僧ってバカ?いや、そんなことは分かっているんだけど、どのコンテンツのデータを読んでも4倍に希釈って書いてあるはじゃない。いや、拙僧が何かしらの勘違いをしたのが悪い。それは分かるんだけど、よりによってガンガールズのネガをダメにしてしまうとはねえ。トホホ。 それで、希釈をやめて原液(なの?)でアクロスをテスト現像したら満更でも無かったので、それ以降の現像を続けた。無論、拙僧はケチだから同じ現像液で8本のネガを現像したが、それなりに絵は出てきた。何となくスッキリしない感じはあるのだが、TMAX400をTMAXデベロッパーで現像すると定着後の水洗が難しらしい。それなりに長い時間をかけて水洗したのだが、仕方ないな。

Image10それでも、パソコンというのはありがたいモノで、スキャナーでPCに読み込むとそれなりに鑑賞できる画像になったのは幸いだ。満足とは言わないが、完全にパーになるよりはましだ。それにしても気になるのが、ゴミの付着とネガのダメージ、それに虹色の楕円だ。ゴミの付着に無頓着な拙僧からしても、なんだかゴミの付着が多い気がする。また、ネガのダメージや虹色の楕円が写りこむのが気になる。ネガ自体を確認するとダメージは無いのだ。この「虹色の楕円」の正確な名前は忘れたが、この現象を抑えるためにフラットヘッドスキャナーのネガキャリアは存在し、場合によってはガラスの板でネガを挟むのだ。要するに、ネガのカーリングが酷くて、何かしらの悪影響をスキャニングに及ぼしているのだろう。ネガが印画に耐えられないのは確実なので、これで満足するしかないな。

感材の高額化や選択肢の縮小も確かに困る。実際にはモノクロネガフィルムは思ったほど選択肢は少なくないのだが、キタムラで買いたいとか価格とパフォーマンスのバランスからして、個人的な選択肢が少なくなっているのだけど。

そういうのは、致命的なモチベーションへの打撃にはならないのだが、撮影時に現れないカメラの故障と、フィルム現像時の失敗は本当に凹むなあ。

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2017年2月11日 (土)

ゲッコーMR3(15年近く期限の切れたモノ)

Dscn6129今更、言うまでもないがフィルムカメラの運用は厳しくなる一方だ。別にカメラやレンズの価格は問題ない。一時期、大陸から爆買いによって高騰したレンズも有るが、多くのレンズは適切な価格帯で売っている。一時期、捨て値に近かった頃に比べると大分高くなったが、どちらかといえば常識的な価格帯に戻ったと言えるだろう。ミラーレス一眼のアダプターブームで高くなったレンズも、最近では落ち着きを取り戻したように思える。

Image5問題は感材で、これは確実に高くなってしまった。最早、ポジフィルムやイルフォードのフィルムは拙僧の手が届くものではなくなった。その他のフィルムも一様に高くなった。それでも、フジフィルムのアクロスだけは3本セットで1500円代なので救いの手だ。拙僧はキタムラ会員なのでネット注文すると1500円をわずかに切る。

Image4一方で、オリエンタルのモノクロフィルムの発売など、明るいニュースもないわけではない。1本1000円で諦めていたTMAX400も3本で2520円で売るセラー(かわうそ商店さん)も現れて、ギリギリ運用に耐えている。ISO400フィルムはプレスト400の消滅以降、代替品が見つからずいろいろと試したのだが、ポートレイト撮影で満足なパフォーマンスを発揮するのはTMAX400だけだった。条件が良ければ迷わずアクロスなのだが、条件が不安定な時にはTMAX400しか選択肢は無い。

Image2フィルム代を捻出するのも大変なのだが、もっと大変なのは印画紙だ。これこそ、最早、イルフォードなど手が出ない。ヨドバシカメラで最も安い六つ切り印画紙がイルフォードのクールトーンだったのが幻のようだ。

数年前なら期限キレの印画紙が中古カメラ市で安売りしていることもあったが、今は絶望的である。今のところフジフィルムのバリグレードとフジブロのストックがあるが、いずれも期限切迫か期限キレだ。期限キレなのは全く気にならないのだが、ストックが切れれば同じことだ。一時期まではネットオークションも期待できたのだが、それも今は期待できず、逆に高騰しているという話も聞く。そんな中、大量の印画紙を譲って下さる方が現れたのだ。ありがたいなあ。

Image3_2ブツは期限キレして15年以上経過したものなのだが、そんなことは全く問題にならないな。実際に焼いてみると、ちゃんと絵が出た。印画紙の期限が切れているからモデルさんの魅力が損なわれたとは全く考えられない。勿論、期限の十分な印画紙と比べれば違いはあるだろうが、何も言わずに鑑賞して印画紙の期限キレを指摘する方はまず、いらっしゃらないろう。勿論、数千枚の印画紙を見たプロの写真家やプリンターの方が見れば一目瞭然だろうが、そういう方が拙僧の写真を見ることは無いだろうしな。

ただ、不思議な光線漏れが写りこむことがある。これは、拙僧がビールを飲みながらプリントをしているので缶に反射した光でも異常感光したのかと思ったのだが、どうも、そうではないようだ。

今、プリントしているのは、今年に予定している合同写真展に備えてのテストプリントなので問題にしないことにしている。ひとまず霊的な原因にすることにした。

Image6
また、稀に、このような紫かぶりをすることがある。これは、印画紙の期限キレとは全く関係なく、拙僧がプリントを始めた時からあった。拙僧は日本カメラの「暗室入門」だけを頼りに手探りでプリントをしているから、原因が分からない。ご存知の方は教えて頂きたい。

Image1それにしてもプリント作業は楽しいものだ。

拙僧のような稚拙な者が、ひとまずレンズを語る自信があるのも、実際に数百枚の印画紙を焼いて、レンズによって描写の違いを実感しているからだ。

しかし、先日は6時間も暗室に籠り疲労困憊した。何故かというと、徐々にプリントのシャドウが出なくなってきたのだ。

最初は女性の肌が白くなるのは大した問題ではないと気にしなかったのだが、写真として成立しなくなるほどになってしまった。どうも、拙僧の暗室は納戸を兼ねた簡素なもので、当然空調などない。この季節は上はダウンベストを羽織り、下は防寒パンツを重ね着して、靴下も二重にするのだ。どうも、現像液の液温が下がると急激に絵が出なくなるらしい。

拙僧は理屈は分からないし、液温を上げる手段も無いから感光時間を調節するのだ。感光時間を長くするとひとまず絵が出る。そうやって調整しているうちに、引き延ばしレンズの絞りがF11で感光時間が12秒が適切だったのが、絞りがF8で感光時間が32~36秒にまでなってしまった。その調整に時間がかかってしまったのである。

本当に空調の効いた暗室が欲しいが、とにかく、惜しまずに焼ける印画紙があるだけでもありがたい話だ。

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2017年2月 4日 (土)

オート WOCO 200mmF3.5(プラクチカマウント)

Dscn6127拙僧は国際結婚だが、妻は東アジア人だし、ほぼネイティブな日本語を話す。言わなければ「ちょっとどこかのなまりのある地方の方かな」と思われて外国人だとは気づかれないな。しかし、青春期までを竹のカーテンの向こうで過ごしたから、西側のブランドやムーブメントに疎いところがある。先日、リーガルで足のサイズや両足にかかる体重の圧力の差を測ったりしていたのだが、「リーガルというブランドは昔からあるんですか?」と聞いて、訓練を受けた店員の表情を一瞬停止させたな。それで、拙僧は「実は妻はxxx国生まれなんで、ブランドに疎いんですよ」とフォローしてしまうのだ。そこは訓練を受けた店員だから親切にリーガルブランドを説明してくれたのだが、そんなに昔でない時期に資本が完全に日本に移ったのは拙僧も知らなかった。

Image11それで、「オートWOCO200mmF3.5」である。200mmなんていう焦点距離は、今や最もジャンク籠で転がっていても興味の湧かない焦点距離ではないだろうか。ゴミみたいな値段で転がっているから、ミラーレス一眼のアダプターファンが買ってはみたものの、マイクロフォーサーズならライカ判換算で400mm相当になってしまって、しかもフォーカシングは凄く大変だから無限遠で近くの公園の背景の山などを写して、やせ我慢で蘊蓄を垂れるようなレンズだ。

それが聞いたこともないブランドだったら、まず手に取らないだろう。興味本位で手に取るかもしれないけど買おうとは思わず、気まぐれで買ったとしても真面目に撮影しようとは思わないのではないだろうか。

それを、肝心なポートレイト撮影で真面目に使ってみたのだ。無論、テスト撮影なんてしないっすよ。その気になればマウントアダプターを出してミラーレス一眼につけることもできるけど、面倒だし。

こういうのも拙僧の死に対する欲求、つまりタナトスなのかなと思うのだが、ちょくちょく抑えられ無くなるんだなあ。

この種のレンズを買おうとは思わないけど、撮影したらどんな感じか興味がある方はいらっしゃると思う。

コンテンツもご覧いただきたい。

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2017年1月21日 (土)

スーパータクマー55mmF1.8

Dscn4843もう、20年近く前から「ライカ判のモノクロフィルムで女子ポートレイト撮影ならSMCタクマー55mmF1.8が最高」と方々で言っていた。実際には当時は拙僧の師団も実態は大隊程度のモノで、編成もブロニカS2を主軸とし、ニッコールやコシナとタクマーを数本。それにソビエトレンズのユピチェリ(ジュピター)9と旧マミヤ6くらいだった。

でも、本来はそんな装備で十分な気がするな。

そんな中でも、SMCタクマー55mmF1.8と比較したかったのがEBCフジノン55mmF1.8だった。

Image36そんなことを思いながらもレンズを手に入れてからも実現には至らなかった。それが実現できた話は既に報告させて頂いている。実際に動員したのはスーパータクマー55mmF1.8だし、EBCのつかないフジノン55mmF1.8なのだが、拙僧はSMCタクマーとスーパータクマーを使い分けていない。

今回は友人から頂いた期限が切れて15年は経過したゲッコーFM2で焼いている。期限キレが全く影響がないかと言うと、そんなことは無いだろうが、鑑賞に十分なプリントを得られた。ただ、普段はもっぱら2号の印画紙を使っているので、拙僧の惚れていてるタクマーのなだらかで繊細な諧調が上手く表現できたといいきれないな。これは期限キレの印画紙のせいではなく、拙僧の未熟とやっつけ仕事という姿勢が影響しているのだろう。

いずれにしろ、レンズを語るには印画紙に焼いてみないと分からないなと痛感した。

既にスーパータクマー55mmF1.8は紹介しているのだが、改めてコンテンツに印画紙に焼いたプリントをスキャナーで読み込んだ画像を添付したページを追加したので、コンテンツもご覧いただきたい。

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2017年1月14日 (土)

スーパータクマー55mmF1.8とフジノン55mmF1.8のネガを焼く

Image1念願だったスーパータクマー55mmF1.8とフジノン55mmF1.8のネガを焼き比べてみました。

紅葉に囲まれた方がフジノン55mmF1.8のプリントで、両方ともプリントをフラットヘッドスキャナー(エプソンGT-X700)で読んだものです。

ロケーションは違いますが天候は快晴でフィルムはアクロス。現像液はSPD原液で20度+α程度で同じパターソンのタンクにつめて、5~6分のオシオシやっつけ現像です。個人的には厳密な温度管理やファインプリントには興味がありません。

そもそも、撮影時には適正露出に悩んだ時には迷わずオーバーにするのがポリシーです。

印画紙は頂いた期限が切れて15年は経過したゲッコーのFM3ですが、写真展に展示するプリントではないので問題ないでしょう。

拙僧は、「モノクロフィルムで女子ポートレイト写真を撮るなら、SMCタクマー55mmF1.8が最高」と口外していました。拙僧はSMCタクマーもスーパータクマーも使い分けしていません。

理由はタクマーは解像感や結像よりも諧調でディテールを再現するレンズだと認識しているからです。カラーフィルムならともかく、モノクロフィルムで光源下が大して変わらないのならば、問題ではないでしょう。タクマーが気に入っているのは、女性の肌を穏やかな諧調で再現し、不思議なことに立体感はイマイチなのにディテールを再現する。理屈はわかりません。

それで、昔からライバルになるのはフジノン55mmF1.8だと思っていました。それが実現したのが嬉しいですね。

印画紙が期限キレなのが原因なのか、拙僧の遮光がイイ加減なのかはよくわからないのですが、変な光線漏れが惜しいですが、モデルさんの魅力は損なっていないと思います。

また、同じオーバー気味で撮っていてもフジノンの方はモデルさんの肌が陰になっているので厳密には比較対象のカットとしては適切ではないのですが、それほど真面目に「オールドレンズ診断室」をするつもりはないので構わないでしょう。

それで、フジノン55mmF1.8の印象なのですが、タクマーに比べると結像がしっかりして解像感が高いと思います。ちょっと添付画像ではわかりづらいのですがタクマーの諧調が大体な感じなのに対し、特に女性の瞳や唇、アイラインに艶を再現します。特に髪の毛の精密な再現力はフジノンに軍配が上がりますね。

Image2それでタクマーが劣っているかというとそんなことは全く無くて、タクマーのおおらかな諧調の変化は女性ポートレイト写真というジャンルでは有意義な特性だと感じますね。

ただ、拙僧がもっぱら2号を使っているのに対し、今回は頂いた3号のゲッコーなので、タクマーの穏やかな調子を出すのはちょっと難しく、成功したとは言えないですね。

それでもフジノンの方は同じ条件でも柔らかい調子を再現します。これが何故だか不思議ですね。
最初にタクマーを焼いたので3号だとこんなものかと思ったのですが、フジノンの方が柔らかい描写をします。絞り値による変化はないようです。
一般的にフジノンは軟調になりがちという噂は聞いていたのですが、こういうことかなと、ちょっと思いました。

この辺は鑑賞の最終形が印画紙で焼いたプリントの場合、レンズのチョイスの重要な違いになるかもしれないですね。

個人的には「安定的にはタクマー最高!」は揺るぎないですが、「今日は柔らかくしながらも艶っぽく行きてえなあ」と言う時には迷わずフジノンでしょう。

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2016年12月 7日 (水)

フジフィルム フジノン55mmF1.8

Dscn3444最近ではX-Proシリーズなどで評価されているが「フジノン」というブランドはフィルムカメラから割と最近まで不当な評価だったと思う。「流石、プロ用のライカのレンズ」などと言っている連中が、雑誌に出てくる暇なカメラマンじゃなくて、多忙な本当のプロの写真家が使っているのはGX680や大判のフジノン、TV-フジノンだということは、全く認識がないだろうな。そもそも、ライカは「プロが使っている」が「プロ用のカメラ」ではない。

Image65ペンタックスにつけていますが、レンズは「フジノン55mmF1.8」です。てっきり「EBCフジノン55mmF1.8」だと思っていたのですが、コンテンツを書くときに初めて「EBC」が無いことに気づきました。

常々、ライカ判モノクロフィルムでポートレイト撮影をするなら3本の指に入るのがSMC/スーパータクマー55mmF1.8だと公言していたので、数字の同じ本レンズとのポートレイト撮影の撮り比べは楽しみにしていました。

やっと実現したのですが、結果は極めて満足です。4本目の指が必要ですね。

まずは、皆さんの目で評価していただきたい。

もっとも、正当な評価は印画紙に焼いてからですが、その時は再び報告させて頂きます。

コンテンツもご覧ください。

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2016年11月30日 (水)

フランケ&ハイデッケ ローライ E110

Dscn5599「テロ」「いじめ」「災害」、いつの時代も悪いニュースばかりが記憶に残る。しかし、割かしハートウォーミングな良いニュースも、時にはあるものだ。「フジテレビの秋元アナウンサー離婚協議中」、本格的な冬を前にした暖かいニュースだなあ。

拙僧は、およそ「女子アナ」という民族に興味は無いのだが、「ワイドナショー」で「山崎アナ」と入れ替える「秋元アナ」の日はちょっといい気分だった。拙僧が小学生や中学生の頃に、あんな感じの叔母さんが「ちょっとした大人の仕草」を見せてくれたら、何かと辛かった少年時代に一筋の希望を感じたろうな。なんだ、この話。

Image116「ロモグラフィー」という新興勢力が勃興した時、我々のようなオールドタイマーは眉をひそめたものだ。「ロモLC-A」?そりゃ、コシナのCX2のデットコピーだろ。しかも、肝心のギミックを大幅に省略したでっち上げ品。ポートレイト撮影をネオパンFで撮り、慎重に0号で焼いていた拙僧からすると、やれ「トンネル効果」だの「ピントの方ボケ」だのというのは、芯の無い短期的な流行だと確信していた。

しかし、フジフィルムのフィルム供給の終了で一度は完全に死んだ110判フィルムだが、なんと、あのロモグラフィーが復活してくれた。今でもアマゾンでカラーネガもモノクロネガも買えるし、フジフィルムも現像サービスは継続している。拙僧も普通にキタムラに出している。もっとも、モノクロネガを現像のみだが。

やはり、他人を色眼鏡で見るようなことをしてはいけない。何時、自分を助けてくれるかわからないからな。

コンテンツもご覧いただきたい。

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2016年11月23日 (水)

フランケ&ハイデッケ ローライ A110(再掲載)

Dscn6851最初にお伝えしたいのですが、今回の話は、かなり鬱陶しいです。なので、「ついていけねーな」と思ったら、飛ばして下され。

Photo「君の名は」と対決してきた。絵が似ていないのは放っておいてくれ。しかも、気づかなかったのだが、ほぼ同じポーズの絵を前に描いている。ささっと書くとボキャブラリーの無さが露見するな。自動小銃を持たせると、また違うのだが。ともかく、40男が一人で観に行ってきたのだ。まず、上映5分で帰ろうかと思った。

しかし、それを踏みとどませたのは東京の風景だ。魅入ってしまったよ。結果的に映画に入り込むことができた。ただ、舞台が東京と辺境が対になっていなければ、多分、拙僧はガキ臭くて観ていられなかったと思う。とくに新宿は拙僧が青春を謳歌した場所だから思い入れが強い。拙僧の「田舎が嫌で堪らなくて東京に出た」「東京で素晴らしい仲間と知り合い素晴らしい思い出を作って、妻と出会った」「今は東京に住んでいない」が絶妙にフィットした。一つでも条件が揃っていなかったら、多分、最後まで観なかっただろう。

Image2Photo_2主人公の一人の三葉さんは飛騨の辺境の神主の娘だ。拙僧の境遇だったらと思うと背筋が凍り嘔吐しそうになる。拙僧は田舎が嫌いで一刻も早く東京に出たかった。両親がクズだったという理由もある。しかし、拙僧は辺境ながらも西武池袋線に2時間乗れば池袋に行けた。小学生時代からチョイチョイ少ない小遣いを貯めて東京に1人で遊びに行っていた。小学生だから池袋のアニメショップや巣鴨のゲーセン(当時、キャロット巣鴨店は最も格の高いゲーセンの一つだった)のに行くくらいだが。 そうそう、「中田商店」は外せないっすよね。

一方の主人公、つかさ君は東京育ち。悶絶するほど、羨ましいよ。小さい頃から東京の中流家庭に生まれたかった。今でもそう思時がある。この映画は、正直言って大まかな話は「そういう話」なのだが、そういうところでイチイチ、拙僧のポイントをつくのだ。

Image6後半の話の主軸はつかさ君が飛騨で三葉さんを探しに行くのだが、拙僧が響いたのは三葉さんが、思い切って東京に「つかさ君」を探しに行く話。東京の男子高生が飛騨に行くのに比べたら、飛騨の女子高校生があてもない東京に行くのは遥かにハードルが高い。拙僧は痛いほど分かる。入れ替わった時に三葉さんは「東京は毎日が祭りのようだ」と言っているのだが、それも痛いほど分かる。拙僧が東京に出た時とシンクロする。

Image9拙僧にとって後半の町を救うくだりは重要ではない。そう言うアニメですねって感じだ。ただ、「かわたれ時」のシーンはそれなりに響いた。人生で決定的に大切な人との出会いは神憑っているのではと実感しているからだ。彼らは夢の中で出会い、「かわたれ時」で再び出会う。そして、最後に東京で3度目の出会いをする。

ここが、東京というのがポイントだ。これが、つかさ君が飛騨に度々、何か引っかかる人を探しに行って出会ったのなら、多分、拙僧はこんな長いコメントを書くような入り込みはしなかっただろう。また拙僧が遊んでいたエリアが新宿なのがブーストを上げるのだが。

東京では山手線と総武線とか行先の違う列車が並走する場所がいくつもある。窓越しに映る車両と知らない人たちとの時間の関係性に神秘性を感じることが東京在住時代の拙僧には度々あった。多分、地方から東京へ出た方なら同じような感覚を覚えた方は少なくないだろう。

彼らはそこで3度目の出会いをするのだが、電車の並走の神秘性と「かわたれ時」の神秘性は、拙僧にとっては似たようなものだ。

Image10拙僧は妻とカリフォルニア発成田経由北京行きの中国国際航空で知り合った。北京に留学中の友人に会いに行くため、乗った飛行機の隣に座っていたのが妻だ。拙僧が田舎から東京へ出ていなければ成立しなかっただろう。主人公の二人が3度目の出会いを可能にしたのが東京のパワーだ。

拙僧の感想は、まず「東京に帰りたいよ、ちゅくショー」で、次に「それを再び成立させるのは絶対に不可能だよな」である。これは割と大人が「君の名は」を観た感想なのではないだろうか。例えば「東京」を「恋愛」あるいは「思い描いた夢」と入れ替えてみて頂きたい。

東京で知り合ったのは妻だけではなく、今でも交流のある友人たちも大切だ。彼らとはオートバイを通じて知り合った、なのでオートバイというのは拙僧にとっては東京と同じくらいの重みがある。だから、それがアニメでも東京の風景は美しく見える。

ハッキリ言って、話の筋は見る前から大体予想がついちゃうんだけど、アニメも案外、何か自分の大切なものを見せつけられてしまうかもしれないな。それでスタートレックで口直ししようとしたら4DXの箱はガールズ・パンツアーに占領されていたよ。怒りをもっとくれ。

で、今更なのだが、ローライA110は既に報告させて頂いている。しかし、追加で撮影した画像が見つかったので、コンテンツを少し追加した。ローライA110のコンテンツを執筆した時には110判フィルムが一度、完全に死んだときに書いたものなのだが、その後にロモグラフィーが110判フィルムの供給を始めたので、状況が一転した。当面は110判フィルムも安泰とは言わないまでも、楽しめそうだ。

撮影地は、「あの東京」である。

コンテンツもご覧いただきたい。

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