2017年5月19日 (金)

フジフィルム ミクロファイン

Dscn3994_2 今回もコンテンツを作ることができなかった。全く申し訳ない次第である。
 やはりメインPCのクラッシュが痛い。運よくストレージメディアの画像が復旧したのでロストした画像は少ないのだが、HPのコンテンツデータの最新がサーバ上にあったのだ。困ったことにFFFTPがプアなのか、サーバ上のデータを一気にダウンロードすることができず、数十回に分けてダウンロードすることになった。時間もかかるし、それにかかりっきりになっていたわけではないが1.5日は、かかってしまったな。そのサーバ上のデータとバックアップHDDからサブPC(旧PC)に環境を構築して、その環境を2重にバックアップをとった。
 工場からメインPCが戻ってきてからも大変で、当然ながらデータもアプリケーションもキレイさっぱり消えている。まずはバックアップHDDからデータを転送し、アプリケーションをインストールしてひとまず環境は構築した。そうはいっても、既にサブPCでフィルムのスキャニングなどを行って稼働状態にあるので、すぐさまメインPCへ稼働を移すわけにはいかない。更に困ったのは、以前は動いていた20年前のホームページビルダーが動かなくなってしまった。拙僧は個別のコンテンツはHTML文をテキストエディタで書いているが、アイコンを並べたメニューはホームページビルダーで貼り付けているのだ。そうでなくても、20年前のペイントショップがメインPCで動かないのでフィルムのスキャニングはサブPCで行っていた。この際、Windows7で動いているサブPCをメインPCに昇格したくなるのだが、これはこれで動作が不安定なので悩みどころである。かといって、今更、Windows8.2に対応したホームページビルダーを買うなんて考えられないからな。互換性のあるフリーソフトが無いだろうか。グラフィカルなHPエディタってないのよ。

Dscn3993_2 それで写真関係のモチベーションが下がっているかというとそんなことはない。この3週間ほどで12本のモノクロフィルムを消費したしな。今回は何かとナーバスそうで買った物の敬遠していたミクロファインを使用してみた。
 イキナリ、TMAX400やオリエンタル400をアクロスと同じパターソンにぶち込むのは気が引けたので、アクロスのみを8本処理した。後で気づいたのだが、ミクロファインの処理能力はアクロスで8本だそうだ。危なく無理をするところだったな。勿論、拙僧のいい加減な現像だから、現像時間は18度で12分30秒、20度で10分と書いてあるのだが、押せばいいと思っている。ひとまず、水温が18度まで上がるのを待って処理を開始し、最後の方は20度を超えていた。拙僧のざっくりな時間管理だと14分から16分くらいで処理。ひとまず絵は出ているようなのだが、ちょっと焼き辛いネガになったようだなあ。
Image23 ひとまず、最後に処理したペトリカラー35Eからμ2、SMCペンタックス50mmF2.8マクロと3本をPCにスキャニングしたのだが、やっぱりナーバスのようである。明らかにSMCペンタックス50mmF2.8マクロはカリカリになっている。もっとも、ペトリカラー35Eはそれほどでもないから、やっぱり古くてペトリのような大らかなレンズの方が拙僧の雑な現像に耐えるのかもしれないな。
Image139確かにネガの微粒子感を感じることはできるのだが、調子が硬いというか厚みがないというかデリケートで印画紙に焼くのも苦労しそうだ。とにかく、拙僧にとっては粒子がどうこうよりも雑に扱ってもそれなりに絵が出ることが重要だ。今後はアクロスだろうがTMAX400だろうがSPDかD-76で大体なネガを作るつもりだ。

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2017年4月29日 (土)

やっぱりパターソンのタンクだ(ポートレイトモデル撮影)

Dsc_0092拙僧は「カメラのキタムラ」のフォトカルチャークラブの会員である。会員費がかかる有料のサービスだが、感材や現像の代金を割引きしてくれるので、アクロスを「標準的な日本人のビール」くらいのペースで消費している拙僧にとってはありがたい話だ。しかし、若干の不満がある。つまり、フォトカルチャー会員の特典として、撮影会イベントがあるのだが、東京や大阪に比べて名古屋は非活性なのだ。たまに、「スイートフォト教室」みたいなイベントが時たま立が、そんないイベントは遠慮したい。

Dsc_0032ところが、珍しく「スナップ感覚でポートレイト撮影」というイベントが立ったのだ。名古屋某所でモデルさんを気楽に撮影するものらしい。拙僧の師団は沸き上がった。速攻で、申込用紙をFAXで送ったのである。FAXというのがレトロな感じだが、参加者のメンツもレトロな感じなのだろう。無論、メールでの参加も可能だ。

Dsc_0241動員した装備は下記の通り。

デジ大隊:

ニコン D70

AiAFニッコール50mmF1.8

タムロンAF90mmF2.5マクロ(Fマウント)

ライカ判フィルム大隊:

コンタックスRX

コンタックス プラナー50mmF1.4

コンタックス バリオゾナー80~200mmF4

中判フィルム大隊:

ペンタックス645N

SMCペンタックス45mmF2.8

SMCペンタックス80~160mmF4

Dsc_0027わりかし本気な編成である。拙僧がポートレイトを撮影するには重装備という程ではないが、ショップ主催の2時間の撮影としては、これ以上の部隊編成をしても運用は難しいだろう。

募集は6名だったはずなのだが、実際に集まった参加者は拙僧も含めて7名だった。1名を除いて、拙僧に比べて高齢の方々であったな。講師の方による簡単なレクチャーを受けて撮影が始まる。「絞りはなるべく開けて」というレクチャーを受けたので、基本的には「レンズはF8前後に絞る」という交戦規定の拙僧も、たまには開放で使うつもりになったのだ。

Dsc_0230いつもなら積極的にモデルさんに声をかける拙僧だが、今回は控えた。やっぱり、ショップの主催する撮影会だから遠慮したのだ。しかし、同じようなポーズで、皆さんは黙々と撮影しているのだ。段々、ツマラナイというか、折角の撮影なのに損をしている基部になってしまったのだ。拙僧は徐々に大胆になっていく。

「xxxちゃん、折角だからちょっと腕を頭の後ろで組んで、上半身を斜めにして視線を貰っていい?うわ、可愛い!良い良い良い!あごのラインと眉毛のラインが最高!!」

しかし、そんな感じではしゃいでモデルさんに話しかける参加者は皆無だった。皆さん、つまらなく無いのかねえ。熱心に講師にアドバイスを求める若い方がいらっしゃったが。

とにかく、最初は表情の硬かったモデルさんにピースサインをして頂けるほどコミュニケーションは成立した。

モデルさんはプロというよりも、講師の方の専属のモデルさんらしい。こんな感じで、図々しくていいっすか?と講師の方に聞いたら「グットジョブ!」と仰っていたのいいのだろう。

Dscn7598_2デジ画像の方はそんな感じ。肝心なのはフィルム大隊の活躍だ。何せ、先週の中古カメラ市で鹵獲したバリオゾナー80~200mmF4をさっそく動員したからな。

現像を実行したのは27日(木)。朝は寒くて水温が17度に達しなかったのだが、だんだん晴れてきたので日向に現像液のボトルを置いて液温を上げ、現像を始めた。

現像液はSPD。これでアクロスもTMAX400も楽凱SHD100も、同じパターソンにぶち込む。 ところが、今回は120判ネガが多くてパターソンが乾くのが間に合わなくなっちゃった。現像したのはポートレイ撮影のネガばかりではない。拙僧はケチなのでネガは撮り貯めて一気に処理をして現像液を使い回すのだ。そこで、初めてキングの3リールタンクを使ったのよ。

といっても、パターソンのつもりで120判のスプールを2本装填。 なんだか、それがイレギュラーな使い方だったのか、凄く使い辛い。ライカ判リール3本だったらもっとだろう。それに、現像液の使用量がパターソンの3本タンクよりもかなり多くて、現像液の投入量が足りなく。肝心のネガ不完全になってしまった。毎度のことながら不運にも、パーになったのは気合のペンタックス645用45mmF2.8の女子ポートレイト。折角、前回の女子ポートレイト撮影で使ったマミヤM645ようセコール45mmF2.8と比べたかったのに。

悪いのはあっしだが、2度と、このタンクは使わん。

Dscn7599それで出来上がったのが、この不完全なネガ。 不幸中の幸いなのは、撮影初めの頃なので、モデルさんも素の立ちポーズが多く、足をトリミングすれば見れなくもないか。

現在、ネガは乾燥中で、意外と早くバリオゾナー80~200mmF4の報告ができるかもしれない。

講師の方は7月に水族館と夜景の綺麗な湾岸でLEDライトを使った夜間ポートレイトを構想しているらしい。流石にフィルムカメラは動員できないが、意外と楽しいフランクな撮影会だったので、是非、実現して頂きたいものだ。

もっとも、拙僧が一方的にフランクだった可能性が高いな。

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2017年3月15日 (水)

フジフィルム バリグレードWP

1480783069_77フジフィルムの多階調印画紙であるバリグレードWPの生産が終了してしまったらしい。現にキタムタネットでもビック.comでも姿を消している。時、既に遅しだ。

10年前に想像していたよりも感材環境は楽観的である。モノクロフィルムに限れば選択肢も豊富だし、薬剤も高くはなったが致命的なほどではない。しかし、印画紙だけは高くなった。イルフォードの印画紙を買うなんて、事実上、不可能だ。なのでフジフィルムが最後の砦なのだが、難しい局面のようだ。

少なくても単号紙はの残るようだが、楽観的ではない。

Dscn0235今のところ、3本パックのアクロスがキタムラネット価格で1500円台である。ぎりぎり気さくに使える範囲だ。しかし、アクロスとSPDが無くなったら、流石の節操もフィルム趣味は考えどころになるだろう。手持ちのカメラやレンズを全て使ってみるのは不可能だな。

フジフィルムにはメディカル・コスメで十分に儲けていただいて、感材供給という慈善事業を継続して頂きたいものだ。

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2017年2月15日 (水)

TMAXデベロッパーに初挑戦

Dscn6520プレスト400亡き後、代替品となるISO400フィルムを見つけるのは困難だった。スナップならフォマパン400でもケントメ400でも構わなかったのだが、粒状性や諧調表現が女性モデルポートレイト写真となると満足でなかったのだ。ISO100フィルムなら迷わずアクロスが使える。しかし、条件が必ずしもアクロスに適するとは限らない。そんな時にはISO400フィルムが必要なのだ。無論、TMAX400やイルフォードなら満足な結果を得られるのは承知していたが、いかんせん高い。TMAX400がプロパー価格で1本1000円程度。これは、かなり躊躇する価格帯だ。

Image25だが、結局、TMAX400しか選択肢は無いと結論付けた。イルフォードは全く手が出ないし、TMAX400ならキタムラネット会員で僅かながら安く買えるからだ。ところが、いつの間にか「かわうそ商店」さんがTMAX400を3本で2520円で売っているのを発見した。これなら1本850円くらい。オリエンタル400と同じくらいの価格帯だ。勿論、気さくに使える程に安いわけではないが、購入や使用のハードルはかなり下がった。

Image3しかし、現像はD-76で行っていた。場合によってはSPDによる現像も躊躇しなかった。理由は拙僧がケチでやっつけ仕事だからである。TMAXはTMAXデベロッパーを使わないと意味がないと言われていたが、拙僧には高額で扱いづらい現像液という印象があったのだ。しかし、TMAX400が3本で2520円なら主力をTMAX400にして、店頭購入が楽で荒っぽい現像に耐えてほしい時にはオリエンタル400を使い分ける運用が現実化した。そうなると、折角だからTMAXデベロッパーを使ってみようかと思ったのだ。そして、ビック.comの注文・入金から数日も経たずにTMAXデベロッパーは届いた。

Image35_2まず、原液を溶き始めてから出来上がりが3.8Lなのに気づいた。最初によく箱を読めって話だよな。慌ててボトルを追加したのだが、結局、原液は3.2Lくらいになってしまった。しかし、原液を希釈して使うと聞いていたので、希釈の段階で調整すればよいと気さくに考えていた。そう、拙僧はTMAXデベロッパーは原液を4倍に希釈して使うと認識していたのだ。なので、その時は「なんてリーズナブルな現像液なんだろう」と思ったのだ。
しかし、実際に4倍に希釈した現像液でペトリ7で撮影した楽凱ラッキーパンSHD100を処理すると、かなりアンダーだった。まるで適切な現像液を4倍に薄めたかのようだった。いや、それはイイ加減なラッキーパンSHD100だからかもしれない。実際のTMAX400なら結果は違うのではないかと思ったのだ。
手元にあったTMAX400のネガは3本。同じ日に同じMDロッコール50mmF1.7で撮影したものだ。絶対に失敗したくないネガは、例の拳銃女子のガンガールズのネガだ。しかし、パトローネにはレンズ名しか書いていない。失敗の可能性は高い。そして、絶対失敗したくないネガを選んでしまうのは1/3の確立だ。ちょっとした、ロシアンルーレットである。
それで、ちゃんとロシアンルーレットに負けましたよ。泣きたいよ本当に。

Image36ネガは、完全に「適正な現像液を4倍にしたくらいの薄さ」だったのだ。なんなんだよ。拙僧ってバカ?いや、そんなことは分かっているんだけど、どのコンテンツのデータを読んでも4倍に希釈って書いてあるはじゃない。いや、拙僧が何かしらの勘違いをしたのが悪い。それは分かるんだけど、よりによってガンガールズのネガをダメにしてしまうとはねえ。トホホ。 それで、希釈をやめて原液(なの?)でアクロスをテスト現像したら満更でも無かったので、それ以降の現像を続けた。無論、拙僧はケチだから同じ現像液で8本のネガを現像したが、それなりに絵は出てきた。何となくスッキリしない感じはあるのだが、TMAX400をTMAXデベロッパーで現像すると定着後の水洗が難しらしい。それなりに長い時間をかけて水洗したのだが、仕方ないな。

Image10それでも、パソコンというのはありがたいモノで、スキャナーでPCに読み込むとそれなりに鑑賞できる画像になったのは幸いだ。満足とは言わないが、完全にパーになるよりはましだ。それにしても気になるのが、ゴミの付着とネガのダメージ、それに虹色の楕円だ。ゴミの付着に無頓着な拙僧からしても、なんだかゴミの付着が多い気がする。また、ネガのダメージや虹色の楕円が写りこむのが気になる。ネガ自体を確認するとダメージは無いのだ。この「虹色の楕円」の正確な名前は忘れたが、この現象を抑えるためにフラットヘッドスキャナーのネガキャリアは存在し、場合によってはガラスの板でネガを挟むのだ。要するに、ネガのカーリングが酷くて、何かしらの悪影響をスキャニングに及ぼしているのだろう。ネガが印画に耐えられないのは確実なので、これで満足するしかないな。

感材の高額化や選択肢の縮小も確かに困る。実際にはモノクロネガフィルムは思ったほど選択肢は少なくないのだが、キタムラで買いたいとか価格とパフォーマンスのバランスからして、個人的な選択肢が少なくなっているのだけど。

そういうのは、致命的なモチベーションへの打撃にはならないのだが、撮影時に現れないカメラの故障と、フィルム現像時の失敗は本当に凹むなあ。

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2017年2月11日 (土)

ゲッコーMR3(15年近く期限の切れたモノ)

Dscn6129今更、言うまでもないがフィルムカメラの運用は厳しくなる一方だ。別にカメラやレンズの価格は問題ない。一時期、大陸から爆買いによって高騰したレンズも有るが、多くのレンズは適切な価格帯で売っている。一時期、捨て値に近かった頃に比べると大分高くなったが、どちらかといえば常識的な価格帯に戻ったと言えるだろう。ミラーレス一眼のアダプターブームで高くなったレンズも、最近では落ち着きを取り戻したように思える。

Image5問題は感材で、これは確実に高くなってしまった。最早、ポジフィルムやイルフォードのフィルムは拙僧の手が届くものではなくなった。その他のフィルムも一様に高くなった。それでも、フジフィルムのアクロスだけは3本セットで1500円代なので救いの手だ。拙僧はキタムラ会員なのでネット注文すると1500円をわずかに切る。

Image4一方で、オリエンタルのモノクロフィルムの発売など、明るいニュースもないわけではない。1本1000円で諦めていたTMAX400も3本で2520円で売るセラー(かわうそ商店さん)も現れて、ギリギリ運用に耐えている。ISO400フィルムはプレスト400の消滅以降、代替品が見つからずいろいろと試したのだが、ポートレイト撮影で満足なパフォーマンスを発揮するのはTMAX400だけだった。条件が良ければ迷わずアクロスなのだが、条件が不安定な時にはTMAX400しか選択肢は無い。

Image2フィルム代を捻出するのも大変なのだが、もっと大変なのは印画紙だ。これこそ、最早、イルフォードなど手が出ない。ヨドバシカメラで最も安い六つ切り印画紙がイルフォードのクールトーンだったのが幻のようだ。

数年前なら期限キレの印画紙が中古カメラ市で安売りしていることもあったが、今は絶望的である。今のところフジフィルムのバリグレードとフジブロのストックがあるが、いずれも期限切迫か期限キレだ。期限キレなのは全く気にならないのだが、ストックが切れれば同じことだ。一時期まではネットオークションも期待できたのだが、それも今は期待できず、逆に高騰しているという話も聞く。そんな中、大量の印画紙を譲って下さる方が現れたのだ。ありがたいなあ。

Image3_2ブツは期限キレして15年以上経過したものなのだが、そんなことは全く問題にならないな。実際に焼いてみると、ちゃんと絵が出た。印画紙の期限が切れているからモデルさんの魅力が損なわれたとは全く考えられない。勿論、期限の十分な印画紙と比べれば違いはあるだろうが、何も言わずに鑑賞して印画紙の期限キレを指摘する方はまず、いらっしゃらないろう。勿論、数千枚の印画紙を見たプロの写真家やプリンターの方が見れば一目瞭然だろうが、そういう方が拙僧の写真を見ることは無いだろうしな。

ただ、不思議な光線漏れが写りこむことがある。これは、拙僧がビールを飲みながらプリントをしているので缶に反射した光でも異常感光したのかと思ったのだが、どうも、そうではないようだ。

今、プリントしているのは、今年に予定している合同写真展に備えてのテストプリントなので問題にしないことにしている。ひとまず霊的な原因にすることにした。

Image6
また、稀に、このような紫かぶりをすることがある。これは、印画紙の期限キレとは全く関係なく、拙僧がプリントを始めた時からあった。拙僧は日本カメラの「暗室入門」だけを頼りに手探りでプリントをしているから、原因が分からない。ご存知の方は教えて頂きたい。

Image1それにしてもプリント作業は楽しいものだ。

拙僧のような稚拙な者が、ひとまずレンズを語る自信があるのも、実際に数百枚の印画紙を焼いて、レンズによって描写の違いを実感しているからだ。

しかし、先日は6時間も暗室に籠り疲労困憊した。何故かというと、徐々にプリントのシャドウが出なくなってきたのだ。

最初は女性の肌が白くなるのは大した問題ではないと気にしなかったのだが、写真として成立しなくなるほどになってしまった。どうも、拙僧の暗室は納戸を兼ねた簡素なもので、当然空調などない。この季節は上はダウンベストを羽織り、下は防寒パンツを重ね着して、靴下も二重にするのだ。どうも、現像液の液温が下がると急激に絵が出なくなるらしい。

拙僧は理屈は分からないし、液温を上げる手段も無いから感光時間を調節するのだ。感光時間を長くするとひとまず絵が出る。そうやって調整しているうちに、引き延ばしレンズの絞りがF11で感光時間が12秒が適切だったのが、絞りがF8で感光時間が32~36秒にまでなってしまった。その調整に時間がかかってしまったのである。

本当に空調の効いた暗室が欲しいが、とにかく、惜しまずに焼ける印画紙があるだけでもありがたい話だ。

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2017年1月21日 (土)

スーパータクマー55mmF1.8

Dscn4843もう、20年近く前から「ライカ判のモノクロフィルムで女子ポートレイト撮影ならSMCタクマー55mmF1.8が最高」と方々で言っていた。実際には当時は拙僧の師団も実態は大隊程度のモノで、編成もブロニカS2を主軸とし、ニッコールやコシナとタクマーを数本。それにソビエトレンズのユピチェリ(ジュピター)9と旧マミヤ6くらいだった。

でも、本来はそんな装備で十分な気がするな。

そんな中でも、SMCタクマー55mmF1.8と比較したかったのがEBCフジノン55mmF1.8だった。

Image36そんなことを思いながらもレンズを手に入れてからも実現には至らなかった。それが実現できた話は既に報告させて頂いている。実際に動員したのはスーパータクマー55mmF1.8だし、EBCのつかないフジノン55mmF1.8なのだが、拙僧はSMCタクマーとスーパータクマーを使い分けていない。

今回は友人から頂いた期限が切れて15年は経過したゲッコーFM2で焼いている。期限キレが全く影響がないかと言うと、そんなことは無いだろうが、鑑賞に十分なプリントを得られた。ただ、普段はもっぱら2号の印画紙を使っているので、拙僧の惚れていてるタクマーのなだらかで繊細な諧調が上手く表現できたといいきれないな。これは期限キレの印画紙のせいではなく、拙僧の未熟とやっつけ仕事という姿勢が影響しているのだろう。

いずれにしろ、レンズを語るには印画紙に焼いてみないと分からないなと痛感した。

既にスーパータクマー55mmF1.8は紹介しているのだが、改めてコンテンツに印画紙に焼いたプリントをスキャナーで読み込んだ画像を添付したページを追加したので、コンテンツもご覧いただきたい。

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2017年1月14日 (土)

スーパータクマー55mmF1.8とフジノン55mmF1.8のネガを焼く

Image1念願だったスーパータクマー55mmF1.8とフジノン55mmF1.8のネガを焼き比べてみました。

紅葉に囲まれた方がフジノン55mmF1.8のプリントで、両方ともプリントをフラットヘッドスキャナー(エプソンGT-X700)で読んだものです。

ロケーションは違いますが天候は快晴でフィルムはアクロス。現像液はSPD原液で20度+α程度で同じパターソンのタンクにつめて、5~6分のオシオシやっつけ現像です。個人的には厳密な温度管理やファインプリントには興味がありません。

そもそも、撮影時には適正露出に悩んだ時には迷わずオーバーにするのがポリシーです。

印画紙は頂いた期限が切れて15年は経過したゲッコーのFM3ですが、写真展に展示するプリントではないので問題ないでしょう。

拙僧は、「モノクロフィルムで女子ポートレイト写真を撮るなら、SMCタクマー55mmF1.8が最高」と口外していました。拙僧はSMCタクマーもスーパータクマーも使い分けしていません。

理由はタクマーは解像感や結像よりも諧調でディテールを再現するレンズだと認識しているからです。カラーフィルムならともかく、モノクロフィルムで光源下が大して変わらないのならば、問題ではないでしょう。タクマーが気に入っているのは、女性の肌を穏やかな諧調で再現し、不思議なことに立体感はイマイチなのにディテールを再現する。理屈はわかりません。

それで、昔からライバルになるのはフジノン55mmF1.8だと思っていました。それが実現したのが嬉しいですね。

印画紙が期限キレなのが原因なのか、拙僧の遮光がイイ加減なのかはよくわからないのですが、変な光線漏れが惜しいですが、モデルさんの魅力は損なっていないと思います。

また、同じオーバー気味で撮っていてもフジノンの方はモデルさんの肌が陰になっているので厳密には比較対象のカットとしては適切ではないのですが、それほど真面目に「オールドレンズ診断室」をするつもりはないので構わないでしょう。

それで、フジノン55mmF1.8の印象なのですが、タクマーに比べると結像がしっかりして解像感が高いと思います。ちょっと添付画像ではわかりづらいのですがタクマーの諧調が大体な感じなのに対し、特に女性の瞳や唇、アイラインに艶を再現します。特に髪の毛の精密な再現力はフジノンに軍配が上がりますね。

Image2それでタクマーが劣っているかというとそんなことは全く無くて、タクマーのおおらかな諧調の変化は女性ポートレイト写真というジャンルでは有意義な特性だと感じますね。

ただ、拙僧がもっぱら2号を使っているのに対し、今回は頂いた3号のゲッコーなので、タクマーの穏やかな調子を出すのはちょっと難しく、成功したとは言えないですね。

それでもフジノンの方は同じ条件でも柔らかい調子を再現します。これが何故だか不思議ですね。
最初にタクマーを焼いたので3号だとこんなものかと思ったのですが、フジノンの方が柔らかい描写をします。絞り値による変化はないようです。
一般的にフジノンは軟調になりがちという噂は聞いていたのですが、こういうことかなと、ちょっと思いました。

この辺は鑑賞の最終形が印画紙で焼いたプリントの場合、レンズのチョイスの重要な違いになるかもしれないですね。

個人的には「安定的にはタクマー最高!」は揺るぎないですが、「今日は柔らかくしながらも艶っぽく行きてえなあ」と言う時には迷わずフジノンでしょう。

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2016年12月 7日 (水)

フジフィルム フジノン55mmF1.8

Dscn3444最近ではX-Proシリーズなどで評価されているが「フジノン」というブランドはフィルムカメラから割と最近まで不当な評価だったと思う。「流石、プロ用のライカのレンズ」などと言っている連中が、雑誌に出てくる暇なカメラマンじゃなくて、多忙な本当のプロの写真家が使っているのはGX680や大判のフジノン、TV-フジノンだということは、全く認識がないだろうな。そもそも、ライカは「プロが使っている」が「プロ用のカメラ」ではない。

Image65ペンタックスにつけていますが、レンズは「フジノン55mmF1.8」です。てっきり「EBCフジノン55mmF1.8」だと思っていたのですが、コンテンツを書くときに初めて「EBC」が無いことに気づきました。

常々、ライカ判モノクロフィルムでポートレイト撮影をするなら3本の指に入るのがSMC/スーパータクマー55mmF1.8だと公言していたので、数字の同じ本レンズとのポートレイト撮影の撮り比べは楽しみにしていました。

やっと実現したのですが、結果は極めて満足です。4本目の指が必要ですね。

まずは、皆さんの目で評価していただきたい。

もっとも、正当な評価は印画紙に焼いてからですが、その時は再び報告させて頂きます。

コンテンツもご覧ください。

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2016年11月19日 (土)

真面目にネガのスキャニングしたモノと印画紙に焼いたモノを考えてみる

Image35今回は真面目に写真について推考してみたい。いや、毎回、真面目に書いているのだが、大抵の場合はカメラやレンズよりも他の話にすっ飛んでしまうので、たまには写真や写真表現について語ってみたいのだ。誰も拙僧の写真表現の語りなんて興味はないと思うのだが、たまにはイイじゃないっすか。

だいきちボンバー殿のブログで話題となったのだが、ネガをPCにスキャニングしたモノと印画紙に焼いたモノは同じレンズでも、かなり印象が異なるのだ。当たり前のことではあるのだが、何せ印画紙代というのは結構な負担だし、手も間もかかるのでスキャニングした画像で満足してしまうことも少なくない。

Image42ちなみに、拙僧はエプソンのGT-X700というフラットヘッドスキャナーにネガキャリアを噛ませてスキャニングしている。かなり古いモデルで故障率もかなり高いのだが、ネガのストリップ4本を同時に読み込めるスキャナーは少ないので、だましだまし使って、今は4代目か5代目だ。

1枚目の画像がネガをスキャンした画像で2枚目がプリントをスキャンした画像である。レンズは同じオートニッコール135mmF3.5。一目でわかるほど傾向が違う。ネガをスキャニングしたものは滑らかな諧調を描いているが、ちょっともっさりしているのに対し、プリントはビシッと締まっている。

プリントはフジブロFM3だと思うのだが、もしかしたらバリグレードを3号で焼いたのかもしれない。そりゃ号数を変えればトーンカーブは変わるだろうと、何を当たり前のことを言っているのだと思われるかもしれないが、案外、忘れているのではないだろうか。

Image100拙僧は基本的には2号で焼くので、ネガをスキャニングした画像とそれほど変わらない場合も少なくない。この3枚目の画像は今は亡きフォマの印画紙で焼いている。但し、スキャニングソフトのプロパティはカラーに設定している。レンズはブロニカS用のニッコール75mmF2.8だ。そこそこ暗いシーンで撮影している。

しかし、見る方によっては、やっぱり違うよねと思われるのではないだろうか。諧調の厚みとか。

拙僧は基本的には露出なんて、それほどシリアスに考えなくててもいいと思っている。スナップ撮影もポートレイト撮影も可能であればF8に固定だ。しかし、全く意識していないわけではなく、印画紙に焼くときに引き延ばしレンズがF8~16で露光時間が6~12秒を意識している。それでもファインプリントの方からすれば凄く乱暴でイイ加減な感じだが、拙僧のプリントで可能な集中力は3時間+αが限界なので、そんな感じになるのである。ファインプリントを目指す方は引き延ばしレンズを絞れるだけ絞って60秒が当たり前、という方もいらっしゃるだろう。

ポリシーはそれぞれで、どちらが優れているということではない。拙僧が注目したいのは同じレンズでもネガのスキャニングと印画紙に焼いたものでは印象が明確に違うということだ。本来はレンズのパワーは印画紙に焼いてみないと分からない。

しかし、フィルムや薬剤に関しては知らないふりをしている拙僧でも、印画紙代は結構シビアにのしかかるのだ。今や期限キレで安く印画紙を買うなどというのは絶望的である。

今のところ、印画紙も期限キレのストックがあるので余裕があるが、底払いしたらフィルム趣味は更に厳しいものになるだろう。

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2016年6月 1日 (水)

ニコン シリーズE 75~150mmF3.5 その2

Dscn6935このところ、あまり真面目なカメラ・レンズを紹介していないんじゃないかなという気がする。いや、パワーショットA540はかなり真面目なカメラだし、Che-ez!Stikは真面目なカメラではないかもしれないがコンテンツは真面目に描いた。しかし、どうも皆さんに興味を持っていただけるのか不安なのである。なので、今回は評価も高いニコンのシリーズE75~150mmF3.5を報告させていただくことにした。

実はすでにシリーズE75~150F3.5はコンテンツを書いているのだが、ボディの状態が悪くて撮影結果が光線漏れしていたので、今回はちゃんと撮影できたものを追加している。また、使用したアクロスとケントメア400の印象も付け加えた。

Image34シリーズEについて簡単に説明すると、キヤノンAE-1で急速に安く便利になった一眼レフカメラのジャンルでニコンも廉価ボディ・レンズを作らざるを得なくなった。ライバル各社が対抗したのは絞り優先AEに機能を限定したカメラだった。ペンタックスMV-1とかミノルタX-7とかである。ニコンも絞り優先AEに機能を限定したカメラをデザインしたのだが、モデル名に栄光あるFの文字を関することを良しとしなかった。それで登場したのがニコンEMである。同時にニッコールの名を冠さない廉価レンズも登場させた。それがシリーズEである。これは他社のレンズと比べて廉価とはとても言えないクオリティだったが、ニッコールといえば高級レンズの代名詞である。ニコンは良しとしなかったのだ。現在のシグマやコシナと同列にニッコールが評価されるのとは隔世の感である。

もっともニコンEMの後裔機はFGとかFG20とかFを冠してしまう。ニコンも世間の流れには逆らえなくなったのだろう。

コンテンツもご覧いただきたい。

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